上昇地元勢に対し外来勢はどう挑む!
前回の浜松開催から1週間と経っておらず、その時の動きが今回にとっても参考になる。地元S級勢が多く優出していたので、今回も初日から飛ばしていく可能性大。外来S級勢も、状態良い選手が多いので、激しい戦いが想定される。
まずは地元S級勢の動向から。
今、最も勢いがあるのは佐藤貴也。5月29日に行なわれた前回地元開催の優勝戦で、見事優勝を決めた。今年に入ってからはエンジン大崩れすることなく、安定した成績を残している。まだまだ若手の部類に入るので、この優勝は自身の能力を更に高めるモノになったことだろう。一時期身を潜めていた佐藤の武器である「果敢さ」が戻ってきている。それに高いエンジン力が加わったのだから、鬼に金棒。連続優勝も十分、現実味を帯びている。
その優勝戦に駒を進めた地元S級は、金子大輔、伊藤信夫、木村武之。いずれも今回再び参戦。木村は優勝戦では試走から動きが悪かったのが心配だが、原因は掴めているとみた。すぐさま立て直しを図るだろう。金子も優勝戦はイマイチだったが、予選道中は悪くなかった。伊藤に関しては、ケガから復帰してだいぶ乗り手の感覚が戻ってきた印象がある。エンジンの方もまだまだ上積みできるだろうから、完全復活に期待したい。
対する外来勢で充実しているのは佐々木啓。前走の伊勢崎一般開催で優勝している。その優勝戦には、今や飛ぶ鳥を落とす勢いの中村雅人に勝っているのだから、かなりの自信につながったことだろう。エンジン的にも大崩する選手ではないので、初日から注目したい。他の山陽S級勢も状態は良い。松尾啓史は前走が飯塚一般開催で優出。優勝戦は雨走路で4着だった。優勝戦までの3日間は全て晴れでオール1着。角南一如は前走が飯塚で、27期戦に出ていた。優勝戦の扱いではなかったが、27期代表を決めるレースで1着。その前の3日間も良い動きを見せていた。
船橋の内山高秀は、前走が地元の一般開催。1着、1着で優出すると、優勝戦では4着だった。近況は試走タイムが出てない傾向あるが、レースでは力強く捌いて行っている。同地区の池田政和は、けっして良い状態ではないが、一般開催なら通用する機力はある。飯塚の篠原睦は、近況優出はしていないがエンジンは全体的に安定している。浅香潤や早船歩は現在エンジンやや不足気味。
A級では平塚雅樹が期待できる。前走は飯塚一般開催で優勝戦に進出。念願の初Vも見えかかったが持ち越しになってしまった。初優勝にかける意気込みはかなりのモノがある。前々走の優勝で、前走はハンデが重くなった遠藤誠だが、エンジンの方はそれほど悪くなってはいない様子。序盤で好位置を奪えれば戦える状態にある。B級では相変わらず好調の藤本剛に注意したい。
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主な出場予定選手
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金子 大輔〔浜松 S-7(29期)〕
木村 武之〔浜松 S-9(26期)〕
伊藤 信夫〔浜松 S-17(24期)〕
佐藤 貴也〔浜松 S-26(29期)〕
松尾 啓史〔山陽 S-10(26期)〕
篠原 睦〔飯塚 S-12(26期)〕
内山 高秀〔船橋 S-13(26期)〕
浅香 潤〔伊勢崎 S-29(23期)〕