平田雅崇が執念の走りで優勝をもぎ取った!
山陽オートで行われていたGI第3回令和グランドチャンピオンカップは、川口の29期・平田雅崇が制した。平田は2007年以来のGI制覇。GIタイトルは2つ目となった。
試走タイムは鈴木圭一郎が一番時計で29。次いで丹村飛竜と松尾啓史が30、平田雅崇が31、若井友和が32、山際真介と人見剛志が36、田中正樹が39だった。
10Mオープンで肝心のスタート争いは、最内の田中正が先行したかに見えたが、山際が外から抑え込んで行く。これに平田がすぐさま続く。大外から鈴木圭がダッシュを乗せて行くが中枠勢の抵抗にあう。丹村と若井がまずまずのスタートを見せた。
山際はペースを上げたかったが、2周目に入る所で平田がインに突っ込んで行き、先頭を奪取。若井も山際を交わして2番手に付ける。その後、若井は平田との差を詰めにかかるが、思うように車が進まない。そうこうしている内に、鈴木圭が丹村を差して3番手に浮上。残り2周になる所で鈴木圭が若井を差して2番手に進出。ここからは鈴木圭が平田を追う形になったが、仕掛ける態勢まではいけない。最後にゴール前でチョイ差しを狙った鈴木圭だが、平田が僅かな差で振り切り1着ゴール。
平田は約15年ぶりに記念レースで優勝した。平田は今年、3月に入ったあたりからエンジンが良くなっていた。今回と同じ山陽走路で3月3日にミッドナイトで優勝。直前には地元川口で準優勝し、そのままの勢いで今回に臨めた。今回も初日から好走を見せ、優勝戦でも好スタートを切ってみせた。
デビューしてから順調に成長し、4年目に川口でGI制覇。飯塚所属から川口所属になった時は、すぐにでも川口でナンバー1になるのではないかと評されていた。しかし、その後は高いレベルの競走を見せ続けていたものの、最後のひと壁を乗り越えられない印象だった。ただ、今回の記念優勝で再び高い位置に上がれた。SG優出はこれまで6回ある。次に目指すはSG優勝だ。