SSへの道~プレミアムカップ開幕!
今年はまだSGが開催されていないので、今回のプレミアムカップが、年末のスーパースター王座決定戦トライアルポイント獲得の最初の大会となる。SSへ向けてのファーストステップ。SG常連組は、是が非でも優勝戦まで進んでおきたいところ。
今回開催地となる山陽のランクナンバー1・丹村飛竜が前走の川口GIで覚醒した。予選道中を無難に乗り切ると、優勝戦で素晴らしい走りを披露し、見事GI初優勝。試走タイムも26の驚異的数字をマークしており、今回に向けて最高の形で臨んできた。29期と、まだまだ若手の部類。このまま勢いに乗る可能性は大だ。
地元の主力勢は、直前までの飯塚で走っていた選手が多い。中でも好調なのは、松尾啓史と人見剛志。松尾は今年に入ってから7節消化して6優出。人見は良走路に関しては、驚異的なタイムをマークし続けている。佐々木啓もエンジンは中の上で安定している。岡部聡、岩崎亮一もある程度の動きが出ており、十分レースに参加できる状態。
全国ランク1位の青山周平は、今年に入りなかなか状態が上向いてこない。前走の川口でも全くいいところがなかった。試走タイムも、レースの攻めも物足りない。なにかをキッカケに浮上の機会を掴みたいところ。青山と同じ伊勢崎勢では、高橋貢も前走は元気がなかった。本来の動きが出ず、シリーズを未勝利に終わってしまった。西原智昭にしても新井恵匠にしてもピリッとしない。吉原恭佑と内山高秀は、前走で優出しての参戦なので状態はマズマズと言える。
川口勢は永井大介、高橋義弘、山田達也が好調。3者とも前走の川口GIで優出。特に、高橋義は良かった頃のスピードが戻ってきている。スタートの切れも良く、今回のようなオープン戦で最大限の力を発揮できる。優勝戦はイマチイだった永井だが、準決では永井らしい走りができていた。山田はオープン戦のスタート争いがどうかだ。並に切れればいいが...。
浜松勢は、ランクトップの鈴木圭一郎が前走の川口GI優勝戦で落車。どこまで動きを立て直して来れるかが焦点。鈴木圭は、いい時は試走タイムにしっかりと表れるので、その数値が大いに参考になる。27~30の間の数字が出ていれば問題ない。木村武之も鈴木圭と同じく川口GIの優勝戦に乗っていた。レースでは被害に次ぐ被害で、全く競争をさせてもらえなかった。しかし、エンジン状態としては中堅上位はある。佐藤貴也は川口GIで優出できなかったが、動きは悪くなかった。伊藤信夫は伊勢崎GIIで優出、青島正樹と遠藤誠と笠木美孝は前走の浜松一般開催で優出。浜松勢は総じて好調な選手が多い。A級ではあるが、渡辺篤が前走の地元開催で優勝。ここ数節はタイムも出ており、スピード戦でも十分通用するようになった。
飯塚勢は篠原睦と浦田信輔が、前走の川口GIで落車してしまったが、その後のレースを見る限りはそこまで悪影響はなさそうだった。田中茂は前走の地元開催でキッチリ優出。田中らしい追い込みが決まっていた。荒尾聡と久門徹も前走の地元開催で優出。今回のようなオープン戦で活躍できるタイプだ。岩見貴史はもうちょっと欲しい現状。近況は一息の鐘ヶ江将平だが、今年は更なる成長が見られそうで要注目だ。
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主な出場予定選手
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青山 周平〔伊勢崎 S-1(31期)〕
鈴木 圭一郎〔浜松 S-3(32期)〕
高橋 貢〔伊勢崎 S-5(22期)〕
篠原 睦〔飯塚 S-6(26期)〕
浦田 信輔〔飯塚 S-7(23期)〕
永井 大介〔川口 S-8(25期)〕
荒尾 聡〔飯塚 S-9(27期)〕
丹村 飛竜〔山陽 S-18(29期)〕