木村武之が好枠生かし激走を!
浜松のGIIウィナーズカップも優勝戦の日を迎えた。予選道中は天候に恵まれ、連日良走路で行われた。最もタイムが出たのは初日で、4日間通して最高上がりタイムは高橋貢が初日に出した3.342。気候的にも冬場のモノとなり、高速レースが展開されている。
優勝戦当日は夕方から天候が崩れる予報が出ており、重走路での予想も少しだけしておく。
レース展開は、まず0ハン単騎の石井大輔が逃げに入る。準決では2着になったが、抜かれたのはゴール線直前。鈴木圭一郎の車が鋭く伸び、惜しくも敗れてしまったが、エンジンの仕上がりはかなり良く、優勝戦でも簡単には抜かれない走りを披露しそうだ。この石井を追う一番手は遠藤誠か。ただし、単純に準決の上がりタイムを比較すると、石井を交わし切るまではなさそう。
10線のスタート争いを想定しよう。恐らく最内の遠藤が先行する。続いて行くのは木村武之。そして、高橋貢と鈴木圭一郎の順か。松尾啓史、金子大輔は、やや後手を踏む形。中村雅人も今節に限っては、鈴木圭一郎を突っ張って出るまでの機力がなさそう。
遠藤に代わり石井を追って行くのが木村。木村は3日目までは仕上がりに疑問符が付いていたが、準決で急激に動きが上向いた感がある。外枠には強力なメンバーが控えているが、10線から2番手スタートを決め、速攻の展開に持ち込めれば十分勝機がある。エンジンさえ仕上れば、木村の走力も外枠勢に負けていない。ここは木村が意地の走りを見せて1着ゴールを目指すとみた。
相手には鈴木を推す。3日目こそ惨敗したが、それ以外は強烈な走りを見せていた。特に、準決では絶対届かないような位置から石井をゴール前で差し切り、機力の高さを誇示した。優勝戦のスタートも枠ナリ発進ということはなさそうで、内枠勢を何車か置いて出ることは可能。木村が先頭に抜け出すのに手間取るようなら、チャンスが到来する。3番手には高橋貢。ここ最近の好調っぷりそのままに、今節でも大活躍している。4日間オール1着。完全Vの可能性があるのは高橋貢だけ。機力の良さがスタートにも表れており、序盤で好位を奪えれば優勝がグッと近づいてくる。他では中村、金子あたりが展開次第で上位に食い込める。
重走路では、実績を重視して高橋貢を本命に推す。急な走路状況の変化にも柔軟に対応できる力を持っている。あとは地の利で金子と木村。浜松走路で走っているレース数が自身に有利に働いてくるだろう。枠順的に魅力な遠藤、松尾あたりも必死の粘りがありそうで注意必要。
晴れ予想
◎木村武之
○鈴木圭一郎
△高橋貢
△中村雅人
▲金子大輔
雨予想
◎高橋貢
○金子大輔
△木村武之
△遠藤誠
▲松尾啓史
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