青山周平がキューポラ杯初制覇!
川口のGIキューポラ杯の最終日は、第1Rから良走路の下、行われていたが、第10Rの試走が終わったあたりから雨が強くなり、そこからは重走路での競争になった。そんな雨中の決戦を制したのは、青山周平。
試走は青山周平が一番時計で68。次いで若井友和、高橋貢、荒尾聡が69、吉原恭佑が70、黒川京介が72、田中茂が75、広瀬勝光が最も悪くて78だった。
10Mオープンのスタート争いはまず、2枠黒川が飛び出した。これに1周目の仕掛けが決まった青山が追う展開になった。黒川は自分のコースをしっかり回っていたが、4周3コーナーで青山がインに突っ込む。これはやや無理な仕掛けで流れてしまうが、外を伸び返して5周目に入る時には先頭を奪取。3番手に付けていた若井も黒川を外からパスしていく。青山は独走に入ってからも危なげない走りでゴールを迎えた。
デビューした時からオールマイティーな才能で、1着を積み上げてきた青山。ただし、数ヶ月前までは重走路をやや苦手にしていた時期があった。それでも地元の記念ナイターから以前の走りを取り戻すと、その後の大きなレースでも随所で好走を見せていた。そしてここにきて大舞台で結果を残した。今の青山には隙らしい隙が見当たらない。エンジンさえしっかり付いてくれば、これからも記念タイトルを量産するだろう。
佐藤貴也と金子大輔が地元の主軸に!
前節の浜松オートの優勝戦は、速攻を決めた若武者・花田一輝をマーク追走の若井友和が差し切って幕を閉じた。花田は浦田信輔にも差され3着の結果。外来にワンツーを持って行かれたが、今回は地元勢の層が厚く、地元の中から優勝者が現れるか。
先述の花田一輝は今回も参戦。近況はだいぶ走りが良くなっており、自身2度目の優勝も近い状態。前回の優勝戦でも試走32が出ており、エンジン面は問題ない。
今回出場する中で、その優勝戦に乗っていたのは佐藤貴也と柴田健治。佐藤貴は前々走の優勝戦で反則を犯し、前走では無理な仕掛けができない状態の中でシッカリと優出。エンジン状態は良いし、乗り手の方も落ち着いて走れている。柴田は優勝戦で7着だったが、序盤で後続の攻めに遭い、自分の走りができなかった。ただし、予選準決は連に絡んでいたのでエンジンの方は上々だ。
今回は鈴木圭一郎が不在の中、佐藤貴とともに地元ツートップを形成するのが金子大輔。前走の川口では準決5着で優出できなかったが、戦える足はありそうだった。この時期特有の急な降雨にも対応できる柔軟さがあるので今回、優出はノルマと言える。
他に地元S級で参戦予定は鈴木宏和、渡辺篤、中村友和、伊藤信夫など。鈴木宏は飯塚で連続参戦だった。ここでは中間着が並び、白星はなかったがエンジン的には並はあった。渡辺篤も飯塚連続参戦。ミッドナイトの方はイマイチだったが、その前のGIでは優勝戦まで進んでいた。中村友は前走が川口一般開催。準決こそ8着だったが、初日から連勝を決めたり、最終日は3着に入っていたりとマズマズだった。伊藤信は前走の飯塚GIで早退。その時もエンジンは良くなかったので、早めの立て直しが必要。
外来S級は内山高秀、西原智昭、久門徹の3者。いずれも近況は目立った活躍がないが、エンジンレベルとしては中の上はある。西原と久門は速攻タイプ。内山はレース最後まで渋太く追っていくタイプだ。
S級以外では、松尾隆広が前走の地元で優出。成長株の木山優輝の走りには常に注意が必要。B級では落合巧が前々走で準優勝。浜松の新人3人は、まだ勝ち星がないが、その中でも佐藤大地は2着があり、初勝利の日も近いか。
______________________________
主な出場予定選手
______________________________
佐藤 貴也〔浜松 S-7(29期)〕
金子 大輔〔浜松 S-8(29期)〕
鈴木 宏和〔浜松 S-19(32期)〕
渡辺 篤〔浜松 S-24(31期)〕
中村 友和〔浜松 S-48(32期)〕
内山 高秀〔伊勢崎 S-20(26期)〕
西原 智昭〔伊勢崎 S-27(28期)〕
久門 徹〔飯塚 S-43(26期)〕