山陽オートで今年最後のシリーズ!
前回の山陽オートはGIスピード王決定戦で、伊勢崎の31期・青山周平の優勝で幕を閉じた。今回はミッドナイトの3日間シリーズで、山陽オートでは今年最後の開催となる。出場する選手にとっては、良い形で新年を迎えるためにも、結果を出してシリーズを終えたい。
出場予定のS級は3人。地元からは藤岡一樹が参戦。前走は地元GIだった。シリーズ中に1着が2本あったが、どちらも不安定走路でのもの。良走路となるとエンジン的にもう少し、といった状況だったが、今回は大幅にメンバーが軽化している。現状のエンジン状態でも通用するだろうし、上積みができれば優勝争いにまで参加できる。
他にS級は浜松から藤波直也、飯塚から越智尚寿。どちらも前走は山陽GIだった。藤波はシリーズ中に白星がなかったように、エンジン状態もイマイチだった。良い時はしっかりと試走タイムが出る選手なので、今回はどれくらいの数字が出るのか、一つの目安にしたい。越智も前走は良くなかった。今回の中では格上の存在だが、それでもエンジンの底上げは必要。
A級の中にはソコソコ好調な選手がちらほら。紹介する選手は全て前走が山陽GI。福永貴史はスタートの甘さを残したままだが、シリーズ中は3回の連対があった。エンジン面は上々で、レース序盤の展開をこなせば上位着でまとめられる状態。その同期の西村龍太郎は連勝発進。3日目も2着だったが準決からは失速。それでも、エンジン自体はそこまで悪くなっていなさそうだった。五所淳は準決3着で優出を惜しくも逃したが、シリーズ中は4回車券に絡めていた。
若手では山本将之が最終日に白星を挙げ、成長した姿を見せていた。その同期の角翔太郎も最終日は白星。更に3日目にも白星を挙げ、シリーズ中に2回1着を取っていた。浜松の落合巧もシリーズ中に2勝を挙げた。その反面、8着も2回あったように成績にムラがあるのも特徴。長田稚也は白星こそなかったが2着が3回。4日目には試走28を出していたように、スピード面での強化が図れている。
中堅どころでは鈴木静二が健闘していた。白星はなかったが、4回車券に絡めていた。武器のスタート力は健在。遅れる事はほぼなく、むしろ枠ナリ以上の発進を決める事が多い。その後の攻めも素早い。林弘明も準決まで進出していたように、よく活躍していた。シリーズ中は3回車券に絡めていた。こちらは鈴木静二とは逆でレース序盤はやや不安だが、道中回り出すとしっかりスピードに乗ってくる印象。
※12月22日時点。当日は欠場などにより、出場選手が変更になる可能性があります。
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主な出場予定選手
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藤岡 一樹〔山陽 S-33(29期)〕
藤波 直也〔浜松 S-42(31期)〕
越智 尚寿〔飯塚 S-45(25期)〕
福永 貴史〔山陽 A-42(25期)〕
西村 龍太郎〔山陽 A-49(25期)〕
山本 将之〔山陽 A-89(33期)〕
五所 淳〔山陽 A-117(23期)〕
長田 稚也〔飯塚 A-77(34期)〕
主力不在で誰にでもチャンスが訪れる!
伊勢崎オートでは今年最後となる開催。昼間の3日間短期決戦だ。直後に川口でスーパースターフェスタが控えており、主力の多くは不在。S級は4人の参加となる。
地元のS級は2人。吉原恭佑と谷津圭治。吉原は10月中旬からずっと記念レース回り。その中では山陽GIIで優出したが、他での優出はなかった。直近の山陽GIでは初日、2日目と連対発進したものの、その後は失速。ただし、エンジン的にはそこまで悪い印象はなく、今回のような一般開催なら十分通用する動きはありそう。谷津の前走も山陽GIだった。ここでは成績が振るわなかったが、今回のメンバーの中では捌き上位。エンジンが並以上になれば優勝争いに参加できる。
外来S級は浜松から青島正樹と笠木美孝。青島の前走は飯塚だったが、準決3着で惜しくも優勝戦には進めなかった。ただし、ここ数節は上位着でまとめられており、エンジン自体はけっして悪くない。笠木の前走は山陽GIだったが、ここではイマイチな結果に終わった。しかし、青島と同様に大きな流れで見ればエンジン状態が悪化している訳ではない。
A級では金山周平が好調。4節前には優勝がある。今年は3回の優出があり、その全てで優勝。優勝戦まで進出すれば、高確率で優勝をもぎ取ってくる。前々走で優勝したのは横田翔紀。デビュー時は同期に遅れを取っていたが、1級車に乗り換わってからはメキメキと頭角を現している。谷川一貴は前走の山陽GIでシリーズ中に2回の白星があった。かつての鋭いイン差しが戻ってきている。栗原俊介も近況はまずまず。前々走では優出3着だったが、前走でもそこそこの走りを見せていた。
B級では清岡優一が前走で優出し3着。独走でペースが上がるというよりは、追走が巧いので2、3着の狙いが妙味。試走タイムはそれほど出なくてもレースでは渋太い走りをするのが米里信秀や伊藤幸人。どちらも19期でベテランの域に入っているが、レースでの奮闘っぷりは目立っている。
浜松勢では中村晋典が状態良い。ここ数節は車券に絡むレースが多くなっている。山脇孝志は独走に入るとペース上がる選手。ハンデ位置やレース序盤の展開など考慮し、早めに一人で走れる状況になりそうならアタマから狙ってみたい。飯塚の花元初美はレース道中、的確に走れる選手。スタートを含め、レース序盤に不安を残すが、それをこなせれば勝負圏内にまで上がってくる。
※12月21日時点。当日は欠場などにより、出場選手が変更になる可能性があります。
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主な出場予定選手
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吉原 恭佑〔伊勢崎 S-28(32期)〕
谷津 圭治〔伊勢崎 S-44(25期)〕
青島 正樹〔浜松 S-26(22期)〕
笠木 美孝〔浜松 S-43(22期)〕
金山 周平〔伊勢崎 A-81(27期)〕
谷川 一貴〔伊勢崎 A-137(23期)〕
横田 翔紀〔伊勢崎 A-168(34期)〕
清岡 優一〔伊勢崎 B-13(29期)〕