浦田不在でも層が厚い地元S級陣!
今回の飯塚開催は、大将格の浦田信輔は不在だが、地元S級選手が多数参戦で外来勢を迎え撃つ態勢は整っている。対して外来勢の注目は青山周平。ただし、今年に入りそこまで波に乗れていない。山陽勢が充実しており、そちらの動向も気になる。
地元ランクトップは篠原睦。前走の浜松GIでは、優勝戦までは進めなかったが、シリーズを通して大崩れすることはなく安定した成績を残していた。ここ数年の篠原はエンジンをある程度でずっと保てている印象。以前にあったレース後半のタレもなくなっており、序盤の速攻に加え総合力は増している。日ごとにエンジンを上向かせていくタイプというよりは、常に一定の位置を維持しているので初日から狙っていける。
浜松のGIで優出したのは荒尾聡と田中茂。両者とも良走路なら、ほぼ試走30を切るタイムを叩き出しておりエンジンは高位で安定。荒尾は好スタートからの速攻、田中はレース展開に関わらず中団を捌いて行ける強さを披露している。他で気になる地元S級選手は、鐘ヶ江将平と桝崎陽介。鐘ヶ江は31期の若手で、レースごとに確実な成長を見せている。スピードに関しては全国区になりつつあるので、今後の進化を見届けたい。桝崎は、ここ数ヶ月エンジンを良い状態で保てている。攻めに派手さはないが、堅実な追い込みで上位に食い込んでくることが多い。
全国ランク1位の青山周平だが、今年はピリッとしないレースが多い。前走の浜松GIでも3日目のレースで自落。そのまま参加解除となってしまった。今回は、その落車明けのレースとなるので、エンジン状態は全くの不透明。ただし、青山クラスの選手ならば、出場するということであればレースできる状態になっているとみていい。なにより元気一杯の走りを見たい。
伊勢崎からは青山以外に早川清太郎と吉原恭祐がS級として参加。ともに前走の浜松GIでは優勝戦までは行けなかったが、シリーズ中に試走26を出すなど、エンジンの仕上がりは問題ない。どちらも攻めの積極さには定評がある。ハンデ戦で後方から追い込むレースでも苦にせずやってくる。
山陽のS級は丹村飛竜、松尾啓史、前田淳、角南一如が参戦。今回と同じ、飯塚の前走で優出したのが丹村飛竜と前田淳。今期、山陽でランクトップの丹村は、成りたて当初はイマイチだったが、ここに来て調子が上向いてきている。前田は成績が安定しているとはいえないが、ここ一番での勝負強さがある。松尾は前走の浜松GIでは優出できなかったものの、今年に入ってからは好調が続いている。角南は、その実力を考えれば近況の成績は物足りない。
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主な出場予定選手
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篠原 睦〔飯塚 S-6(26期)〕
荒尾 聡〔飯塚 S-9(27期)〕
田中 茂〔飯塚 S-13(26期)〕
青山 周平〔伊勢崎 S-1(31期)〕
早川 清太郎〔伊勢崎 S-11(29期)〕
丹村 飛竜〔山陽 S-18(29期)〕
松尾 啓史〔山陽 S-25(26期)〕
前田 淳〔山陽 S-32(27期)〕