完全復活した金子大輔が久々の記念優勝へ!
GI第60回ダイヤモンドレースも優勝戦を迎えた。2日目は後半レースで走路が不安定だったこともあり、地元の総大将・浦田信輔が反則で失権となった。それ以外は、良走路でレースが行われ、準決では激しいバトルが...。簡単に準決を振り返る。
9R...10Mオープンの最内から春本綾斗が先行。これを藤波直也や久門徹は追い込めず、金子大輔が自在に台頭。早川清太郎や佐々木啓は伸びを欠き凡走に終わる。
10R...別府敬剛が森本優佑を差し逃げ態勢に入る。永井が順当に中団を捌くが、別府を捕えるまではいかず2着。田中茂と佐藤貴也は競り合う。
11R...早めに先頭に立った有吉辰也だったが、カマシ気味に出た青山周平が差して逃げ態勢。中村友和も有吉を差し、青山との差を詰めにかかるも2着。
12R...好スタートを決めた岩見貴史が逃げ態勢。鈴木圭一郎が良い飛び出しを見せ、新井淳を捌いて追い込むも及ばず2着。荒尾聡も鈴木圭に離されず追走していたが3着。
優勝戦は10Mオープン戦となった。最内から別府、春本、岩見、中村、金子、永井、青山、鈴木圭。レースの大きなポイントはスタート争い。内枠2車は3日目までは10M前に置かれていた選手。ここは3枠から岩見が先行しそうだ。これに乗っていくとすれば永井、青山、鈴木圭だが、今節はエンジン良い金子が突っぱねていきそう。
2~3番手には出る金子が岩見をマーク差し。そのまま押し切るとみた。そこで当ブログでの本命には金子を推す。金子は長期戦線離脱から5月に復帰を果たした。そこから緩やかだが、しかし、着実に調子を取り戻してきた。今節のレース内容は素晴らしく、他の優出者達がスタートで好展開に持ち込んで優出を確保したのに対し、金子は後方から追い上げを決めて優出をもぎ取った。それも2日目から3連勝と勢いもある。この優勝戦を機に、完全復活といきたいところだ。
相手候補筆頭には鈴木圭を挙げる。今節はオール連対の安定感に加え、スタートの切れも良くなっている。10線の大外と位置は厳しいが、少しでも内枠勢を置いて出れば展開はグッと楽になる。道中の追いアシは問題なく、乗り手のリズムも悪くはない。
次に推すのは永井。準決ではエンジンの物足りなさを露呈したが、全選手の中でも屈指の整備力で上積みをしてくる可能性は高い。試走で30近辺のタイムを出してくるようなら勝負圏内に入って来れる。青山も気合は入っている。準決は1着だったが、レースは楽勝というわけではなかった。後続を引き離せるスピードが出てこそ青山。この大会の連覇もかかっている。整備でどこまで上昇させられるか。最後に中村。準決1着だった青山を、残り3周で物凄い巻き返しを見せていた。あと1、2周あったら逆転できていたほど、車の伸びは素晴らしかった。スタート争いに課題はあるが、台風の目的存在になるのは間違いない。
◎金子大輔
○鈴木圭一郎
△永井大介
△青山周平
▲中村友和