GI第20回平成チャンピオンカップ開幕!
今年で20回を数えるGI平成チャンピオンカップが、6月28日~7月2日の5日間で開催される。各地区から優秀な選手が参戦し、厳しいレースが展開される。優勝争いに加わってきそうな選手の近況を追ってみる。
地元S級陣は、全体的にこのところ安定している。ランク筆頭の松尾啓史は、前走が船橋のGI。シリーズを通してパッとしなかったが、課題のドドドが解消すれば高い素質を見せてくるだろう。そのGIでは、3人の山陽選手が優出。優勝戦で一番結果が良かったのは岡部聡の4着。シリーズを通して1着はなかったものの、エンジンは安定しており成績もまとまっている。今は好調時と言えるだろう。他の2人は、岩崎亮一と佐々木啓で、6着と7着だった。岩崎は予選中から鋭い追い込みを見せており、試走タイムも出ていた。佐々木は船橋GIに限らず、ここ何節かはどこへ行っても好成績を修めている。
角南一如は優出こそならなかったが、5日間をオール3、4着と大崩はしていない。近況は、その節の初日よりも、日を追うごとに後半良くなっていく傾向がある。浜野淳、前田淳、人見剛志の3人はエンジンやや不調。更に、藤岡一樹に関してはエンジンひどい状態。この4人は地元開催の利で、立て直しに期待。
外来で最も注目したいのは青山周平。現適用全国ランクで1位。前走は地元のGIで、準優勝だった。優勝戦はスタート飛び出したものの、永井大介に差し込まれ、押さえ込まれてしまった。しかし、GIで準優勝なのだから、エンジンは良い状態にあると言える。今回のGIの優勝最有力候補だ。同地区からは内山高秀や片平巧も参戦。内山は地元GIの準決で3着になり、優出はならなかったが、エンジン自体はソコソコ良い。片平は前走が復帰戦だったが、復帰直後のわりには悪くなかったし、この平成チャンピオンも過去に2回獲っている。
伊勢崎からのS級はただ一人。高橋貢の前走は船橋GIだが、高橋にしては今一つか。5日間で1着が2本あったが、エンジン的には仕上がってはいない。今節も本人の納得がいくまで整備を続けてくるだろう。
浜松からは木村武之が有力。前走の船橋では、3日目にフライングをしてしまい失権となってしまった。エンジン的にはマズマズ良かっただけに残念だ。今回はそのリベンジをしたいところ。あとはスタートでフライングの影響が出なければいいが...。同地区の青島正樹や岩科鮮太は、仕上がり的に今一つだが、青島には速攻に、岩科には強攻があるので注意したい。
飯塚のランク筆頭は有吉辰也。しかし、まだ以前のような走りはできていない。長期戦線離脱による影響は大きいものと思われる。しかし、レースを重ねるごとに感覚が戻ってくるので、また華麗な走りを見られる日も近いかもしれない。同地区の東小野正道は、前走の船橋で反則をしてしまったので、当面は無理な走りはできないか。桝崎陽介はエンジンがパッとしない。整備には積極的に取り組む方なので、立て直して欲しい。
最後に川口地区からは、佐藤裕二、平田雅崇、中野憲人、青木治親が参戦。状態が良いのは佐藤か。それほど試走タイムが出なくても、レースではインを鋭く突いて行くシーンが見られる。中野もレース展開がスローになったり、混戦になるようなら見せ場を作ってくる。青木は現状では良走路での戦いは厳しいが、雨が降れば「水を得た魚」のように乗ってくる。
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主な出場予定選手
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松尾 啓史〔山陽 S-10(26期)〕
浜野 淳〔山陽 S-11(24期)〕
岡部 聡〔山陽 S-16(19期)〕
青山 周平〔船橋 S-1(31期)〕
高橋 貢〔伊勢崎 S-4(22期)〕
有吉 辰也〔飯塚 S-5(25期)〕
木村 武之〔浜松 S-9(26期)〕
佐藤 裕二〔川口 S-18(24期)〕