今年度最初の記念レース開幕!
年度が変わって初めての記念レースとなるGII・川口記念が、4月4日から8日までの日程で川口オートレース場で開催される。タイトルを外来勢に持って行かれがちな川口勢。今回はその牙城を守ることができるか。
S級の多くは前走が山陽のプレミアムカップ。その時の動きが大いに参考になる。今回、参戦する中で最も成績が良かったのは金子大輔の優勝戦3着。優勝戦は先行した木村武之と浦田信輔のペースが速かったため苦戦したが、中村雅人や岩崎亮一を交わすなど中盤の争いを制し、なんとか3着にまで浮上した。金子の強さはレース運びの巧さ。前を走る選手の動向を冷静に見ながら、最も効果的な走法を判断する。スタートがもっと安定して切れるようになれば、タイトルを量産することができる。
他では高橋貢と加賀谷建明が準決で3着とマズマズの動き。高橋は軽くエンジン状態の上下動はあるが、おおむね戦える動きを保っている。加賀谷は冬場の食い付く走路は得意。気温が徐々に上がってきてるこの時期に、セットを合わせられるかがカギだ。浜野淳も準決は5着だったが、全体的には悪くない仕上がり。
今回、地元のランク最上位は佐藤裕二。山陽ではいいところがなかったが、今回は地元なので立て直しは必至。もちろん、森且行や若井友和なども気合入れて臨んでくると思われる。特に、若井は今年3月に地元のGIを獲っており、今回は地元の記念連覇がかかっている。
外来では、動きが堅実な岡部聡や佐々木啓など山陽勢が状態良いか。角南一如はこのところ調子に乗れていない。新型タイヤの特性の影響があるのかもしれない。飯塚勢のS級は岩見貴史と久門徹の2名。どちらもエンジン状態は並だが、速攻を得意としており素早い仕掛けを見せてくるか。浜松勢は、先述の金子の他に佐藤貴也と青島正樹が参戦予定。佐藤は、同期金子の活躍に触発される形で成長してきたので、今回は良い成績を残す為に必死に取り組んでくるだろう。船橋勢は、内山高秀、片平巧、五十嵐一夫、岩田行雄の4名がS級として参戦予定。いずれも状態イマイチだが、岩田が今のところ動きは活発。
S級以外でも注目選手は多い。勢いある32期からは益春菜と小林瑞季が参戦。小林は2級車の時に山陽のGIIに参戦したことはあるが、益はその山陽GIIの直前に周回誤認をしており不参加だった。その為、今回が記念で初レース。ハンデは徐々に厳しくなっているが、最重ハンの20M前なら十分戦えるスピードを持っている。この2人は今シリーズの台風の目になりそうだ。
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主な出場予定選手
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佐藤 裕二〔川口 S-16(24期)〕
森 且行〔川口 S-19(25期)〕
若井 友和〔川口 S-20(25期)〕
高橋 貢〔伊勢崎 S-3(22期)〕
金子 大輔〔浜松 S-4(29期)〕
浜野 淳〔山陽 S-10(24期)〕
岩見 貴史〔飯塚 S-21(29期)〕
内山 高秀〔船橋 S-25(26期)〕