永井大介がプレミアムカップ9度目の優勝!
飯塚オートで行われていた特別GIプレミアムカップは、川口の25期・永井大介が制した。この大会と相性がいい永井は、これで9回目の制覇。最後に制したのは2018年だったが、プレミアム男の復活劇となった。
試走は鈴木圭一郎が一番時計で28。次いで金子大輔が31、早川清太郎と永井大介が32、伊藤信夫と荒尾聡と佐藤貴也が34、新井恵匠が36だった。
0オープンで肝心のスタート争いは新井がフライング。再発走となった。2度目のスタートは7枠から永井が行きかけたが、最内の伊藤信が1コーナーを先に回る。荒尾が2番手を死守し、永井は3番手につける。鈴木圭は後方からの競争になってしまった。
先頭を走る伊藤信は序盤からペースを上げていく。荒尾は進みが甘く、伊藤信に離されてしまう。やがて永井が荒尾を攻略。今度は永井が伊藤信を追っていく展開。周回は十分に残っていて、徐々に伊藤信との差を詰めていく。伊藤信は走るコースが小さくなってくる。そして、7周バックストレッチで永井が伊藤信を捲る。そのまま残りの周回を走行し、永井が1着でゴールを決めた。2着は伊藤信。3着には粘っていた荒尾が入線した。鈴木圭は、さすがに序盤の展開が悪く、追い込んでいくも4着入線が一杯だった。
久しぶりに強い永井が戻ってきた。記念レースは、2019年に浜松のGIゴールデンレースを制してから縁遠くなっていた。青山周平や鈴木圭一郎が頭角を現すと、大舞台で苦しいシーンが多くなっていた。しかし、オートレースと向き合う姿勢は変わらなかった。常に良いエンジン作りを目指し、勝利への渇望に飢えていた。その結果が今回の勝利へとつながった。これでGIは25度目のV。GII、SGを含めると53度目のV。まだまだ強い永井を見せ続けてくれることだろう。
34期勢の活躍がありそうなシリーズ!
今回はプレミアムカップ直後のミッドナイト開催とあって出場する選手はA級中堅以下とB級となる。難解なシリーズになりそうだが、その中でも特徴のある選手や好調な選手がいて、車券を買う際には参考になる。気になる選手をピックアップしていく。
今回出場する中で地元ランク上位は林弘明。近況のエンジン状態はパッとしないが、捌きだけを考えれば今回の中では上位級。後方から追い込むレースが多くなるが、レース終盤までにはしっかりと上位に進出してくるだろう。西村義正はエンジン状態がまずまず。前走の川口でも4走して2回の連対があったし、その前の地元GIIでも好走を見せていた。林と同じようにレース後半になって番手を上げてくる。逆に速攻タイプは五所淳。近況は大崩れする事が少なく、ある程度の着でまとまっている。ハンデが10M前の選手が数車並んでいても、スタートで叩いていく可能性がある。
他に地元A級では松生信二と矢野正剛に注目。松生は成績がエンジン状態に左右されやすいが、逆に言えばエンジン良い時は狙っていける存在。矢野は安定感に欠ける面あるが、時折り見せる大駆けは魅力十分。
外来で有力なのは上和田拓海。前走となる地元では準優勝。その前の地元ナイトレースでも準優勝で、近況は上位着で安定している。今回はメンバーも軽いので、そろそろ優勝を決めそうだ。高石光将もエンジン状態は良い。前走は地元で優出。初優勝の期待がかかっていたが結果は6着。それでも今はハンデ位置が有利だし、スタートの切れも良いので今回こそは栄冠を掴み取るか。
B級では池田康範が前走の川口で優勝。0ハンに3車並んだ最内からしっかりと先行。そのまま押し切ってみせた。エンジン、乗り手ともにリズムは絶好調だが、今回はハンデ重化が必至。その影響がどこまであるのか。
松尾彩は前走の伊勢崎で準優勝。惜しくも初優勝はおあずけになったが、初日から連勝を決めていたように、走りのレベルは数段アップしている。スタートの切れも良いので、いつ優勝を決めてもおかしくない。その同期の信沢綾乃も近況の動きは活発。前走の地元4日間開催では、初日の重走路こそ6着だったが、その後の良走路3走は1,1,2着と車券に貢献できていた。
※7月23日時点。当日は欠場などにより、出場選手が変更になる可能性があります。
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主な出場予定選手
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林 弘明〔山陽 A-83(24期)〕
西村 義正〔山陽 A-98(17期)〕
五所 淳〔山陽 A-111(23期)〕
上和田 拓海〔川口 A-110(34期)〕
高石 光将〔川口 A-172(28期)〕
池田 康範〔山陽 B-3(21期)〕
松尾 彩〔山陽 B-39(34期)〕
信沢 綾乃〔川口 B-79(34期)〕
前回の好調車が今回も活躍か!
浜松オートは24日にアーリーレースが終わったばかりだが、今度は昼間の通常開催が行われる。アーリーで活躍した選手の多くが参戦するが、飯塚から好調車が多く来場。また、B級選手でも優勝争いに参加してきそうな気配もあり、優勝争いは難解なものになる。
前回のアーリーレースで優出したA級は斎藤正悟、落合巧、山脇孝志、木村直幸など。斎藤正は今年2月の始めから長期欠場していたが、6月に戦線復帰。その後もなかなか調子が上がらないでいたが、ようやく前走で優出の結果を出してきた。これまでの分もこれから巻き返していきたい。
落合は今年2度目の優出だった。前回は優勝だったが、今回は4着。それでも着実に走力を増しており、上位陣を脅かす存在になりつつある。山脇は初日から連勝で優出。優勝戦も2着に入り準優勝だった。昔からスピードには一定の高評価があり、特に独走に入れる展開になると番狂わせが頻発する。エンジン状態は良さそうなので、今節も期待できる。木村直も初日から連勝で優出し6着。今年の序盤は苦しんでいた時期もあったが、5月あたりから良化のムードが出ていた。それが前走で優出という結果を生み出した。
他に地元A級では鈴木健吾、岩科鮮太、岡谷美由紀などが好調。鈴木健は前走でも追い込むレースができていた。スピード面なら今回も上位級で、最後方からの競走でもレース終盤には1着争いに加わってくるだろう。岩科は前々走の山陽GIIで優勝したが、前走もまずまずの動きを見せていた。イン一本の走りで混戦を切り裂く。岡谷も前走では車速に乗った捲りが決まっていた。今回もメンバーは手薄なので、アウトから攻め上げていける。
飯塚勢では中村杏亮と青山文敏が優勝しての参戦。中村杏は前走の伊勢崎で完全優勝を達成した。今年に入ってからは5回の優出中、3回の優勝がある。記念レースでも通用する技量を身に付けており、今がまさに成長期。この勢いは当分続きそう。青山文は約17年ぶりの優勝。鋭いスタートからの速攻は健在で、まだまだ見せ場を作れる。
丹村司は前々走の浜松で優勝。その後は地元で1節を消化。再び浜松での競走なので、前回の動きが出れば期待できる。竹中修二と吉松優輝は前走の地元で優出しての参戦。流れとしては悪くない。
B級では鈴木章夫と米里崇徳に注目。鈴木章は前走の地元で優出し3着。好スタートを見せ、3周目までは先頭を走っていた。後続の展開によっては優勝も感じさせた。もし、優勝となれば公営競技最高齢記録になるのは間違いない。米里も前走で優出し5着。優出回数が増えているので、自身初優勝を迎える日もそう遠くはない。
※7月24日時点。当日は欠場などにより、出場選手が変更になる可能性があります。
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主な出場予定選手
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斎藤 正悟〔浜松 A-70(24期)〕
落合 巧〔浜松 A-75(33期)〕
山脇 孝志〔浜松 A-194(28期)〕
木村 直幸〔浜松 A-223(27期)〕
中村 杏亮〔飯塚 A-86(33期)〕
青山 文敏〔飯塚 A-126(16期)〕
鈴木 章夫〔浜松 B-22(2期)〕
米里 崇徳〔浜松 B-87(34期)〕