佐藤摩弥の勢いが止まらない!
今シリーズは一般開催ながらメンバー構成がやや豪華。全国ランク1位の鈴木圭一郎に、絶好調の佐藤摩弥。実力者・中村雅人に佐藤貴也、金子大輔、早川清太郎らの29期が集結し、レベルの高い競争が展開されそう。
最も好調と言えるのは佐藤摩弥。前走の若獅子杯で優勝を決めてきた。それもシリーズを通してオール連対の安定感。優勝戦では上がり337を叩き出し、エンジンも乗り手も絶好調。現時点では鈴木圭一郎に対抗できる一番手になるだろう。
その鈴木圭一郎は前走の若獅子杯では準決4着で優出モレ。それでも他の4走は1着3本を含むオール連対。エンジンが下降している訳ではない。今回はその時のリベンジをキッチリと果たしておきたい。若獅子杯では鈴木圭と同期の小林瑞季が優出していた。スタートの切れが良く、道中もスピードある走りを披露していた。渡辺篤も同様に優出した。このまま勢いに乗りたいところ。佐藤貴也は3日目に白星があるものの、シリーズを通して調子を掴めなかった印象。だが、2月6日の地元で優勝したエンジン状態に戻れば優勝候補の一角に名乗りをあげる。初日の気配に注目したい。
中村雅人は前走の浜松一般開催で優出し6着。予選準決の3日間は全て連対していたので、エンジンは安定していると言える。その優勝戦には柴田健治、掛川和人、岡本信一も乗っていた。柴田は予選準決の3走を全て2着で突破し、優勝戦は3着。岡本は優勝戦8着だったが、そこまでの3走は全て連対。B級ながら健闘している。
金子大輔と中村友和は前走が飯塚一般開催だった。ここでは共に優出。金子は猛烈な追い込みを見せて準優勝の結果だった。中村友も持ち味のスピードを遺憾なく発揮していた。早川清太郎はその前の飯塚一般開催に出場していた。準決で反則を取られ失権となったが、それ以外の3走は全て連対していた。
他では西原智昭が前走の地元アフター6ナイターで優出。走路温度が下がるようならスピードに乗った走りを見せられる。同じ優勝戦には鈴木将光も乗っていた。大きなコース取りで車速を乗せる走りができている。
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主な出場予定選手
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鈴木 圭一郎〔浜松 S-1(32期)〕
佐藤 貴也〔浜松 S-5(29期)〕
金子 大輔〔浜松 S-17(29期)〕
中村 友和〔浜松 S-27(32期)〕
中村 雅人〔川口 S-3(28期)〕
佐藤 摩弥〔川口 S-33(31期)〕
早川 清太郎〔伊勢崎 S-8(29期)〕
西原 智昭〔伊勢崎 S-39(28期)〕
高橋貢が連覇を狙って激走!
伊勢崎オートで行われているGIIレジェンドカップも優勝戦のメンバーが出揃った。地元からは2名、川口から3名、山陽から2名、そして飯塚から1名。ハンデ構成は0Mオープンで内枠から浦田信輔、高橋貢、池田政和、五所淳、岩崎亮一、森且行、永井大介、内山高秀となった。
8人の機力ランキングをするなら高橋貢がトップ。次いで岩崎。3番手に池田、浦田、森、永井が並び、内山と五所はやや評価が落ちる。単純なスタート力で言えば永井がトップ。そして森、高橋貢、五所、岩崎が並び、次のグループで池田、浦田、内山となるか。
枠番も考慮してのスタート争いは、高橋貢の先行とみた。そこに五所と岩崎が乗って行くか、もしくは7枠から永井がダッシュ付けるか。浦田と池田は内枠の利を活かし、バックストレッチでインに潜り込みたい。森は6枠だとどうか。内山は大外では苦しくなるだろう。
レース展開だが、2枠からトップスタートを決めそうな高橋貢が押し切るとみた。エンジンの仕上がり一番で、いきなりの独走に入れそうなのだから、そのままの逃げ切りが濃厚。地元のレースでいつも以上の力が出る高橋貢なので、その信頼度は倍増される。しっかりと地元ファンの期待に応えて、同大会の連覇を決めそうだ。
相手には池田を推す。近年のスタート力はやや見劣るが、3枠なら位置は悪くないし、エンジンも乗り手も好調な今ならそれなりのスタートを決めてこれそう。高橋貢のスタートに乗って行き、逃げ態勢を作られる前に捕えることができれば、今年のGIシルクカップに続き、当地で記念を連覇する可能性も高まる。次に浦田。最内で包まれる恐れもある状況だが、1周バックストレッチで強引にインに切れ込みそう。序盤で悪くない位置取りができれば、優勝争いにも参加できる。
4番手に永井。エンジンの仕上がりには一抹の不安があるし、7枠は楽ではない位置だが、エンジン急上昇や爆発的スタートが決まると一気に首位争いに参加してくる。最後に森。レース後半の伸びや、混戦時の仕掛けに甘さを残しているが、序盤で先頭に立てるようだとペースを上げられる選手。スタートを含めて序盤の位置取りがカギになってくる。
◎高橋貢
○池田政和
△浦田信輔
△永井大介
▲森且行
山陽オートでミッドナイト4日間開催!
前回の山陽オートはGII若獅子杯争奪戦。31期の佐藤摩弥が圧巻の走りを見せ、快勝した。今回はミッドナイトの時間帯に移行し、夜の戦いが始まる。優勝争いの行方は...。
地元のS級は3者の予定。その中でランクトップは前田淳。ただし、このところ思うような成績を残せていない。スタートは変わらずだが、道中の仕掛けが決まっていない。エンジンが並以上にさえなれば、今回のメンバーなら十分捌いて行ける。同じレースのメンバーの中で試走一番時計は出しておきたい。
他の2人は藤岡一樹と人見剛志。どちらも近況の動きはイマイチ。やはりエンジンが並の域を脱していない。ちょっとでも上積みができれば、藤岡はスピードに乗った爆発的な走りができ、人見は自在の捌きで中団を突破してくる。予選中なら試走一番時計は必須と言える。
外来S級は2者。どちらも前走は今回と同じ山陽オートのGII若獅子杯争奪戦だった。ここで優勝戦まで進んだのが新井恵匠。初日からオール連対で優出したが、その優勝戦ではスタート直後に外枠の選手に被害を与えて反則失格。乗り手への精神的なダメージはありそうだが、エンジン面は良好。平田雅崇は準決6着で優勝戦までは進めなかった。ただし、2日目に白星があるなどエンジンはそこまで崩れていない。
A級で注目なのは丸山智史。若獅子杯で優出し5着。その後の飯塚一般開催でも優勝戦まで進んでいた。エンジン上昇と共に乗り手の捌きも上達しており、困難なレース状況でも打開できている。丸山と同じ飯塚の優勝戦には阿部仁志も乗っていた。こちらもここ数節はエンジン状態がいい。
若獅子杯で見せ場を作ったのは浜松の落合巧。準決は6着だったが、それ以外の4走は1着2本を含むオール連対。スピードと捌きが良くなってきている。同期の伊藤正真も若獅子杯では、後半3日間は全て1着。
強烈な捲りが武器の角南一如が復調気配。前走の飯塚でも車は良く伸びていた。吉田恵輔は前走の伊勢崎アフター6ナイターで準優勝。そろそろ自身初優勝を決めておきたい。堅実な走りができるのは越智尚寿。一発力があるのは長田恭徳や木村直幸、畦坪孝雄などだ。
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主な出場予定選手
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前田 淳〔山陽 S-42(27期)〕
藤岡 一樹〔山陽 S-46(29期)〕
人見 剛志〔山陽 S-47(28期)〕
新井 恵匠〔伊勢崎 S-11(30期)〕
平田 雅崇〔川口 S-36(29期)〕
角南 一如〔山陽 A-11(27期)〕
丸山 智史〔山陽 A-15(31期)〕
落合 巧〔浜松 A-57(33期)〕
巧腕の展示会・GIIレジェンドカップが開幕!
伊勢崎オート恒例のGII競争・レジェンドカップが今年も開催。26期以前の選手たちによるバトルは、スピード戦より捌き合いになりがち。先ほど山陽オートで行われた若獅子杯争奪戦とは間逆の趣に。
絶対王者・高橋貢はただ今絶好調。前走の地元3日間開催では完全優勝を達成した。高橋貢はこれまで通算206回の優勝を誇り、まさにレジェンドの名に相応しい。前回のこの大会も制しており、今回は連覇がかかっている。シリーズを引っ張っていく存在になるのは間違いない。地元伊勢崎のS級は他に内山高秀だけ。前走の地元3日間ではしっかりと優出を決めており、エンジンや乗り手は好調と言える。
外来勢で最も勢いがあるのは伊藤信夫。前走の地元4日間開催で完全優勝。その前の地元開催も制しており連続優勝中。前走の準決では試走24を叩き出しており、今回出場する中ではスピード最上位の部類。圧巻の速攻劇を見せてくれるかも。
同じく好調の部類なのは永井大介、池田政和、浦田信輔、佐々木啓、鈴木清など。永井は前走が今回と同じ伊勢崎。ここでは初日から連勝を決めて優出。優勝戦は5着だったが、エンジン面はおおむね悪くない。池田は前走が浜松4日間開催。肝心の準決は重走路になり7着に散ったが、それ以外の3走は全て1着。今年は好調が続いている。浦田は前走が伊勢崎。ここでは優勝戦で高橋貢に敗れはしたが、準優勝の結果だった。佐々木は長らくエンジンが高位で安定。前走の浜松4日間開催では、初日から3連勝で優出していたし、その前の浜松でも準優勝の結果を残していた。鈴木清は前走の伊勢崎アフター6ナイターで優勝していた。昼間の時間帯にエンジンを合わせられるかがカギ。
他に有力どころは松尾啓史、篠原睦、木村武之などの26期勢。松尾の近況はマズマズといったところだが、この大会は2018年に制した相性のいいシリーズ。篠原は代名詞である安定感が全く衰えていない。木村武は今年まだリズムを掴めていない印象だが、そろそろ本格始動しそうな雰囲気。
有吉辰也も近況は連対率が高く、伊勢崎走路との相性も良い方だ。森且行、若井友和、田中茂らはエンジン状態がそこそこ。もうひと上積みがあれば優勝戦にまで進出できそう。岡部聡、岩崎亮一、笠木美孝らはエンジン悪くはないが、近況はパッとしない印象。
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主な出場予定選手
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高橋 貢〔伊勢崎 S-7(22期)〕
内山 高秀〔伊勢崎 S-31(26期)〕
松尾 啓史〔山陽 S-4(26期)〕
永井 大介〔川口 S-9(25期)〕
池田 政和〔川口 S-18(23期)〕
篠原 睦〔飯塚 S-10(26期)〕
木村 武之〔浜松 S-13(26期)〕
伊藤 信夫〔浜松 S-22(24期)〕