年末の大一番・スーパースター王座決定戦開幕!
大晦日の王座決定戦に向け、4日間のトライアル戦が行なわれるスーパースター王座戦。今年活躍した16名が激しいバトルを展開する。一方、スーパースターシリーズ戦も同時に行なわれ、期間中の楽しみは二倍増し。トライアル戦に出場する16名の個別評価と、シリーズ戦での注目選手を挙げておく。
まずは全国ランク1位の鈴木圭一郎。今年はSGを2つ制しており、前回の日本選手権に続きSG連覇がかかる。更に、このスーパースターは前年に8号車から優勝を果たしており、同一SGの連覇もかかっている。近況のエンジン状態も試走タイムが表している通り絶好調。連覇を十分狙える動きだ。
全国ランク2位の永井大介。今年は記念を4つ制している。船橋から移籍後の1年は本調子を欠いていたが、この1年は本来の走りが戻ってきている。スーパースターは、これまで2度制しており、今回は2014年以来の優勝に期待がかかる。近況のエンジンは、完調とはいえないが、マズマズの所を保っており、地元開催による整備での上積みも十分だ。
3位は高橋貢。今年はSGオートレースグランプリを制し、約5年ぶりにSG優勝を果たした。全盛期ほどの動きではないとされているが、これまで何度も復活劇を見せており、熟練の捌きで王座決定戦まで乗ってくる可能性は高い。近況は地元のGIで準決モレしてしまったが、試走で3・27を連発しているようにエンジン状態は良い。
4位は浦田信輔。今年はGIIで1回優勝経験がある。スーパースターでは王座決定戦回りの常連で、安定感ある走りでトライアル戦を突破してくる事が多い。近況は走りにキレを欠いているが、大舞台に強いタイプで、シリーズ中に本調子を取り戻してくるか。
5位は早川清太郎。今年は早川にとって躍進の年となった。地元で行なわれたGIを全て制し、地元での強さを見せつけている。もちろん他のレース場でも走りの鋭さは変わることない。あとは結果が付いてくるかどうかだけ。課題のスタートも良化しており、オープン戦にも対応できている。前走はGI優勝だったので、エンジン面も問題ない。
6位は中村雅人。今年は記念タイトルどころか一般開催でも優勝から遠ざかっている。それも前回のこの大会で落車し、3ヶ月以上の戦線離脱を余儀なくされたからだ。その後、復帰してからも落車の影響で、約2ヶ月の長期休養があった。近況のエンジン状態もイマイチだが、因縁のあるこの大会で好リズムを引き寄せたい。
7位は人見剛志。今年は地元のGIを一つ制したのを含め、4回の優勝を決めている。走路温度が下がる時期に活躍する傾向があるので、冬真っ只中の今は力走に期待できる。前走の地元でも良い走りをしていたので、今回は初日から飛ばして行ける。
8位は松尾啓史。今年は一般開催で2回の優勝がある。その2回はいずれも冬場なので、今回も時期的にはチャンス。近況のエンジンも絶好調といえる動きで、伊勢崎のGIの優勝戦では試走タイム3・23をマークしていた。今はスピード戦でも混戦でも対応できる状況だ。
9位は荒尾聡。近年は記念タイトルから遠ざかっているが、今年は優出20回を含む優勝3回。準決などの重要な場面での勝負強さは健在で、スーパースターでは過去に絶望的な得点状況から、大逆転での王座決定戦乗りを決めた経験もある。追い込まれてからの精神的なタフさは、車券を買う上でも注意を払いたいところ。前走の伊勢崎GIでも優出するなどエンジンは堅調。
10位は木村武之。今年は記念を制していないが、16優出の2Vと安定した成績は残せている。スタートやスピード、雨走路などこれと言って死角がないのは大きな強み。前走の地元一般開催で優出を逃している点はやや気がかりだが、しっかりと整備で上向かせてくるか。
11位は青山周平。今期はS級ふた桁になるなど、今年前半は不調が続いていた。しかし、夏場ごろから徐々に立て直してきて、飯塚GIで優勝している。近17走でも6着と3着が1回あるだけで、それ以外は全て連対している。この大会に向けて調子が上向いている。2015年に同大会でSG初優勝を決めた。2年振りのスーパースター制覇へ向け視界は良好だ。
12位は佐藤貴也。今年はプレミアムカップ制覇を含む2回の優勝がある。記念での活躍は多くはないが、近年は走りにキレが増している。現在も連続優出中で、エンジン状態は高い位置にある。鋭いスタートからのイン強攻に期待したい。
14位は山田達也。今年は一般開催で優勝1回のみと、やや寂しい戦績だが、地元からの出場となり気合は入るところ。速攻タイプではなく、後半追い込み型なので、トライアル戦で8周回になるのは強みになる。前走の地元でも優出しているし、近況は試走タイムも出ているので、地元の声援をバックに見せ場を作りたい。
29位は三浦康平。今年は優勝ゼロで優出も6回のみ。安定して成績を残せるタイプではないが、一度好調の波に乗ると大駆けを見せるシーンも多い。初日で好走を見せるようなら、今回のシリーズは台風の目的存在になれるかもしれない。近況のエンジン状態はマズマズといったところ。
48位は金子大輔。48位に位置づけられているが、これは今年前半を休養に当て、更にその後の復調にも時間がかかったため。11月に入ってからは地元のSGで優出するなど、調子が戻ってきている。その後、伊勢崎一般開催で優勝すると、完全復活を印象付けた。ただし、直前の地元開催の準決で落車しているので、今回の初日の試走には注意して見てみたい。
最後に96位の藤岡一樹。藤岡も今年の前半は大スランプに入っていたため、このランキングになってしまった。しかし、金子同様に11月のSG日本選手権で大復活の優出3着。その後も記念で優出するなど、本来の動きが戻ってきた。スタート一発からの独走には定評があるので、今回のようなオープン戦には向いている。
スーパースターシリーズ戦では池田政和に注目。前走の地元4日間開催で完全優勝を決めた。スーパースター王座戦に出られない悔しさを、エンジン状態絶好の今、シリーズ戦に全てをぶつけてくるか。池田の2着で準優勝だった加賀谷建明も、ここ数節は好調が続いており優勝も射程圏内。優出4着だった黒岩明も調子は上向いている。
外来では佐々木啓が直前の地元開催で準優勝。優勝戦は重走路だったが、良走路の予選準決では1着で通過しており良化ムード。実力者・有吉辰也もここ数ヶ月で復調気配を出しており、今回も優勝戦まで進出してくる可能性がある。
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主な出場予定選手
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鈴木 圭一郎〔浜松 S-1(32期)〕
永井 大介〔川口 S-2(25期)〕
高橋 貢〔伊勢崎 S-3(22期)〕
浦田 信輔〔飯塚 S-4(23期)〕
早川 清太郎〔伊勢崎 S-5(29期)〕
中村 雅人〔川口 S-6(28期)〕
人見 剛志〔山陽 S-7(28期)〕
松尾 啓史〔山陽 S-8(26期)〕
荒尾 聡〔飯塚 S-9(27期)〕
木村 武之〔浜松 S-10(26期)〕
青山 周平〔伊勢崎 S-11(31期)〕
佐藤 貴也〔浜松 S-12(29期)〕
山田 達也〔川口 S-14(28期)〕
三浦 康平〔伊勢崎 S-29(28期)〕
金子 大輔〔浜松 S-48(29期)〕
藤岡 一樹〔山陽 A-48(29期)〕