A級に好調な選手が多く、波乱ムードが満載!
今回の山陽オートは、前回のGII若獅子杯以来となる約一ヶ月ぶりの開催。参加するS級選手のほとんどが、前走はSG日本選手権だった。地元選手を含め、そこで大活躍できた選手はいないが、今回は仕切り直しのシリーズ。また、A級にも動きが活発な選手が多い。気になる選手を挙げていく。
地元S級陣はおおむね調子がイマイチ。今回出場する中で地元ランクトップは松尾啓史。前走のSGではシリーズ中に白星がなかった。試走タイムも30が一杯。走路温度が下がってくるこの時期は、試走も30を切るタイムを出したいところ。今回は、その辺が一つの目安になる。
丸山智史もSGでは不本意な結果に終わった。ただし、前々走のGII若獅子杯では、自身初となる記念レース優勝を果たしている。その前の地元ミッドナイトでも準優勝しており、地元走路の方が現況は結果が残しやすい。岩崎亮一はエンジンがパッとしない。近況に限らず、今年は好調の波に乗れた時がなく、優出も1回と寂しい数字。しかし、どこかで立て直してはくるだろうから、地元走路での競争となる今回がその時かも。長田恭徳の近況も緩やかに下降線。今年はGIで初優勝するなど一時は話題をさらった。その時の動きが戻るように整備に取り組んでくるか。緒方浩一はSGの後半2走はともに連対。今回に向けて一応の弾みは付けた。
外来S級は浦田信輔や吉原恭佑などが主力。浦田はSG日本選手権で準決まではいけたが、そこでは7着。ただし、エンジンの方はまずまずといった線。今回のメンバーなら十分優出も狙える状態だ。吉原はSG日本選手権では準決まで行けなかったが、ある程度で着をまとめていた。その後は地元一般開催で補充として2走。両方とも1着だったので流れは悪くない。
西原智昭、久門徹、岩見貴史といったあたりはエンジン状態が並だが、スタートの切れはそこそこで速攻に期待できる。東小野正道はSGで後半2日間に1着2本。エンジン自体は悪くなかった。
A級では亀井政和に注目。前走の地元3日間開催ではオール1着の完全優勝を達成した。その前の浜松から気配は出ており、この好調をどこまで持続させられるかがポイント。その優勝戦には稲原良太郎や木村享平も乗っており、車の行き方は良さそうだった。
直前まで行われていた飯塚ナイターでは森本優佑、根本将人、斎藤隆充が優出していた。森本はスピードが増してきた印象で、更に捌きの方にも成長が見られていた。斎藤は捲り攻めが決まっていた。レース序盤の甘ささえ何とかすれば上位着でまとめられている。藤川幸宏、辻大樹の両者はエンジン上昇とともに速攻が決まっている。内山雄介や高宗良次らはスピードある走りができる状況。
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主な出場予定選手
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松尾 啓史〔山陽 S-20(26期)〕
丸山 智史〔山陽 S-21(31期)〕
岩崎 亮一〔山陽 S-29(25期)〕
長田 恭徳〔山陽 S-37(32期)〕
浦田 信輔〔飯塚 S-5(23期)〕
久門 徹〔飯塚 S-28(26期)〕
吉原 恭佑〔伊勢崎 S-30(32期)〕
西原 智昭〔伊勢崎 S-34(28期)〕