オッズパークで発売しているオートレースの各開催(川口オート、伊勢崎オート、浜松オート、飯塚オート、山陽オート)の展望や、グレードレース(SG、GI、GII)決勝の直前予想情報とレース結果を提供します。
オッズパークで発売しているオートレースの各開催(川口オート、伊勢崎オート、浜松オート、飯塚オート、山陽オート)の展望や、グレードレース(SG、GI、GII)決勝の直前予想情報とレース結果を提供します。
《G2若獅子杯争奪戦の展望》
青山周平が私病により出場できなくなり、情勢は四天王から鈴木圭一郎・黒川京介・佐藤励の3強ムードへと様変わりした。
昨年10月の前回大会で通算2度目の若獅子覇者となった佐藤励は、その後に今春の『オールスター』を制してSGウイナーへ名を連ねた。直近では9月の伊勢崎ナイターG1『ムーンライトチャンピオンカップ』決勝戦で黒川・鈴木圭をくだして優勝。先月下旬の山陽デイレース特別G1『プレミアムカップ』決勝戦は内枠でスタート包まれながら、荒尾聡と佐藤摩弥を捌いて3着。まだ35期ながら10年選手の風格さえ漂わせている。
そのプレミアムカップは黒川が自身初めての優勝。今年7度目のグレードタイトル獲得となった。そのプレミアムカップも、昨年2月の前々回若獅子杯も、青山周と鈴木圭を破っての優勝だから、若手の登竜門という以上に価値のある実績を挙げてみせた。
そして黒川は今回限りの大きなポイントを背負っている。昨秋の『日本選手権』でSG初制覇した際、決勝戦でフライングを切ってしまったため次回大会の出場権利を失った。今大会の2週間後に開幕する選手権へ黒川は出場できないのだ。そうした想いを胸にプレミアムカップを制して今度は、同じ山陽デイレースの8周回で争われる若獅子杯の決勝戦も1着を獲る心づもりで臨んでくるはず。
鈴木圭は今年は昨年ほどの勢いを得られずにいるが、8月には『オートレースグランプリ』初制覇とSGグランドスラムを成し遂げたし、今年の優出回数は今のところ青山周を上回っているし、今年獲得したグレードタイトル4つのうち2つは山陽でのもの。4年ぶり2度目の若獅子杯Vをめざすには上々の流れで今回に臨める。
栗原佳祐は着順だけ見ると今夏は勢いが下がったように感じられるが、7月下旬以降はグレードレースに数多く挑戦し、浜松G2と山陽G1はそれぞれ5日制開催で2勝を挙げ、伊勢崎SGは未勝利だったものの6日間のうち4走で上位着順を獲った。昨年までの2級車から1級車へ乗り換わってまだ1年未満であることを考え合わせれば、非凡な能力が成績に表れていると分かる。
今年の走り初めとなった伊勢崎G1『シルクカップ』にいきなり優出した新井日和は、8月のグランプリ6戦で2勝すると9月プレミアムカップは初日から2連勝。4日目の準決勝戦はレース中盤まで鈴木圭と早川の首位争いに加わる走りを示し、走力を着実に上げ続けている。
今回出場メンバーの中で地元エース(=この10月から適用されている今期ランキングの山陽トップ)は、山本翔が務める。30期より上の期を含めた山陽レーサー全員の中でも上から5番目で、全国順位は前期A-89から今期S-35へと大幅に躍進した。ナイター開催ではあるが7月の山陽G2『小林啓二杯』決勝戦は、鈴木圭を相手に健闘しての準優勝。翌8月のオートレースグランプリではSG初勝利。今年は数字面だけでなく競走のインパクト面でもステップアップできている。
山本翔と同じく山陽34期の松尾彩は数年をかけてゆるやかにだが着実にレベルアップし続けている。全国ランキングも、わずかずつだが期ごとに順位を上げていて、ハンデが重くなり始めた2024年の上期だけは少し順位を下げたが、いまや最重ハンにすっかり定着し今期ランキングはA-21と、S級入りを狙える位置まで山を登ってきた。4月のSGオールスターでは6戦1勝、8月のグランプリでは6戦2勝を挙げたし、毎年暮れに実施される『スーパースターガールズ王座決定戦』出場権争いのポイント順位も今年は上位につけている。
まだ2級車に乗っている37期生は、過去の若獅子杯を中心に戦歴を振り返る。
伊勢崎の浅倉樹良は今のところ山陽での実戦経験は、昨年10月に実施された前回の若獅子杯1節のみ。準決勝戦には進めなかったが1着・2着・3着が1回ずつあった。
浜松の森下輝は山陽ミッドナイトに数多く出走しているが、若獅子杯は昨秋の前回大会1度のみ。4日目までは大きな着順を重ねたが5日目は1着。同じ節に浅倉のマークした本走の最高タイムが3.46秒だったのに対して、森下はこの最終日1着時に3.43秒を記録。1級車の小栗勝太にスタート叩かれたが、何周も併走して張り合った末に伸び勝って独走ゴールした。
福岡鷹は飯塚所属ゆえ隣の山陽には頻繁に出場していて、昨秋の若獅子杯は準決勝戦4着と活躍した。今年2月には山陽デイレースG1『スピード王決定戦』にも出場して5戦3勝。速い時計の出やすい厳冬期とはいえ4日目に3.377秒、5日目に3.381秒の好タイムを計時した。さらに今年5月には山陽ミッドナイト2節の合計7日間に7連勝で2連続完全Vを達成している。ごく最近も飯塚の夜開催でA級中堅~上位ランキングの1級車に優る車速を何度も披露している。
地元・山陽の37期生の中で今回活躍する可能性が最も高そうなのは村田光希だ。昨秋の若獅子杯では山陽同期の田中崇太や丹下昂紀の方がより良い成績を挙げたが、村田が輝いたのは今年5月の飯塚G2『ミッドナイトチャンピオンカップ』だ。実戦で8周回を走るのは初めてだったにもかかわらず7周目の終盤まで先頭で逃げ粘り、黒川京介には捕まったが佐々木啓・篠原睦・長田稚也に先着での準優勝と一躍、勇名をとどろかせた。一方、今大会と同じ山陽デイレースでは、今年は大きな着順ばかりだが、昨年11月には本走3.416が出ており、10月に入った今回も走路温度が低めになるようだと活躍する可能性が拡がる。
______________________________
主な出場予定選手
______________________________
山本 翔〔山陽 S-35(34期)〕
丸山 智史〔山陽 S-36(31期)〕
松尾 彩〔山陽 A-21(34期)〕
村田 光希〔山陽 A-166(37期)〕
黒川 京介〔川口 S-2(33期)〕
鈴木 圭一郎〔浜松 S-3(32期)〕
佐藤 励〔川口 S-6(35期)〕
栗原 佳祐〔浜松 S-12(36期)〕
鈴木 宏和〔浜松 S-16(32期)〕
新井 日和〔伊勢崎 A-3(35期)〕
福岡 鷹〔飯塚 A-7(37期)〕
浅倉 樹良〔伊勢崎 A-34(37期)〕
森下 輝〔浜松 A-74(37期)〕
文/鈴木
君和田裕二が先行逃げ切りでVゲット!
0ハンのスタート争いは内枠の平川が行きかけたが、君和田が外から伸びて逃げに入った。五十嵐は20線勢に叩かれることなく発進。20線は最内の高橋義弘が先行し、早川と永井が続いた。森はややへこみ、大外の中村雅は8番手からの競争となった。
先頭を走る君和田はマイペース。後ろでは五十嵐が平川を差して2番手に浮上。その後ろでは高橋義弘が早川の攻撃を封じていた。残り4周半からは君和田と五十嵐の一騎打ち状態になったが、最後まで君和田が五十嵐に隙を与えずゴールを迎えた。五十嵐は準優勝。3番手争いを演じていた高橋義弘と早川は、高橋義弘に軍配が上がった。
君和田は2023年3月以来となる自身3度目の優勝。今年は悪い状態が長く続くことがなく、コンスタントに成績をまとめていたが、ようやく今節で最高の結果が出た。今回の優勝で今後、ハンデが重くなりそうだが、10メートル後ろになって通用するだけのスピードがある。あとはレース序盤の展開が変わってくるだろうから、そこをどうこなしていくかが大きなポイントになるだろう。
昼夜同時優勝狙う永井大介
デイレースで優出した永井大介は8車立ての7号車。そしてナイトレースは7車立ての7号車、つまり大外。0ハン単騎に初優出決めた運天諒雅、20m後ろに石井大志が好位置に付ける。40m単独で武藤博臣、その後ろ50mは新井恵匠・佐藤裕二・若井友和そして永井大介。現時点ではデイレースの優勝戦が行われてないので誰が優勝したか分からないが、ただひとり永井だけが両方のレースで優出を果たしてる。
今節に自己タイム更新した運天のペースがカギになるが、走りやすいのは石井大志だ。武藤博臣も50m勢とそん色ない実力(SGホルダーである)があり、一気に石井を交わして行けば『優勝』の二文字に近づける。50mの大外になった永井は逆にカマシが決めやすいとも言えよう。インをゴリゴリ進んで来そうなのは佐藤裕二だ。気候が秋めいてきたせいか、上がりタイムも3.40秒切る選手が続出しており、高速戦を制すのは誰か、デイレースとは違った視線で1日2回楽しめるのは贅沢の極みだろう。
◎ 7 永井 大介
○ 3 武藤 博臣
△ 5 佐藤 裕二
▲ 2 石井 大志
穴 1 運天 諒雅
《おすすめの買い目》
7-3=5 7-3=2
《穴なら》
1-357-流し