荒尾聡が存在感を示しそうだ!
飯塚オートの開催は約2週間ぶり。前回は重走路の優勝戦で、山陽の山本将之が自身初優勝を決めた。その山本将は今回も参戦。ただし、その時とはハンデが重くなっているだろうから、レース展開は厳しくなる。S級は川口を除く各地から強力な車が襲来し、優勝争いが展開される。
まず今回の地元エース格は荒尾聡。近況のリズムは悪くない。前走となる浜松3日間開催では優勝戦まで進めなかったが、その前の地元GIでは準優勝。その優勝戦ではレース内容も良く、乗り手の状態の良さが感じられた。今回は浜松から地元に戻っての戦いなので、その時の走りが期待できる。
地元S級は他に2人。滝下隼平と桝崎陽介の28期両者。滝下は前走の地元で準決5着だった。ただし、連日いい試走タイムが出ていたように、エンジン自体はある程度の位置にある。桝崎も前走は地元4日間開催。初日から3、3、3、4着だった。白星はなかったが、大きな着も取っておらず、エンジン自体は並。もう少し上積みは図りたいところだ。
外来S級で好調なのは丹村飛竜と吉原恭佑。どちらも前走は山陽のGII若獅子杯争奪戦だった。2人とも優勝戦まで進み、丹村が準優勝、吉原が7着の結果だった。吉原はスタート直後に被害があり、レース展開は厳しいモノになってしまった。丹村も同様にスタート直後に被害があったが、そこは地元の意地。怒涛の巻き返しを見せ、3着入線を果たした。2着で入線した新井恵匠が反則で失格になったため、丹村は繰り上がりで2着となった。あの追い込みを見る限り、エンジンは好調。乗り手の捌きも冴えている。
他でビックネームは金子大輔。前走の若獅子杯争奪戦では準決3着で優出を逃したが、初日や2日目などは金子らしい走りができていた。エンジンが並にさえなれば、落ち着いた捌きで番手を上げていける。中村友和も気配は良さそう。前走の若獅子杯争奪戦では準決4着だったが、それ以外の4走は全て車券に絡める結果を残していた。持ち味のスピードを活かした走りができている。前田淳、藤岡一樹、人見剛志の3者はエンジンが上向いてこず、本来の走りができていない。どこかで立て直しを図りたい。
A級では若獅子杯争奪戦で優出した岩見貴史と丸山智史が好調。特に丸山は準決で素晴らしいタイムを出しており、今まさに成長盛り。若獅子杯争奪戦では町田龍駿、森本優佑、泉田修佑、松井大和らも見せ場を作っていた。
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主な出場予定選手
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荒尾 聡〔飯塚 S-6(27期)〕
滝下 隼平〔飯塚 S-34(28期)〕
桝崎 陽介〔飯塚 S-45(28期)〕
吉原 恭佑〔伊勢崎 S-15(32期)〕
金子 大輔〔浜松 S-17(29期)〕
中村 友和〔浜松 S-27(32期)〕
丹村 飛竜〔山陽 S-23(29期)〕
前田 淳〔山陽 S-42(27期)〕