今年も浜松でスピードキングを決める!
浜松の伝統GI・スピード王も今回で61回目を数える。夏場から気温が下がってくるこの時期は、走路温度も下がってきて高速バトルが展開されることが多い。そのためレース経験が少ない若手でも、活躍の幅が広がってくる。注目の選手をピックアップしていく。
まずは地元S級陣。全国ランクトップの鈴木圭一郎は、近況のエンジン推移もマズマズ。前走の地元3日間開催では初日から連勝を決め、優勝戦は2着の準優勝。試走タイムがしっかり出ていたので状態は悪くない。そのレースで優勝したのが伊藤信夫。好枠からスタートを決めて快勝。その前の地元GIIでも優出しており、今回に向けて調子を上げている。
伊藤信が優勝したレースに乗っていたのは木村武之、金子大輔、佐藤貴也などの主力組。金子は前々走のGIIから連続優出。持ち前の安定感が出てきている。佐藤貴と木村武はGIIではイマイチだったが、前走の一般開催で立て直しに成功している。
青島正樹と渡辺篤はエンジン的には良くない現状。鈴木宏和、中村友和の32期コンビもエンジン面はイマイチ。ただし、仕上がるとスピードある走りができるので、連日の試走タイムには注意を払いたい。
外来は伊勢崎勢が怖い。ここ数ヶ月は青山周平と早川清太郎が、お互いの能力を高め合うように切磋琢磨している。青山は前走の地元で優勝。今回の浜松も、前々走のGIIで優出し3着。早川は前走の地元は初日から3連勝を決めたが、優勝戦では追い込み届かず5着止まり。ただ、その前の節では準優勝しており、エンジンは高い位置を保てている。また、田村治郎が山陽のミッドナイトで久々の優勝。このまま上昇気流に乗りたい。
飯塚からは篠原睦や荒尾聡などが参戦。篠原は前走の山陽で優出し7着。予選道中は良い動きを見せていた。荒尾は伊勢崎SG以来の出走。そのSGでは優出し、優勝戦では一時2番手まで追い上げる力走を披露していた。エンジン状態もモチベーションも高い状態にある。
他の外来では、川口の中村雅人の状態がいい。前走の地元で優出していたし、その前の伊勢崎SGでも優出していた。山陽の松尾啓史と岩崎亮一は前走の地元で共に優出。岩崎が準優勝で、松尾が3着。この両者は予選準決の3日間をオール連対で通過していたので、好仕上がりのエンジンを駆って今回も楽しみ。
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主な出場予定選手
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鈴木 圭一郎〔浜松 S-1(32期)〕
佐藤 貴也〔浜松 S-7(29期)〕
金子 大輔〔浜松 S-8(29期)〕
青山 周平〔伊勢崎 S-4(31期)〕
早川 清太郎〔伊勢崎 S-5(29期)〕
中村 雅人〔川口 S-6(28期)〕
篠原 睦〔飯塚 S-14(26期)〕
荒尾 聡〔飯塚 S-16(27期)〕
松尾 啓史〔山陽 S-15(26期)〕