中尾貴志が記念レースで初優勝を狙う!
GI第61回ダイヤモンドレースも最終日を迎えた。飯塚のナイター走路にセッティングを合わせ切れなかった何人かの強豪が、準決も乗れない状況になったが、その準決もすんなりと順当な結果にはならないケースが目立った。
まずは9Rだが、ここからいきなり波乱があった。7号車の篠原睦がフライングで再発走。レースは4号車の重富大輔が好スタートを決め、素早く先頭に立ち独走。2番手に付けていた田中茂を、同期の篠原が交わし2着入線だったがフライングを犯したので優出ならず。3着の中村雅人が優出となった。
10Rでも永井大介がまさかのフライング。その永井はレースで意地を見せ白星となったが、失権で優勝戦には進めなかった。序盤で抜け出した吉原恭佑が2着入線、3着には大きく離されて浦田信輔。この2人が優出となった。
11Rでは、ここまで3連勝できていた中尾貴志が、ハンデ重化も克服しトップスタートから会心の逃げ。見事に4連勝で優出となった。2着には好スタートで早々と番手に付けた丹村飛竜が入った。
12Rは8枠の荒尾聡が試走から動きがニブく、レースでも必死に追い込んだが3着一杯。速攻決めた久門徹を池田政和が道中で交わし、この2車が優出となった。
エンジンだけを考えれば一番いいのは中尾で間違いない。中尾は7月の終わりにこのエンジン乗り替わってから3節走ったが、そのうち2節で優出。前節も準優勝の結果で、乗り替わりは大正解と言える。今節の準決からハンデが重化しているが、それをものともしない走りで快勝。スタートも切れているので、先頭を走れば簡単には捕まらない状態だ。記念タイトルはないが、今回でそれを手中に入れそう。当ブログでも本命に推す。
相手には丹村を指名。準決ではハイペースで逃げる中尾を捕え切れなかったが、丹村自身も上がりタイムは出ていた。ムラだったスタートも安定してきたし、外寄りでもダッシュを決め、準決同様に中尾を追う態勢を作りそう。
3番手は池田。今節は初日の重走路で6着だったが、2日目からは全て1着。準決でも好調時を思わせる走りを見せていた。スタートに関しては不安な面あるが、レース序盤で好位置に潜り込みそう。追い込みタイプの中村と浦田は、準決の動きを見る限り苦しいか。記念レースの優勝戦で8周回になるのは好材料だが、エンジン的には上積みが絶対に必要な状況。むしろ、久門や重富が内枠の利を生かして善戦も可能だ。
◎中尾貴志
○丹村飛竜
△池田政和
△久門徹
▲重富大輔