好調の選手が引き続きレースを盛り上げるか!
飯塚オートは昼間のレースからのリレー開催。9日の最終日がそのままミッドナイトの前検となる。出場する選手はほぼ、昼間からの連続参戦。レースの時間帯は変わるが、その時の気配は参考になる。
今回出場するS級の中で、昼間開催で優出していたのは岩見貴史。昨年12月に川口で落車して以来、今年初出走となった前走では、準決でレース序盤から鋭い攻めを決め1着ゴールで優出を決めた。落車によるエンジンや乗り手の不安を払拭してみせた。療養で休んでいた分までこれから取り戻したい。
他に優出していたのはA級勢で浜松の落合巧、山陽の角南一如、藤岡一樹、前田淳。落合は今年、飯塚で走るケースが多く、出走を重ねるごとに走路との折り合いが付いてきた。前走の準決では上がり35を叩き出し、スピード面でもセンスの高さを証明した。目下の課題はスタート。現在のところ安定して切れている方ではないので、まずはその点の強化を図りたい。
角南は飯塚の高速バンクに走り方がぴったりとマッチしている。落合と同様にスタートには注文つくが、それを補って余りある追い込み力は大きなアピールポイント。同ハンから枠ナリ発進ができれば、レース展開はぐっと楽になるし多少遅れてしまっても巻き返してこれる。藤岡も本来のスピードが戻ってきた印象。こちらはスタート力もそこそこあるので、外枠に置かれても序盤で有利な位置取りができる。前田は今、最重ハンの10M前から走っている。本人の実力を考えれば、魅力が大きいスタート位置だ。仮に最重ハンに戻ったとしても、それが本来の位置なので大きく苦労はしないだろう。
S級地元は岩見の他に別府敬剛、重富大輔、田中正樹。別府は今年、伊勢崎GIに出走予定だったが、初日に欠車。今年はまだレースをしておらず、今回が今年の初競争になる。重富は昨年の後半は快進撃を見せていたが、今年に入りやや失速。それでもエンジン状態が戻ればハイスピードの走りが見られるはず。田中正は1着が多くないものの、レースでは善戦を見せる事が多い。
外来S級は山陽から4人。丸山智史、丹村飛竜、長田恭徳、緒方浩一だ。丸山は前走の初日、2日目は連対していたが、肝心の準決は7着。優勝戦には進めなかったが、エンジン自体は中堅上位でまずまずといったところ。丹村、長田、緒方もエンジン仕上がってはいないが、十分戦えるレベルにはある。ただ、上位着で安定させるためには、あとちょっとの上積みは欲しい。
※2月8日時点。当日は欠車などによりメンバーが変更になる可能性があります。
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主な出場予定選手
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岩見 貴史〔飯塚 S-32(29期)〕
別府 敬剛〔飯塚 S-38(23期)〕
重富 大輔〔飯塚 S-39(27期)〕
田中 正樹〔飯塚 S-41(29期)〕
丸山 智史〔山陽 S-21(31期)〕
丹村 飛竜〔山陽 S-23(29期)〕
長田 恭徳〔山陽 S-37(32期)〕
緒方 浩一〔山陽 S-46(30期)〕
熟練の捌きを堪能できるシリーズ!
今年も伊勢崎オートでGIIレジェンドカップが開催される。出場選手は26期以前の選手のみ。オートレースの近況はスピード戦が主流になっているが、今回ばかりはレース道中の捌き合いが激しくなりそう。
絶対王者・高橋貢は現在好調キープ。前走の飯塚一般開催では優出し5着。その前の飯塚GIでは見事に優勝してみせた。今回の大会は現在2連覇中で相性もばっちり。エンジン状態がいい今は3連覇も十分狙える状況だ。地元S級は他に内山高秀。近況はエンジンが仕上がらないケースが目立つが、決して悪い部類でもなく、あとちょっとの上積みがあれば十分戦える状態。
地元で優勝しての参戦となるのは伊藤信夫。3日間シリーズで全て1着の完全優勝を決めて今回乗り込んできた。ここ最近の伊藤信はスピード面が特に光っており、伊勢崎では年頭のGIでも良い動きを見せていた。同じ浜松からは木村武之、青島正樹もS級として参戦。木村武の近況は精彩を欠いているが、伊勢崎では年頭のGIで後半2走は1着で締めていた。その時の動きを出せればいい。青島はエンジン状態まずまず。好スタートからの速攻に期待したい。
外来勢で実績上位なのは永井大介。前走の飯塚GIでは3、4日目の重走路で結果は出せなかったが、それ以外の良走路3走は全て1着だったように、エンジン面は悪くない。最終日は試走25を出していた。川口からのS級は他に若井友和、鈴木清、佐藤裕二。若井は今年すでに2回の優出。相変わらず堅調っぷりを示している。鈴木清、佐藤裕とともに混戦で活躍の場を広げそう。
浦田信輔の状態が上向いてきた。一時期は迫力ある走りが影を潜めていたが、前走の地元一般開催では準優勝だった。3日間のシリーズでオール連対と、エンジン状態も良くなってきた。有吉辰也、田中茂の両者は前走の地元ミッドナイトで優出。田中茂は準優勝だったし、有吉は優出5着だったが、そこまでの3走は全て1着。どちらもレース運びの巧さには定評がある。篠原睦はそのミッドナイトで準決モレだったが、後半の2走はともに1着と今回への望みをつなげた。
山陽からは佐々木啓、松尾啓史などが参戦。佐々木は今年に入ってからも安定感抜群。ここまで3節を消化して全て優勝戦まで進出している。スタートに頼らないレースの組み立ては、今回のような企画シリーズでは大きな武器になる。松尾は前走の飯塚GIでは4日目に欠車して以来のレース。状態的には不透明な面あるが、今回の大会は2018年度の覇者で、相性としては悪くないシリーズ。
A級では越智尚寿が充実している。落車明けで迎えた前走の地元GIでは、準決の3着以外は全て連対していた。白次義孝は前走の浜松一般開催で準優勝。シリーズ中はオール連対の活躍だった。そこでは谷川一貴、伊藤正司も優出しており、今回は伏兵的存在として注目を集めそう。
※2月8日時点。当日は欠車などでメンバーが変更になる可能性があります。
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主な出場予定選手
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高橋 貢〔伊勢崎 S-4(22期)〕
浦田 信輔〔飯塚 S-5(23期)〕
佐々木 啓〔山陽 S-8(23期)〕
伊藤 信夫〔浜松 S-12(24期)〕
永井 大介〔川口 S-13(25期)〕
篠原 睦〔飯塚 S-11(26期)〕
若井 友和〔川口 S-18(25期)〕
木村 武之〔浜松 S-24(26期)〕