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阿部剛士の逆転劇
3連単・2連単の売れゆきは金子大輔の首位、小林瑞季の首位、若井友和の首位、池田政和の首位の順に人気となった。0ハン両名は3連複・2連複がそこそこ売れた程度で人気は低かった。
その0ハン2車は外枠の山際真介が大きくスタート先行。阿部剛士は10メートル後ろの池田政和に1周回1コーナーで叩かれかけた。だがここでかろうじてスタート残したことは結果的にきわめて大きかった。
すぐに態勢を立て直した阿部剛は、早くも2周回ホームストレッチで山際に対して反撃の差し。残りの5周回をマイペースで逃げ切った。2020年10月以来7度目の優勝は、通算333回目の勝利となった。
池田政は阿部剛を叩きそこねて車速が下がり、1周回3コーナーで小林瑞季がイン突進。2番手で粘り続ける山際真介に抵抗されたが5周回3コーナーで2番手へ浮上。
今年の川口2節7戦無敗で決戦に臨んだ金子大輔は、試走タイムが準決勝戦の28秒から優勝戦31秒に低下し、レース道中もコース取りが定まらず後方のまま見せ場を作れなかった。
文/鈴木