GII若獅子杯争奪戦が開幕!
山陽の名物企画レース・若獅子杯争奪戦が1月24日~28日の日程で開催される。若手選手によるスピードバトルは迫力満点。今回は28期以降の選手での戦いになる。全国ランク1位の鈴木圭一郎がシリーズの核になりそうだが、エンジンが仕上がると強烈な走りを見せる若手は多く、道中の展開は予想が難しい。果たして誰が若獅子の称号を手に入れるのか。
先述の鈴木圭はエンジン絶好調。前走のSG全日本選抜で見事に優勝を決めてきた。シリーズ中は不安定な天候が続いたが、柔軟な対応力を見せ、最終的に最高の結果を残した。晴れでは速く、雨でも強い。スタートも切れており、これといって死角が見当たらない。強いて言えばGII独特の雰囲気か。ハンデ戦になる事が想定されるので、自分よりハンデが軽い選手がエンジンを仕上げ、早めの独走展開を作ってしまうと追い込みが届かないケースも出てくる。鈴木圭はこれまでSGを6つ、GIを5つ制しているが、意外にもGIIの優勝はまだない。通常とは逆転現象が起きているが、今回あたりでGIIのタイトルも取っておきたいところ。
その鈴木圭が優勝したSG全日本選抜の優勝戦に乗っていたのは新井恵匠、金子大輔、そして青山周平。最も着がいいのは新井の3着。そして金子が4着。青山は7着だった。新井は不安定な走路状況を苦にしないガッツある走りが身上。エンジン自体もバッチリとマッチしていたようだ。今回に向けていい流れで入れる。金子は昨年末のSGスーパースター王座決定戦でまさかの欠車となったが、すぐ次のSGでしっかり結果を出している。青山も優勝戦以外は、1着3本を含むオール連対。安定感が増してきている。
今回の地元・山陽勢はやや元気がない。ランク筆頭は人見剛志だが、SG全日本選抜では散々だった。元々、濡れた走路は苦手としているので致し方ないところか。ただし、人見は昨年のこの時期は好調が続いていた。年が明けて2節目と3節目で優勝を決めていた。良走路ならタイヤが食い付く条件を味方に鋭い走りを見せてきそうだ。もう一人のS級は丹村飛竜。SGでは序盤こそ出遅れたが、残りの一般戦3走は全て1着で上り調子と言える。
他にS級で有力なのは早川清太郎、佐藤貴也、鐘ヶ江将平、吉原恭佑といったあたり。早川はオープン戦よりハンデ戦で、より力をアップさせそう。佐藤は昨年末から調子を上げており、現在も好調が続いている。鐘ヶ江は前々走のミッドナイトで優勝すると、その後の一般開催でも上々の動きを示していた。吉原もSG全日本選抜の後半は走りが良くなってきていた。
A級では伊勢崎勢が好調。前走の浜松一般開催で準優勝だった渋沢憲司はスタートの切れが良く、速攻に期待が持てる状況。その優勝戦で3、4着だった吉田恵輔と新井裕貴は、重走路だけではなく良走路でも連対率が上がっている。川口からは岩田裕臣が高い位置でエンジン推移中。浜松の辰巳裕樹、飯塚の高宗良次も元気一杯の走りを見せている。
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主な出場予定選手
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人見 剛志〔山陽 S-7(28期)〕
丹村 飛竜〔山陽 S-18(29期)〕
鈴木 圭一郎〔浜松 S-1(32期)〕
佐藤 貴也〔浜松 S-12(29期)〕
金子 大輔〔浜松 S-48(29期)〕
桝崎 陽介〔飯塚 S-27(28期)〕
鐘ヶ江 将平〔飯塚 S-33(31期)〕
高橋 義弘〔川口 A-5(29期)〕