デビュー以来、競技とガールズケイリンの両立をしている太田りゆ選手(埼玉112期)。初めてのビッグレース出場を目指す、松戸でのトライアルレースへの意気込みを中心に伺いました。
山口:今はナショナルチームで競技とガールズケイリンの両立をされているんですよね。いつからそういう生活なんですか?
太田:競輪学校を卒業してからすぐに、競技と両立をするために伊豆に住み、ナショナルチームの練習や海外でのレース、そしてガールズケイリンをしています。 東京オリンピックがあるので、競技でも頑張りたいです。
山口:大変なことはありますか?
太田:最初から両立をしようと決めて競輪学校を卒業したので、特に大変と思ったことはなく、頑張ろうという気持ちですね。
山口:デビュー戦(高松)も完全優勝、そこから優勝4回と成績も残されています。ガールズケイリンでの自分の成績はどう振り返りますか?
太田:自分の中ではそこまで良いとは思っていないです。ただ、いろんな厳しい面がある中でしっかりと走れているとは思います。
山口:ルールも国際ルールとガールズケイリンでは違いますが、戸惑うことはありますか?
太田:海外のレースから帰ってきて、ガールズケイリンを走るときに「ココとココは違うな」と意識して走るので問題ないですね。
山口:ガールズケイリンでの今年の目標は?
太田:デビューしてから今まで、だいたい月に1開催しか走れていないので、その1レース1レースを大切に走りたいですね。
山口:今の課題は何ですか?
太田:レースで力を出し切れずに負けるときがあるので、どんな展開になってもしっかり自分の力を出し切るというのが課題ですね。
山口:次の松戸トライアルレースで上位に入れば、ガールズコレクション平塚ステージが決まります。もし出場できれば初めてになりますよね?
太田:そうですね。もちろん平塚でのガールズコレクション出場をめざして頑張りたいです。
山口:松戸トライアルレースのメンバーを見ていかがですか?
太田:自力選手で強い選手がたくさんいるので、やりにくい面もあると思うんですが自分の長所を活かして戦いたいです。同期もたくさんいるので、楽しみですね。
山口:松戸は初めてですが不安はありますか?
太田:普段はナショナルチームでの練習で250mのトラックで練習しているので、短走路に戸惑うことはないと思います。ただ早めに動くという意識は持っていないと厳しいと思うので、そこは注意したいです。
山口:自力選手が多い中でも、早めに仕掛けるというのは意識しますか?
太田:徹底先行とかではなく、他の選手の動きをしっかり見て、勝つためにどこから仕掛けたら良いかなと考えますね。いろんなパターンを考えて、動きを瞬時に判断してレースをする感じです。今は追い込みを考えていないので、先行か捲りになると思います。
山口:ガールズコレクションは目標のひとつでしたか?
太田:そうですね。今は月に1開催しか走れていないので、賞金の面で目標にしていました。今回、もし平塚のコレクションに出られて優勝したら、今後オッズパーク杯ガールズグランプリへも繋がると思うので。
山口:やはりガールズケイリンとしての大きな目標はガールズグランプリですか?
太田:そうですね。長い目で見て大きな目標はガールズグランプリですが、「今年出たい、出られるように頑張りたい」と簡単には言えないのが現状なので、そこは今後も含めての目標です。
今、競技もしているので両方が中途半端になることが一番ダメだと思うんです。東京オリンピックが終わるまでは、ガールズグランプリに出られないのは承知の上でやっているので、今の優先順位を把握して、その範囲でやれるところはしっかりやろうと決めています。
山口:ガールズケイリンの先輩、小林優香選手(福岡106期)もナショナルチームで一緒に練習しているんですよね?どういう存在ですか?
太田:ガールズケイリンの先輩として参考になることもたくさんありますし、刺激になります。仲良くさせてもらっていて、話もたくさんしてくれますね。
山口:最後にオッズパーク会員の皆さんにメッセージをお願いします。
太田:平塚でのガールズコレクションに出場出来るように3日間しっかり頑張ります。応援よろしくお願いします!
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※インタビュー / 山口みのり
※写真提供:公益財団法人 JKA