速攻決めた有吉辰也が悠々と逃げ切った!
浜松で行われていたGIIウィナーズカップは、飯塚の25期・有吉辰也が制した。好枠からトップスタートを決め、楽に抜け出す展開。しっかりとチャンスをモノにした。
試走は鈴木圭一郎が一番時計の31。次いで金子大輔が32、有吉が33、青山周平が34、重富大輔と伊藤信夫が35、浦田信輔が36、田中正樹が37だった。
0ハン単騎の田中はスタートをなんとか残す。10線は有吉の先行に、最内の重富も踏ん張ったが1コーナーで金子がカマシて行く。伊藤信は空回りして大きく出遅れてしまう。外枠の2車はそこまでいいスタートを切れなかった。
田中は序盤でリードを広げたかったが、有吉がすんなりと交わして行く。すぐ後ろには金子も付けていたが、有吉を射程内に収めることはできなかった。逆に、スタートでなんとか外枠2車のカマシをこらえた浦田がジワジワと浮上して行く。そして、2番手を走っていた金子を捌いて行く。青山と鈴木圭は終始競り合う形で厳しい展開になった。結果的に青山が3着で鈴木圭が4着。
有吉はこれで今年4度目の優勝。その中にはGIIオーバルチャンピオンカップも含まれている。絶頂時の有吉からすれば、まだまだ完全復活とは言えないが、徐々にいい時の走りが戻ってきているようにも見える。スタートに関しては絶頂時と何らそん色がない。走りも8~9割方戻ってきている。現在は全国ランクの関係で、ハンデ位置的に好枠から競争ができているが、最重ハンでも外枠に置かれるようになった時、本当の正念場がやってくるだろう。
今年の伊勢崎ナイターもあと2節!
前回の伊勢崎ナイターはSG開催で、地元の青山周平が完全優勝でシリーズを締めくくった。今回は3日間の短期決戦で、初日がいきなり最終予選となる。全く気の抜けないシリーズだ。
SG優勝の青山は今回不在だが、地元は高橋貢や早川清太郎などの主力が参戦。この両者がシリーズを形成していく。高橋貢はSGの3日目の準々決勝に反則妨害を犯して失権。苦いシリーズになってしまったが、残りの2日間はともに1着。タイムもソコソコ出ていたので今回の一般開催で巻き返しを図りたい。早川の方はSGでシッカリと優出。自身初のSG優勝も手に届きそうだったが、追い込み届かず準優勝となった。エンジンはここ何節も高い位置で推移しており、乗り手の方もキレを増している。
地元S級は他に田中賢が調子を上げている。SGの最終日に白星を挙げると、その後の山陽3日間開催で優出し3着。この時は不安定な走路だったが、それをこなしたというのは乗り手の調子が上がっている証拠。高橋貢、早川の2強に割って入るか。他には内山高秀、吉原恭佑、松本やすしなどが脇を固める。
対する外来S級は鈴木清が好調。今年の鈴木清は覚醒したイメージあるが、前走の地元でも優勝戦まで進出していた。好調が仇になりハンデ位置は厳しくなっているが、スタート力である程度はカバーできている。同タイプの佐藤裕二も近況はエンジン状態がマズマズ。鈴木清とともに速攻を炸裂させそうだ。
速攻タイプで言えば前田淳や岩見貴史なども優勝を狙える実力の持ち主。予選準決を無難に突破し、地元勢の壁を粉砕したいところ。爆発力の面では滝下隼平が魅力。スタートや序盤の位置取りには難があるが、スピードに乗っての怒涛の追い込みには期待感が増す。桝崎陽介は、攻めは早い方ではないが堅実な走りで番手を上げていくタイプ。
A級では金山周平が前走の山陽で優出。福田勝則と水崎正二の両者は前走の浜松で優勝戦まで進出している。
B級は地元伊勢崎勢に好調な選手が多い。石川岳彦は8月アタマの伊勢崎一般開催で優出。浜松に行っていた野沢守弘は3日間の開催をオール連対で準優勝を決めていた。逃げて渋太い米里信秀、深沢悟、松村真。独走力ある新井裕貴、伊藤弘幸、北爪勝義などにも注意を払いたい。
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主な出場予定選手
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高橋 貢〔伊勢崎 S-3(22期)〕
早川 清太郎〔伊勢崎 S-5(29期)〕
田中 賢〔伊勢崎 S-38(29期)〕
前田 淳〔山陽 S-37(27期)〕
岩見 貴史〔飯塚 S-39(29期)〕
桝崎 陽介〔飯塚 S-42(28期)〕
佐藤 裕二〔川口 S-41(24期)〕
鈴木 清〔川口 S-45(23期)〕