
長田稚也の執念が実った
準決勝戦で田中正樹を抑えて0ハンから逃げ切った稲原良太郎が、この決勝戦でも追走の中尾貴志に攻めどころを与えず大健闘。1番人気に推された人見剛志も3番手からなかなか動けず周回を重ねる。
20線から鋭発した長田稚也はレース中盤に滝下隼平との競り合いにいったん決着をつけると、残り1周500mの地点で中尾と人見の内を伸びて2番手まで進んだ。そして最終周回3コーナー。ふたたび外から伸び返してきた滝下と稲原良の内へ乾坤一擲のイン突っ込みを敢行。審議のすえ競走戒告の判定がくだったが、勝負への執念で1着をもぎ取った。
広島県出身の長田稚也は山陽レース場では2023年1月に続く2度目の優勝。今年3度目、通算14度目のVとなった。
文/鈴木
福岡鷹が大外コースを捲っていく
1か月前のナイターG1ダイヤモンドレースと前節の飯塚デイレースは成績ふるわなかった福岡鷹が、今回は8月中旬の飯塚ミッドナイト以来3節ぶりの優出となった。初日の第1レースは穴見和正と一対一から捲りきった。決勝戦もふたたび捲りで突破するか。
牧瀬嘉葵のスピードが今節は急上昇。仕掛ける際の一瞬の切れ味が高く、課題のスタートをこなせれば優勝争いできる。松尾隆広も同じく出足~序盤の位置取りがポイントとなる。
杉本雅彦は持ち前の粘り強さが一段と強まっているうえに今節は競り合う展開にも対応できている。穴見が同ハンを完封する展開にでもなれば残り目がありそうだ。
◎ 7 福岡鷹
○ 3 穴見和正
△ 5 牧瀬嘉葵
▲ 4 松尾隆広
穴 1 杉本雅彦
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文/鈴木