第64回GI開設記念グランプリレース開幕!
川口の伝統あるGI・開設記念グランプリレースも64回目を迎えた。冬場に行なわれることが多いこの大会は、過去にも数々のスピードレースを生んできた。さて、今回は誰がその栄冠を勝ち取るのか。
地元勢はランク筆頭の佐藤裕二が中心。今年の初頭はいきなりの連続優勝で勢いを付けたが、その後は平凡な結果が続いた。それでもエンジンが崩れているわけではなく、それなりに戦える動きは保っている。ランク次位の若井友和も状態はマズマズ。前走の浜松GIIでも良い走りを見せていた。同期の森且行もエンジンは仕上がっているので、この2人で外来勢を迎え撃つ態勢を整えたい。大木光も前走の伊勢崎で優出し4着。予選道中も成績は良かった。
その大木が優出したレースに出ていたのは青山周平、浜野淳、池田政和の3人。青山は昨年末にSG初優勝してから走りの幅が広がった感じがある。以前は道中で前の車を攻めあぐねていたシーンでも、最近は落ち着いて対処できるようになっている。浜野は3連勝で優出し6着。動きは問題ない。池田はシリーズ中に白星はなかったが、今回の川口は全レース場の中で最も相性の良い走路。初日から存在感を示してくるだろう。
地元飯塚で優勝しての参戦は荒尾聡。4日間シリーズをオール連対での優勝。優勝戦でも素晴らしいタイムが出ていたので、今回のスピードレースでも対応できそう。以前のようなレース後半のタレが少なくなっているのが強み。荒尾が優出したレースで、他に乗っていたのは鈴木圭一郎と篠原睦。鈴木は初日から3連勝で優出し、優勝戦でも2着に入る好内容。エンジンはここ何節も安定している。篠原も初日から3連勝で優出し、優勝戦では5着。優勝戦では他の選手と比べてエンジンが負けていたが、3連勝を決めているように決して悪いわけではない。
前走が浜松GIIだった選手達で、動きが良かったのは中村雅人、金子大輔、岩崎亮一、佐々木啓など。中村は優勝した飯塚SGからの動きを保ち、この大会でも優勝。道中も力強い攻めで本来の走りができている。ただし、直前になって私病により欠場になってしまった。金子は地元で1着を量産しているように、地元に関しては折り合っている。あとは川口走路にどこまで合わせられるかかカギ。岩崎、佐々木の両者は持ち味の安定感が戻ってきている。
また、私病により約1ヶ月戦線離脱していた永井大介がどんな走りを見せてくれるか。これも楽しみの一つだ。
______________________________
主な出場予定選手
______________________________
佐藤 裕二〔川口 S-17(24期)〕
若井 友和〔川口 S-20(25期)〕
金子 大輔〔浜松 S-1(29期)〕
永井 大介〔船橋 S-5(25期)〕
青山 周平〔船橋 S-6(31期)〕
荒尾 聡〔飯塚 S-7(27期)〕
岩崎 亮一〔山陽 S-8(25期)〕
早川 清太郎〔伊勢崎 S-22(29期)〕