地元の荒尾聡がSG連覇を狙う!
昨年末のSS王座決定戦から間隔を空けずに開催されているSG全日本選抜オートレース。4日間の戦いを終えて、優勝戦に乗る8人が出揃った。予選道中は天候が不安定で、良走路に近い状態で走れたのは初日の後半と2日目のみ。3日目も準決の日も重走路、もしくはブチ走路で終日レースが行われた。
今回優出した中で、昨年末のSS王座決定戦にも乗っていたのは4人。優勝した荒尾聡、準優勝だった青山周平、3着だった鈴木圭一郎、車体不良でレースできず悔し涙を飲んだ金子大輔。他の4人は、SSトライアルではエンジン好調だったが、フライングで失権となり順位決定戦回りになった木村武之、SSトライアルで落車し失権となった中村雅人、順位決定戦で1着を取り年末を締めた高橋貢、2年前のSS王座決定戦でフライングを切り、昨年のSSトライアルに出場できなかった新井恵匠。いずれもSS戦に関係のある8車が優勝戦進出となった。
優勝戦当日の天気予報は雨。一時、雪の予報まで飛び出している。予報通りなら走路は濡れた状態で、重走路での戦いになりそう。そこで、この予想ブログも重走路での想定で展望していく。
まず、準決の不安定走路を勝ち上がってきた8人なので、重走路を極端に苦手としている選手はいない。近況の連対率で言えば荒尾聡が断トツ。次いで、中村と高橋貢、青山、鈴木圭、新井。金子と木村は、やや数字を下げている。直近の勢いも、10日ほど前にSSを制している荒尾が絶頂と言える。順位決定戦回りとなりながらも、その重走路のレースでしっかり結果を出した高橋貢もリズムは悪くない。もちろんSS準優勝の青山、3着だった鈴木圭も好リズムにある。順位決定戦で2着だった中村も、トライアルで落車した不安は一応払拭している。
レース展開だが、まずは荒尾と青山がスタート先行争い。どちらが行ってもハイペースになる。続いて、鈴木圭と木村、新井に高橋貢。中村と金子は後手を踏む可能性ある。
荒尾と青山、この両者のうち先行した方がそのまま押し切ってしまうのではないかと思われる。それも今の飯塚の重走路はコースを先取りした者が圧倒的有利になるからだ。外のコースが効きづらく、インコース一本のレースになりがち。先頭を走る選手がインコースを外さなければ、後ろから抜かれる可能性は限りなく低い。
当ブログでは荒尾を本命に推す。スタートが早く、重走路での実績も豊富。今回は地の利があり、SS優勝後の勢いもある。乗り手のリズムは絶好で、SG連覇達成に意欲を燃やしているハズ。地元の声援に応えるためにも、メイチの走りを披露してくれそう。トップスタートからの押し切り、もしくは青山に行かれても道中で渾身の突っ込みを決めそうだ。
相手は青山。もちろん先行できれば優勝も十分だし、抜かれたり2番手発進になっても後続の攻めを抑え切りそうだ。今シリーズをオール連対で締めくくるとみた。続いて鈴木圭。重走路は3日目に不安の残る走りをしていたが、本来は雨も苦にしない選手。軽量を生かしてスタートで前団に取り付けば、一瞬の隙を突いて先頭に踊り出るかも。そして、金子。準決ではブッチ切りで1着ゴール。SS王座決定戦で競争ができなかった悔しさを、ここぞとばかりにぶつけてきそう。それにはスタートでそれなりの位置に付ける事が条件になる。最後に中村。準決では1着だった荒尾に詰め寄る動きを見せており、金子と同様、SSでのウサを晴らしたいところ。
雨予想
◎荒尾聡
○青山周平
△鈴木圭一郎
△金子大輔
▲中村雅人
新年一発目のSGは全日本選抜!
お正月明けでいきなりSGは例年にないケースだが、今年は飯塚で開催。年末のスーパースター王座決定戦は、飯塚の荒尾聡が涙のSG2Vで幕を閉じた。その勢いそのままに今回も暴れるのか。それともスーパースターで辛酸をなめた選手達の巻き返しがあるのか。有力選手を挙げていく。
まずはその荒尾から。SS王座決定戦では不安定走路ながら優勝を決めてきた。道中は逃げ粘る青山周平と、外から攻め立てる鈴木圭一郎のプレッシャーをはね除けてのV。相当な自信につながったのではないだろうか。更に、今回は勝手知ったる地元走路。最高のリズムで今回に臨める。SSでは王座決定戦に乗っていた浦田信輔も状態は悪くない。SSポイントは8番手で、滑り込みでの王座決定戦乗りになったが、ここ一番での勝負根性の強さは健在。ただ、エンジン的にはもう少し仕上げたいのが本音だろう。その他、飯塚はSSシリーズ戦で優勝戦まで進んだ篠原睦と滝下隼平、前走の山陽で優出した田中茂などが有力。
全国ランク1位の鈴木圭一郎を擁する浜松勢も勢いがある。鈴木圭はSSトライアルを順当に突破し、王座決定戦でも好走を示していた。最上位級相手にエンジンはやや不足していたが、それでもかなりの位置で推移している。今回のSGでも予選道中はそつなくこなしてくるだろう。王座決定戦には佐藤貴也と金子大輔も乗っていた。佐藤は6枠の苦しい位置から見せ場を作れなかったが、SGの優出回数が増えるのと比例して走りにキレも増してくるだろう。金子は試走で思うように走れず、結果的に車体故障で欠車になってしまった。この時の悔しさは今回に全てぶつけてくる。他では木村武之が、SSトライアル中はエンジン一番の仕上がりと思われていたが、4日目のフライングでまさかの失権。金子同様、今回は巻き返しを図りたい。
絶対王者・高橋貢率いる伊勢崎勢も好調車が多い。高橋はSSでは順位決定戦回りになってしまったが、そのレースではブッチ切りでの1着。最後はキッチリとした形で締めくくり、今年につながる走りになった。2、3番手の早川清太郎と青山周平は、SSで王座決定戦乗りを決めた。青山は優勝戦で先頭を走っていたが、荒尾の突進に抵抗できず準優勝。早川は好位置に付けていたが、そこから番手を上げることができず4着入線。青山は昨年の前半は散々な成績だったので、年末に向けては上昇カーブを描けていた。早川も12月の地元GIを制し、SSでも王座決定戦に乗っていたのだから、リズムとしては良い傾向にある。他では、SSに出られなかった新井恵匠が体力を持て余しており、今回に全身全霊で乗り込んでくる。
川口勢は永井大介が主力。永井もSSではシッカリと王座決定戦に乗っていたが、肝心のレースでは7着と振るわなかった。近況は安定して凄味のある走りを見せられないでいるが、条件が整った時は圧巻の仕掛けを決めてくる。シリーズを占う意味でも、初日の試走には特に注意して目を凝らしたい。SSシリーズ戦で優勝戦まで進んだのが若井友和と池田政和、佐藤摩弥、森且行。池田は、予選道中はいい感じで推移していたが、優勝戦は苦手の走路状態になり力を出し切れなかった。良走路ならハイレベルのパフォーマンスに期待できる。若井は優勝戦の難走路でも健闘し3着。近況は大きな着を取る事が少なく、BOXで買いやすい状態にある。あわや完全優勝かと思われた佐藤摩も
急成長を見せたし、久々に優勝した森には勢いがある。悔しい思いをしたのは中村雅人。SSトライアルの2日目に落車妨害で失権。年を新たに心機一転といきたい。
最後に山陽地区。SSトライアルに出場した人見剛志と松尾啓史は、順位決定戦回りになってしまった。エンジン自体はそこまで悪いものではないが、超級相手となると更にもうひと仕上げを強いられた。今回の予選中は、SSトライアルほどはメンバーも濃くないので、自分の走りを取り戻してもらいたい。SSシリーズ戦で尻上がりに上向いたのは丹村飛竜。まだまだ成長の余地が大きく残されているので今後に期待。その師匠・岡部聡の前走は地元3日間開催。ここで完全Vを決めてきたので、乗り手の状態は上向きだ。
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主な出場予定選手
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浦田 信輔〔飯塚 S-4(23期)〕
荒尾 聡〔飯塚 S-9(27期)〕
鈴木 圭一郎〔浜松 S-1(32期)〕
木村 武之〔浜松 S-10(26期)〕
永井 大介〔川口 S-2(25期)〕
中村 雅人〔川口 S-6(28期)〕
高橋 貢〔伊勢崎 S-3(22期)〕
早川 清太郎〔伊勢崎 S-5(29期)〕
人見 剛志〔山陽 S-7(28期)〕
松尾 啓史〔山陽 S-8(26期)〕
快速派が闊歩しそうな4日間開催!
今年一発目の川口開催は主力選手がごっそりと抜けている。というのもこの直後に飯塚でSGが控えているからだ。A級の中堅以下とB級によるバトルになるわけだが、それなりに個性のある走りをする選手がいるので、いつもとは違ったレースを楽しめるかも。
今回出場する地元のランク上位は山際真介。前走のSSシリーズの初日に快勝したようにエンジン状態は悪くない。今回は追い込みがメインになるが、すんなりと交わしていけるだけの機力はある。ランク次位の秋田貴弘も似たようなタイプ。攻撃の主は捲り。インコースを抑えて粘っている選手が前にいても、軽やかに外から交わしてしまう。こちらもエンジン面は問題なさそう。また、同タイプの中山光も力を付けており注目の存在。秋田よりはスタートが安定しており、捲り攻めの迫力は同等のモノがある。まだまだ成長を示してくれそうだ。また、鈴木清の速攻、間中大輔の強攻にも警戒したいところ。
このところ動きが急上昇しているのは岩田裕臣。ここ数節は成績が上向いており、走りの方もスタートから積極的に仕掛けていけている。エンジンも高い位置にあり、直後のSGに出ていてもおかしくないくらいの実力の持ち主。順当にいけば優勝戦までは進出し、優勝も十分狙える動きだ。
前走で優出して今回出場なのは石井大輔、鈴木健吾、牧瀬嘉葵、田中正樹、長田恭徳など。石井大輔は前走の地元川口で優出。その時はハンデが最重ハンの20M前だった。ハンデの変動が気になるが、今回も据え置きなら同じような活躍ができる。鈴木健は地元の一般開催で優出。優勝戦は8着だったが、予選準決は良い走りを見せていた。元々持っていたスピードに、捌きの良化が見られ、成績の向上につながっている。牧瀬と田中正は地元のミッドナイト開催で優出。どちらも攻めの緻密さはないが、パワー溢れる走りで、中団を捲っていくタイプ。スピード戦になれば特に持ち味を発揮できる。
そして長田。デビューしてから1級車に乗り替わるまで、これといって目立っていた方ではないが、ここ数節で急激な成長を見せている。スピードはソコソコあったが、後方から追い上げていくレースが巧くなっている。多少苦しい展開になっても自力で打開できるようになってきた。まだまだ強くなっていきそうなので、その1走1走には注目したい。
長田と同期の高宗良次も、徐々にだが戦力が高まってきている。前走のミッドナイト4日間開催でも2勝を挙げ、状態を上向かせてきた。レース展開的に揉まれるような状況になっても、簡単には引き下がらない底力が身についてきた。
B級ではスピードある川原剛、抑え込みが巧い長谷川啓、一発力がある相馬康夫と松永幸二に注目したい。33期新人は黒川京介が順調に成長中。稲川聖也も前走の4日間開催では2勝を挙げて状態上向き。泉田修佑も1着が増えてきている。浜松から新人4人も参戦。落合巧、花田一輝の男子レーサーは車券に絡める現況。金田悠伽、交川陽子の女子レーサーは厳しい状況。それでも金田の方は、レース展開によっては車券に絡めそう。
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主な出場予定選手
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山際 真介〔川口 A-53(26期)〕
秋田 貴弘〔川口 A-54(23期)〕
間中 大輔〔川口 A-59(28期)〕
岩田 裕臣〔川口 A-70(31期)〕
牧瀬 嘉葵〔飯塚 A-63(29期)〕
田中 正樹〔飯塚 A-80(29期)〕
長田 恭徳〔山陽 A-69(32期)〕
和田 健吾〔浜松 A-84(28期)〕
乱戦模様・伊勢崎新春第一弾!
今年初めての開催となる伊勢崎オート。直後に飯塚でSGが控えている関係で、S級とA級上位の選手は不在。中堅以下による戦いとなるが、強烈な軸となる選手は見当たらず誰にでもチャンスがありそう。その中でも有力な選手を挙げていく。
今回出場する中の地元のランクトップは落合淳で、ランク次位の仲田恵一朗とともに前走は川口のSSシリーズ戦。初日からダッシュが付かず、イマイチな結果に終わってしまった。しかし、年も変わり心機一転。今回のランク上位者として、整備で立て直し、相応の走りを披露してくるだろう。3番手、4番手は青木勝美と清水卓。2者とも19期で、すでにベテランの域に達しているが走りのアグレッシブさは衰えていない。どちらも好スタートからの速攻を武器にしている。
同じく速攻派としては渋沢憲司も挙げたい。こちらは最重ハンに置かれていた時も、数車並んでいても先行するケースが目立つほどスタートは巧者。前走の地元GIでも初日から連勝を決めており、エンジン的にもマズマズと言える。伊藤正司、中村浩章の両者は速攻というより、後半追い込みタイプ。インコースをしっかりと走れるので、前団が混戦になっていても浮上できる。荒川哲也は前走の山陽遠征では不発だったが、地元では安定した走りができている。
外来では浜松勢が動き活発か。今回来場するランクトップは鈴木一馬。コンスタントに成績を残せるタイプではないが、ここ一番の大駆けがあるので常に注意したい一車。平塚雅樹は前走の地元4日間開催の準決は3着だったが、それ以外は全て2着と安定。スタートの切れも冴え渡っており、素早い仕掛けに期待できる。同じ開催に出ていた筒井健太は、準決で7着だったがそれ以外は1着1本、2着2本と上々の結果を残している。今は最重ハンの20M前に置かれている。今節もハンデ変動がなければ、車券に絡める走りを連発してくるだろう。西川頼臣もスタートに死角があるとはいえ、伸びに関しては良好と言える。
B級では地元勢に好調な選手が多い。川口遠征で好成績をまとめていた生方将人は、地元でもずっと良い状態が続いている。特に、レース道中で軌道に乗るとペースが上がってくるタイプ。序盤で自分の展開に持ち込めるかがカギ。同様にエンジンが良いのは猪熊龍太。こちらもスタートさえ後ろの選手に叩かれなければ、ハイペースの逃げに持ち込める。北爪勝義もエンジンは高位で推移。スタートの切れが良く、レース序盤で大きなリードを作れそうだ。
新人33期は伊藤正真が着実な成長を示している。前走の川口遠征でも2回白星を挙げている。田崎萌も川口では1勝を挙げてきた。高橋絵莉子は、まだまだ走り込みが必要な段階。
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主な出場予定選手
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落合 淳〔伊勢崎 A-45(29期)〕
仲田 恵一朗〔伊勢崎 A-61(29期)〕
青木 勝美〔伊勢崎 A-72(19期)〕
清水 卓〔伊勢崎 A-82(19期)〕
鈴木 一馬〔浜松 A-35(30期)〕
平塚 雅樹〔浜松 A-66(31期)〕
桜木 公和〔飯塚 A-81(24期)〕
石橋 大〔山陽 A-177(28期)〕