永井大介が完全V達成!!
川口で行なわれたGⅠプレミアムカップの優勝戦は、2枠から飛び出した永井大介が逃げ切って優勝。予選から負けなしの完全優勝を決めた。
この日も気温が上がり、追い込みが効きにくい走路状態だった。優勝戦までのレースでも序盤で態勢が作られると、そのままゴールまで番手が入れ替わる事が少ないケースが多かった。優勝戦も永井がトップスタートを決め、後続を離す一方の展開になった。それでも3・378の上がりタイムを叩き出したのだから見事だ。
2着には、永井に続いて好スタートを切った木村武之が入った。3着の西原智昭は1周3コーナーで木村のインを狙う素振りあったが、入り切れずゴール。多少動きがあったのは、内山高秀が青山周平と佐藤貴也を抜いてきたこと。それ以外はほとんど変動がなかった。注目の青山はスタートで好位を奪えず、厳しいレースを強いられた。
シリーズの初日から比べると、後半はだいぶ気温が上がってきた。このような気候の変化は、セッティング合わせるのを難しくさせる。そんな中でも、いい状態で優勝戦に臨めた永井の整備力は大したモノだ。まさに全国ランクナンバー1に相応しい対処だった。昔からスピードには定評があった。年を追うごとに、エンジン状態が悪い時でも勝てる走りが身に付いてきた。更に、気候の変化にも対応できるノウハウも手に入れてた。センスだけではなく、経験も、着実に永井を大レーサーに育て上げている。
このレースで他に目立ったのは西原。1番目の枠順選択で1枠を選んだあたり、本気で優勝を狙ってきてたのだろう。実際のレースでも、スタート後の1コーナーの突っ込みで永井を強気に張って行ってたら、また展開も違ったかもしれない。デビュー直後から注目されていた西原だが、一時期はやや伸び悩んだこともあった。しかし、ここにきて更なる成長を見せているのは、オートレースファンにとって一つの楽しみになる。
各地区から強豪集結も地元勢が迎え撃つ!!
今年度最後となる伊勢崎3日間開催。川口、浜松、飯塚、山陽からトップクラスの選手が参戦し、地元勢も総力戦の構え。中心選手や好調な選手をピックアップして分析。
地元総大将の高橋貢は前走が川口のGⅠプレミアムカップ。急激な気候の変化に合わせられず優出はならなかったが、エンジン的にはマズマズの状態で推移している。一般開催の今節なら優勝候補筆頭に挙げられる。早川清太郎は不参加の予定なので、地元S級は他に浅香潤だけ。浅香の近況はと言うと、前走の川口GⅠではイマイチだったが、その前の地元開催では優勝しているように、地元での開催ならば期待できる。
他の地元勢では渋沢憲司が、スタートの切れが良くなってきているしエンジンの方も上向いてきた。岩沼靖郎や北渡瀬充もスピード的に十分対応できる状態。鈴木清市も近況は悪くない。
外来は川口からS級選手が4人参戦。ランク筆頭は若井友和。地元のGⅠでは準決の日は良くなかったが、それ以外は良い結果を残しているので状態としては悪くない。2番手は青木治親で、地元GⅠでは力を出せなかったが、その前の船橋GⅡでは優出するなど、走路にエンジンが合えば戦える状態。中野憲人は、ちょっと前までエンジン足りなかったが、前走のGⅠあたりからだいぶ動きが戻ってきた。道中の追いアシに鋭さが出てきている。最後に高橋義弘は、まだ本人の納得いく状態にはなってなさそう。ただし、整備で上向かせ、試走タイムが上がってくるようなら注意したい存在。
飯塚からはS級選手が2人参戦。ランク筆頭は荒尾聡。前走は川口GⅠだったが、近況の不調がそのまま続いてた。昨年末からだからもうずいぶん長くなるが、なかなか調子が戻ってこない。それでも整備の手は緩めないだろうから、いずれまた力強い姿を取り戻すだろう。もう一人は滝下隼平で、前走はやはり川口GⅠ。結果としてはパッとしなかった。滝下の持ち味はスピード。試走タイムがしっかり出た時にはじめて狙える選手。
山陽のS級は佐々木啓。前走は川口のGⅠだったが、成績はピリッとしなかった。それでも今回のような一般開催なら通用する動きはありうそうだ。他では、小林啓二にやや良化の兆しが見られるので、特に混戦になりそうな展開なら積極的に狙ってみたい。
浜松のS級は金子大輔。1月15日の伊勢崎GⅠの優勝戦の日の朝練で落車してから、軽いスランプが続いている。整備でエンジンのパーツをいろいろ替えているようなので、そろそろ立て直しが決まる可能性もあるか。A級の中では青嶋裕治が好調。前走の飯塚では優勝戦まで駒を進めている。
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主な出場予定選手
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高橋 貢〔伊勢崎 S-7(22期)〕
浅香 潤〔伊勢崎 S-33(23期)〕
若井 友和〔川口 S-11(25期)〕
青木 治親〔川口 S-39(29期)〕
金子 大輔〔浜松 S-6(29期)〕
荒尾 聡〔飯塚 S-4(27期)〕
滝下 隼平〔飯塚 S-47(28期)〕
佐々木 啓〔山陽 S-20(23期)〕