5月4日に開催される、ガールズケイリンコレクション2017京王閣ステージに出場が決まった106期の長澤彩(ながさわあや)選手(愛知県)。久しぶりのビッグレース出場へ向けて、意気込みをお聞きしました。
ガールズケイリンコレクション2017京王閣ステージへの出場が決まりました。今のお気持ちはいかがですか?
まだコレクションは2回目の出場なんですけど、成績で出場を決めることができてすごく嬉しいです。3連対率が安定しないと出場できないので、その枠に入れたことが本当に嬉しくて。メンバー的には毎回コレクションに出場している人たちばかりで、自分より強い人しかいないので、どうやって戦おうか考え中です。競輪は展開次第で大きく変わるので、こういう大きいレースで一発狙えるように考えながら練習しています。
そもそも選手を目指したきっかけなんですけれども、もともとはバレーボールをしていたそうですね。しかも、春高バレーも出場しているそうで!すごいですね。
一応出ましたけど(笑)、すごくはないです。練習は厳しかったですけどね。バレーボールは小学校から高校までやっていたんですけど、高校卒業後に実業団に行くか、美容系の方に行くか悩んで、それで結局美容師の専門学校に行ったんです。
実際に美容師さんをしていたんですよね?
そうですね。3年くらい働いていました。その頃、友達が自転車が好きで、わたしも趣味で自転車に乗るようになって。といってもオシャレな自転車を買って通勤とかで乗ってるだけだったですけど。その自転車を買ったショップがお客さんとか店員さんとかみんな仲良しで、いろんなイベントを開催して、自転車に乗ってどこどこへ行こうみたいなのに参加して。それで自転車がすごく楽しくなったんです。
そこからどんな経緯でガールズケイリンに?
アマチュアの大会に出た時、昔競輪場だった石川のバンクで走ったら楽しくて。それでガールズケイリンが始まるってことを聞いて、やってみたいと思いました。もともとスポーツをやっていて、プロ選手に憧れもあったので。しかも今まではバレーボールでチームプレーしかやってこなかったので、個人競技というのも興味があって飛び込みました。
具体的にはどう行動したんですか?
美容師は仕事の終わりが夜12時頃だったり、時間の拘束が長いんですよ。それで練習ができなくて、まずは仕事を辞めることを考えました。ただ、やっぱりお店のシフトや引継ぎとかの兼ね合いがあって、なかなか辞められなくて。
せっかく美容師になったのに、辞めて競輪選手へって、大きな決断ですね。
そうですね。専門学校にも2年行って、アシスタントで3年くらい働いて。美容師になったといっても、スタイリストになるには経験を積んでいかないといけないので、その途中だったので「もったいない」って言ってくれる方もいましたし、止められたりもしました。でも自分では迷いはなかったです。競輪は今じゃないと、20代のうちに挑戦しないとできないなと思ったことが大きいです。
なるほど。そして競輪学校へと進むわけですね。
仕事を辞めてすぐのタイミングで、とりあえず競輪学校を受けてみたんですけど、甘くなかったですね。その後一年ちゃんと競輪選手の方に指導してもらいながら、バイトを掛け持ちしながら過ごしました。それまで競輪の魅力ってちゃんとわかってなかったんですけど、競輪の特集とかいろいろ見て、どんどん気持ちも盛り上がっていって。106期に合格した時は嬉しかったです。
学校はどうでしたか?
わたしの性格では、一回社会に出ていてよかったなと思いました。それまで職業的にも夜型の生活をしていたので、規則正しい生活っていいな、気持ちいいなって思いました。それに、同期がみんな仲良くて、すごくいい雰囲気の中で集中できました。仲間のお陰で楽しく過ごせました。
デビュー後すぐに初勝利を挙げ、次の月には完全優勝。順調なスタートでしたね。
デビューするまではとにかく早く勝ちたいと思っていました。でもまさかデビュー開催で勝てると思っていなかったので、そこはびっくりしましたね。次の月に優勝もできたんですけど、ただ同期が強い子が多くて、どんどん優勝していく中で、自分は中途半端だなっていう感じはありました。
現状はいかがですか?
いろいろ試行錯誤して、いろんなことを試して来ました。正直調子を落とした時期もあったんですけど、今これをやればいいんだってことが確立されつつある感じです。だから試行錯誤してきてよかったなと、やっとここまでこれたなと思います。
では、オッズパーク会員の皆さんにメッセージをお願いします。
もっともっとガールズケイリンを盛り上げられる存在になりたいので、一生懸命がんばります!応援よろしくお願いします。
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※インタビュー / 赤見千尋
※写真提供:公益財団法人 JKA