若手レーサーの祭典・若獅子杯開幕!
毎年、山陽オートレース場で行なわれているGII若獅子杯。今年は28期以降の選手達による熱き戦い。青山周平、金子大輔、鈴木圭一郎などSGタイトルホルダーがシリーズの中心になりそう。ちなみに、初日の12Rはファン投票の上位8選手による、ファン選抜ドリーム戦だ。その順位は、第1位・佐藤摩弥、第2位・鈴木圭一郎、第3位・益春菜、第4位・小林瑞季、第5位・青山周平、第6位・早川清太郎、第7位・新井恵匠、第8位・吉原恭佑。
出場するS級選手はほぼ、前走が川口のSG全日本選抜。そこで優勝したのが鈴木圭一郎。そうそうたるメンバーの中、2番手スタートを決め、ゴール前でチョイ差しを決め優勝。落ち着いたレースっぷりが印象に残っている。今までの本物の有力レーサーは、1度SGを獲るとその後ポンポンと獲る傾向がある。今回はGIIだが、SG初優勝の勢いのまま乗り込んでくる。当面のところは優勝候補筆頭と言える。
SG全日本選抜で、その鈴木に惜しくも敗れ準優勝となったのが青山周平。優勝戦はトップスタートからずっと先頭を走っていたが、最後の最後で交わされてしまった。本人にとっては相当悔しかったことだろう。今回はそのリベンジといきたい。他に、SGの優勝戦に乗っていたのが早川清太郎と高橋義弘。どちらも優勝戦では好展開を作れず苦しいレースとなってしまった。しかし、SGの大舞台では優勝戦に進めるだけでも大きな収穫。必ずや今後の糧になるだろう。
今回、地元山陽の看板レーサーとなるのは丹村飛竜。今期は山陽でランクトップ。エンジンは安定しない傾向にあるが、仕上がった時のスピードはかなりのモノ。もう一人のS級・人見剛志と共に地元の牙城を守りたいところ。人見も車が仕上がれば、鋭い捌きを発揮して進撃してくる。
A級の中にも注目の選手は多い。前走の飯塚3日間開催で優出した5人が参戦。丸山智史、藤波直也、長田恭徳、田中輝義、小栗勝太だ。優勝したのは丸山智史。0オープンの優勝戦で好スタートを決め、早めの独走から逃げ切り。上がり時計もマズマズ出ており、一人で走れる展開になれば持ち味を発揮できる。準優勝は藤波で、3着に長田。田中と小栗は6着、7着だった。
若手レーサーのみのレースは、とにかくスピード重視になる傾向がある。序盤で独走などの好展開に持ち込むと、一列棒状の展開になって後半の追い込みが効かないケースが多い。レースの予想をする上で、試走タイムも大事だが、誰が早めに有利な展開に持ち込めるかを想定するのも重要になってくる。
______________________________
主な出場予定選手
______________________________
丹村 飛竜〔山陽 S-18(29期)〕
人見 剛志〔山陽 S-40(28期)〕
青山 周平〔伊勢崎 S-1(31期)〕
早川 清太郎〔伊勢崎 S-11(29期)〕
鈴木 圭一郎〔浜松 S-3(32期)〕
金子 大輔〔浜松 S-4(29期)〕
岩見 貴史〔飯塚 S-15(29期)〕
佐藤 摩弥〔川口 S-44(31期)〕