山陽の恒例GII・若獅子杯が始まる!
今年も山陽オートでGII若獅子杯が開催される。29期以降の若手選手のみによる戦いは、スピード感溢れる競争が多くなる。これまで記念タイトルとは縁遠かった選手もタイトルホルダーになるチャンス。その一走一走から目が離せない。
今回の地元・山陽の近況は、若手で数名、成長を見せている選手がいる。今回出場する地元勢の中でランクトップの丸山智史もその一人。いまだ記念タイトルは獲っていないが、レース道中の捌きは的確さを増している。これまで6度の優勝があり、そろそろ記念レースで優勝してもおかしくない実力を身に付けている。長田恭徳は今年のGI令和グランドチャンピオンカップで優勝し、全国区に名乗りを挙げた。追い込むレースが増えた近況でも、結果を出せるようになってきている。
逆に丹村飛竜は近況がイマイチ。それでも前走では試走29を出すなど、一応の復調の兆しは見えかけている。今回出場する選手の中では経験豊富な方なので、エンジン足りない部分をレースの読みなどでカバーしてくるか。
外来で注目は青山周平と鈴木圭一郎。もはやこの2人は、完全にメンバーが揃ったSGでも結果を出せる強さを持っているので、若手が主体の今回のような大会では当然の優勝候補に挙げられる。どちらも、おおむね好調だが、青山の方が充実度が高い。近況はほとんど優出を逃しておらず、更に言えば優勝も多い。今年は20回の優出があり、その内10回が優勝。今の青山を止められる選手はほぼいない。対する鈴木圭は今年19優出の8優勝。最近は大事な準決で連を外すシーンも見られるが、エンジン自体は高い位置にある。この両者が今シリーズを引っ張っていきそう。
次に有力なのは佐藤摩弥。新ランキングはS級10位。これは自身最高位で、調子の良さをうかがわせている。ただ、夏あたりから今にかけては走りに迫力が見られていないので、今回で立て直しを図りたい。
中村友和、黒川京介といったあたりも成長盛りで、スピードには目を見張るものがある。特に黒川は昨年、山陽のスピード王決定戦でGIを獲っており、当地は好相性と言える。
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主な出場予定選手
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丸山 智史〔山陽 S-21(31期)〕
丹村 飛竜〔山陽 S-23(29期)〕
青山 周平〔伊勢崎 S-1(31期)〕
鈴木 圭一郎〔浜松 S-2(32期)〕
中村 友和〔浜松 S-26(32期)〕
佐藤 摩弥〔川口 S-10(31期)〕
黒川 京介〔川口 S-47(33期)〕