絶好調・丹村飛竜の独壇場か！


　

　新年度初の山陽オート開催はミッドナイトレース。昨年度末にＧIIミッドナイトチャンピオンカップが行われたが、そこで活躍していた選手が今回も多く参戦。気候的に似た状況なので、その時の動きが多いに参考になる。注目の選手を挙げていく。

　まずは丹村飛竜。前走のＧIIミッドナイトで優勝した。それも初日からオール１着の完全優勝だった。優勝戦では一番厳しいハンデ位置からの競走だったが、好スタートを決めるとあっさり速攻を決めていた。これで今年は３回目の優勝。エンジンを高いレベルで保てているし、乗り手の方も乗れている。今回も出場する中では最もランクが上なので、このまま連勝を延ばしていきそうだ。

　地元のＳ級はもう一人、丸山智史だ。前走はＧIIミッドナイトだったが優勝戦には進めなかった。ただし、初日と最終日は１着を取っていたように、エンジンさえ折り合えば結果を出せる。試走タイムがしっかりと出ている時は、後方から追い上げていける。外来Ｓ級は西原智昭。前走の浜松では優勝戦まで進んでいた。そこではレース序盤の展開がうまくいかず８着になってしまったが、試走タイムはそれなりに出ていた。更に予選準決はオール連対。軽快な走りが見られていた。その前の山陽プレミアムカップでは初日白星。２日目以降は中止になったが、山陽走路との相性も問題ない。

　Ａ級では前回のＧIIミッドナイトで優出していた選手が数名いる。その中で最も成績が良かったのは西村龍太郎で準優勝。シリーズ初日からエンジン状態が良く、５走して全て車券に絡めていた。最重ハンながら内寄りに置かれる事が多く、スタート力もあるのでレース序盤で有利な展開を作りやすい。武器の速攻が決まるうちは好成績を残し続けるだろう。岡部聡は優勝戦で４着。優勝戦では外から丹村にスタートで行かれたが、他の外枠には抵抗できていた。レース道中も落ち着いた走りで、自分の通るインコースをしっかり回れていた。緒方浩一は優勝戦で７着。スタートがうまくいかず、早々と最後方に置かれて苦しい競走になった。試走タイムから劣勢だったが、２日目から４日目の準決までは３連勝を決めていた。試走タイムがきちんと出れば十分戦える。

　他に地元で有力なのは穴見和正、藤岡一樹、人見剛志といったあたり。穴見は前走では白星がなかったが、変わらぬイン走法で他の選手に脅威を与え続けている。藤岡は前走で３回の白星。成績は散発傾向だが、勝つ時はしっかりと先頭まで踊り出る。人見は前走の川口で準決８着。ただし、それ以外の３走は全て車券に絡めていた。エンジンが並の状態なら確かな捌きで番手を上げていける。

　※４月１日時点。当日は欠場などにより、出場選手が変更になる可能性があります。

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主な出場予定選手
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丹村　飛竜〔山陽 S-21(29期)〕
丸山　智史〔山陽 S-46(31期)〕
西原　智昭〔伊勢崎 S-31(28期)〕
穴見　和正〔山陽 A-２(12期)〕
岡部　聡〔山陽 A-４(19期)〕
藤岡　一樹〔山陽 A-14(29期)〕
緒方　浩一〔山陽 A-15(30期)〕
西村　龍太郎〔山陽 A-40(25期)〕