永井大介が9年連続SG制覇へ!
SG全日本選抜オートレースのファイナリスト8人が出揃った。大会3日目は不安定な走路状況の中レースが行なわれたが、4日目は準決の時間になるとほぼ良走路になった。
準決9R...好スタートを決めた高橋貢が逃げ態勢に入るがペースはそこまで上がらない。2番手に付けていた山田達也が再三、仕掛けの態勢を作るが、これを高橋は封じ込む。スタートがあまり良くなかった鈴木圭一郎が中団を冷静に捌き、山田のインに割り込む。最後は高橋貢を外から交わし1着ゴール。試走29のアシを見せ付けた。
10R...高橋義弘が好ダッシュを決め逃げ態勢に入るが、ピタリマークの青山周平が捌いて独走。3番手の鐘ヶ江将平は高橋義を交わし切れず、その後ろの木村武之も行き場がなく4着止まり。
11R...早川清太郎が素晴らしいスタートを決めたが、カマシ気味に出た永井大介が中団を捲り、冷静に早川を捕えて独走。佐藤貴也が離れた3着に。
12R...トップスタートの佐藤摩弥を中村雅人が難なく捌き独走。内山高秀も佐藤を交わすが、松尾啓史がマークから差し込む。荒尾聡は追い込むも4着一杯。
優勝戦当日は晴れの予報が出ており、優勝戦は良走路で展望していきたい。
SGの優勝戦の0オープンでは、外枠勢はいかにも展開が厳しい。センターから内寄りの選手で優勝争いを演じそう。中でも、永井は今年はまだSGを制していない。2008年のSG初制覇から続く毎年のSG勝利。この全日本選抜は、ここまで4連勝と無傷。ここらで今年のSG優勝を決めておきたい。もちろん、それを可能にするだけのエンジン状態に仕上げてきている。スタートで大きく遅れなければ、十分優勝も射程に入ってくる。
相手には中村を挙げる。準決でも全く不安のない走りで快勝。車の仕上がりは、永井にも負けていない。スタートで先行できるようならペースを上げて振り切りも可能。試走タイムがやや劣勢でも狙ってみたい選手だ。
青山もスタート次第で優勝を狙える状態にある。近年は大舞台でもミスが少なくなっている。SGを1本取ってから落ち着いて乗れている印象がある。トップスタート、もしくは2番手くらいに出るようだと、早めの独走からハイペースの逃げに持ち込むかもしれない。鈴木圭一郎のSG初制覇も可能性十分。準決では序盤、中団からやや後方に位置しながらも、慌てることなく冷静に追い上げて行けた。スタートもスタミナも捌きも問題ない。あとは序盤の位置取りだけだ。最後に早川。課題のスタートが、今節はよく切れており、序盤で先頭に立ち、後続が激しく競り合う展開になればチャンスが生まれる。
◎永井大介
○中村雅人
△青山周平
△鈴木圭一郎
▲早川清太郎