絶好調・青山周平の勢いはどこまで続く!?
前回の伊勢崎オートは、スーパーハンデに置かれた青山周平が初日から4連勝の完全優勝で幕を閉じた。青山はその前の川口GIIもスーパーハンデで優勝しており、まさに敵なしの強さを披露している。早川清太郎、高橋貢などを中心に、他の選手たちも存在感を示したいところ。青山はおそらくスーパーハンデの位置に据え置きだろう。ここにきて急に軽くなる事はないし、まさかの超スーパーハンデになる事もないだろう。
その青山に関しては何も語る必要がないだろう。今のところ3節連続優勝中。もっと言えば今年に入ってから15節走っているが、優出を逃したのは山陽GIIの1回だけ。後の14節は、レースのグレードを問わず優勝戦まで進んでいる。その内、8回は優勝を決めている。重走路をキッチリこなす事ができるようになったのが、今の安定感につながっているとも言える。大事な記念の準決などでも、重走路を苦にしなくなっている。今回も走路状況に関係なく、強烈な追い込みを見せてくれるだろう。
相手筆頭格は早川清太郎。前走は初日から3連勝を決めて優出。優勝戦では青山に敗れてしまい準優勝だった。ハンデが前からのレースでの敗北は悔しいモノがあっただろう。今回はその時のリベンジとばかりに、静かな闘志を燃やしているハズ。実績で言えば高橋貢が断然上。前走は不安定走路の準決3着で優出できなかったが、その前までは3節連続で優出していた。衰え知らずの巧腕を活かして混戦を縫っていく。エンジン状態も悪くはない。
他の地元主力は新井恵匠、田村治郎など。新井恵は前走の浜松でイマイチだったが、その前の地元では優出している。田村は一時期、軽いスランプに入っていたが、ようやく良化の兆しが出ている。
外来S級は佐藤摩弥と平田雅崇の2名。佐藤摩の前走は地元3日間で、この時は成績が振るわなかった。ただし、その前までは高い1着率を誇っており、S級14位に相応しい競争を展開している。伊勢崎は前回4月に来た時は優勝を決めている。伊勢崎連続優勝を果たすべく、初日から気合の入った走りを見せるだろう。平田はこのところ成績が安定しない。それでも今年は4回の優出があるので、大事なところではしっかりと決めてくる。
今回は新人34期がそこそこ参戦。同期でナンバー1は上和田拓海で、デビューしてから28回の1着と、1回の優勝がある。その上和田には及ばないが、地元の石川哲也はこれまで13勝。前走の4日間でも2回の白星がある。新人女子レーサーは信沢綾乃、本田仁恵、桝崎星名の3名が参加。その中では信沢にセンスを感じる。
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主な出場予定選手
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青山 周平〔伊勢崎 S-1(31期)〕
早川 清太郎〔伊勢崎 S-3(29期)〕
高橋 貢〔伊勢崎 S-5(22期)〕
新井 恵匠〔伊勢崎 S-21(30期)〕
田村 治郎〔伊勢崎 S-32(30期)〕
森村 亮〔伊勢崎 S-43(29期)〕
佐藤 摩弥〔川口 S-14(31期)〕
平田 雅崇〔川口 S-39(29期)〕
盛り上がる飯塚オートの夜!
26日にナイターGIダイヤモンドレースが終わったばかりの飯塚オートで、今度はミッドナイトレースが開催される。主力はGIに出場していた選手たちだが、今回はB級選手も参加しており、レースの展開はバラエティに富む。
今回出場する中で、前回のGI優出したのが久門徹、岩見貴史、中尾貴志の3名。久門は優勝戦で5着だった。シリーズもまずまずの成績でまとめ、準決では持ち味を発揮して白星。エンジンは高い位置にある。その前の節でも優出しており、連続優出をこのまま持続させたい。岩見は優勝戦3着。武器である速攻力を遺憾なく見せつけ、シリーズ中も上位着でまとめていた。今回は追い込むレースが多くなるが、道中の攻めも問題なく鋭い突っ込みで番手を上げていける。中尾は準優勝。準決からはハンデが重化していたが、その苦難にもスタート力で対応。最重ハンに置かれても枠ナリ発進をキープできていた。まだまだ若手の部類なので、このまま勢いに乗る可能性は高い。
他に地元S級は桝崎陽介、鐘ヶ江将平、重富大輔が参戦。桝崎はGIで調子が上がらないでいたが、最終日は白星で締めており、今回に向けて一応の希望を感じさせた。鐘ヶ江は出入りの激しい着取りだった。初日8着、その後は連勝、準決ではフライングをしてしまい結果も8着、そして最終日は1着。狙うならアタマか着外といった傾向だ。最終日に1着を取っているように、準決のフライングの悪影響はなさそう。重富は準決4着だったが、初日は白星、最終日は2着と大崩れはしていなかった。
外来S級は山陽から2名。丹村飛竜と藤岡一樹だ。丹村はGIの準決7着だったが、シリーズ中に2勝を挙げるなどエンジンが折り合えば勝ち切れる動きがある。藤岡は準決3着で惜しくも優出を逃したが、全体的に見れば悪くない内容。その前の地元GIIでも優出していたように、近況は上り調子にある。豊かなスピードで混戦でもバラける展開でも追い上げていけそう。
A級では高宗良次、田中進が健闘していた。どちらも準決でハンデが重くなり、4日目以降は苦しくなったが、3日目まではどちらも快速を見せていた。特に高宗は今が伸び盛り。更に捌きが身に付くと大舞台でも活躍できる選手になる。重走路を苦にしないのも大きな強み。田中進はスタートが安定して切れるようになると、爆発力ある捲りで周りの選手に脅威を与えられる。実力どころでは別府敬剛、岡松忠も上々の仕上がり。岡松は2日目7着だったが、それ以外の4走は全て車券に絡めていた。別府は準決3着ながら意地の走りを披露していた。
B級では独走に入ると連絡みが多い畦坪孝雄、井上智詞、西村昭紀。渋太い走りで粘り込みがある花元初美、杉本雅彦。試走タイムが出なくても狙える宮地朗。一発力がある岡本信一。スタート残せばペース上がる磯部真樹などに注意したい。
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主な出場予定選手
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久門 徹〔飯塚 S-28(26期)〕
岩見 貴史〔飯塚 S-33(29期)〕
桝崎 陽介〔飯塚 S-36(28期)〕
鐘ヶ江 将平〔飯塚 S-37(31期)〕
重富 大輔〔飯塚 S-47(27期)〕
丹村 飛竜〔山陽 S-13(29期)〕
藤岡 一樹〔山陽 S-48(29期)〕
別府 敬剛〔飯塚 A-8(23期)〕
荒尾聡が気合の走りでダイヤモンド2V達成!
不安定な天候で行われていたGIダイヤモンドレースは、優勝戦も重走路での競争となった。
試走タイムは田中茂が一番時計で83、次いで荒尾聡が84、岩見貴史と有吉辰也が85、佐々木啓が86、中尾貴志と久門徹が87、浜野淳が88で一番悪かった。
10Mオープンで大事となるスタート争いだが、まずは最内の中尾が先行。他の各車もほぼ枠ナリ発進となったが、有吉だけはダッシュがつかず、1人最後方からのレースを強いられた。荒尾は早い段階で2番手につけた。
トップスタートの中尾はいいペースで逃げに入った。それを捕えようとする一番手は荒尾。徐々に車間を詰めていくと、すぐ後ろにジカ付けした。ここでタイミングを計っていた荒尾は、中尾に隙が生まれないとみるや、狭いインに強引に突っ込む。これが綺麗な軌道を描き、巧旋回となった。抜かれた中尾は反撃の態勢を作ろうとしたが、仕掛けるまではいかず2番手追走が一杯。3番手には岩見が粘っており、その後ろは変動のない展開。荒尾がそのままゴールした。
荒尾はこれでダイヤモンドレース2度目の優勝。GIは通算10度目の制覇。デビュー時から高い戦力で数々のタイトルを奪取している。一時期はやや勢いを欠いていた時もあったが、ここ数年はSGでも存在感を示している。近年は鈴木圭一郎か青山周平か、といったオートレース界だが、そんなことはない。全国屈指のスタート力で、他の全選手を震え上がらせる能力がある荒尾が、レース展開を難解にさせる。オートレースの魅力を広げさせてくれる。車券を買う楽しみを増やしてくれる。これだからオートレースから目が離せない。
鈴木圭一郎の一人舞台か!
前回の浜松オートは鈴木圭一郎の完全優勝で幕を閉じた。最近はスーパーハンデでのレースが多かった鈴木圭だが、前回は通常の最重ハンでの競争。その位置なら地力を遺憾なく発揮できる。今回のハンデ位置はどうなるか。
鈴木圭に関してはもはや説明不要。7月19日の優勝戦を制しており、エンジンも乗り手もなんら心配ない。当面の敵はハンデだけ。通常のままなのか、再びスーパーハンデでのレースを強いられるのか。どちらにしても予選準決は順当に勝ち上がってくるだろう。当然の優勝候補筆頭だ。
佐藤貴也、金子大輔の浜松29期コンビはエンジン上々。前走の地元でも両者は優勝戦まで進んでいた。佐藤貴は試走タイムが出ていなかったが、元々数字は出るタイプではないので、そこまで神経質にならなくてもよい。金子は試走タイムも上がり時計も悪くない。優勝戦では大外の鈴木圭にスタートで行かれてしまったが、同じようなハンデ構成になったら今回こそ突っ張って出たい。
木村武之は前走の準決5着で優出を逃したが、その前後のレースは2着に入っている。その前の伊勢崎では今年の初優勝を決めていた。ここから上昇していきたい。伊藤信夫は前走の準決5着で優勝戦には乗れなかった。しかし、その前後のレースはともに1着。スピード的には問題ない。青島正樹は前回優出。内寄りに置かれた優勝戦だったが、スタートの切れはイマイチだった。元来はスタート巧者なので、その感覚が戻ってくればいい。渡辺篤は、やや低調。全く戦えない事はないが、優勝争いに加わるならもう少し上積みは必要。
外来S級は中村雅人と五十嵐一夫。中村は今年8回の優出があるものの優勝はまだゼロ。大敗はしないタイプだけに着はまとめているが、そろそろ今年の初優勝が欲しい状態。浜松は相性のいい走路なので、今回で決めるか。エンジン的には中堅上位は十分にある。五十嵐は堅調そのもの。イン一本の走りは健在で、混戦になる方が底力を出しやすい。
地元浜松の若手で注目は落合巧。前走の地元では準優勝だった。走力は着実に増しており、今は最重ハンの10M前に置かれているが、いずれは最重ハンまで行くだろう。ハンデが軽い今は絶好の狙い目。まだまだ若手の部類の藤波直也も状態は良い。前走の伊勢崎ではオール連対での準優勝を決めている。走りにムラな面はあるが、つぼにはまった時の破壊力は絶大。
川口A級では岩田裕臣と高塚義明が地元で優出しての参戦。リズムは良いので今回も楽しみな存在になる。
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主な出場予定選手
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鈴木 圭一郎〔浜松 S-2(32期)〕
佐藤 貴也〔浜松 S-11(29期)〕
金子 大輔〔浜松 S-15(29期)〕
木村 武之〔浜松 S-17(26期)〕
伊藤 信夫〔浜松 S-25(24期)〕
渡辺 篤〔浜松 S-27(31期)〕
青島 正樹〔浜松 S-38(22期)〕
中村 雅人〔川口 S-7(28期)〕
荒尾聡が2006年以来のダイヤモンドVを目指す!
梅雨らしい天候で競争が行われているGIダイヤモンドレースも優勝戦のメンバーが出揃った。初日から重走路でのレースが多く、エンジン評価をしづらい状況だが、優勝戦まで進んだ選手はそうそうたる顔ぶれ。どのようなファイナルバトルが展開されるのか。
4日目は1Rが重走路で行われ、そこからは徐々に走路が回復するかに見えたが、7R前には降雨。しかし、その後は走路が急激に乾いて良走路。まさに目まぐるしく状況が入れ替わる中、準決を迎えた。ちなみに準決は全て良走路。
9Rでは、いきなりアクシデント。人気の篠原睦と鐘ヶ江将平がフライング。3度目の発走は中尾貴志が軽快に逃げるも田中茂が猛追で捕えた。10Rは順当決着。佐々木啓と有吉辰也で2連複160円のガチガチ配当。11Rでもフライング。前田淳が失権になった。レースは荒尾聡が速攻決め、粘っていた竹谷隆を岩見貴史がゴール前でチョイ差し。12Rは久門徹が東小野正道を速攻で差す。浦田信輔は追い及ばず、浜野淳が食い込んだ。
優勝戦は10Mオープン戦。スタート争いがポイントになる。10Mの角度があると内枠が断然有利になるが、単純なスタート力では荒尾や有吉が上位。次いで岩見、久門、中尾。浜野と佐々木は同レベルで、田中茂はやや劣勢になるか。先行は枠の利もある岩見とみた。これに有吉や荒尾が乗っていく展開か。
岩見の逃げだが、元々スピードを上げて回る方ではなく、コースをしっかりと守って粘るタイプ。8周戦となると自分との戦いになるが、最後まで逃げ粘れるかは疑問。有吉や荒尾が襲いかかってくる。ここは準決で上がり一番時計を出した荒尾が先頭に踊り出そう。そこで当ブログでの本命には荒尾を挙げる。
対抗は有吉。荒尾よりも先に抜け出せば、高いブロック力で後続を封じ込めるかもしれない。3番手には岩見。荒尾や有吉が激しく競り合うような展開になれば、その間に少しでもリードを作れる。そして佐々木。レース展開は楽ではないが、8周戦になるのが一番有利に働くのは佐々木だろう。他の選手がタレてくるようなら、変わらぬ推進力で番手を上げていく。最後に久門。ここ一番でのダッシュ力は特筆すべきモノがある。人気薄になるようなら狙ってみたい一人。最内の中尾はスタート先行が絶対条件。その後は後続の展開次第。浜野は機力面で不安を残す。田中茂は序盤でどこまで好位に付けられるかがカギ。
◎荒尾聡
○有吉辰也
△岩見貴史
△佐々木啓
▲久門徹