山陽伝統のGⅠスピード王決定戦開幕!
毎年12月に山陽で行なわれるスピード王決定戦も今回で48回目を迎えた。この時期はタイヤが走路に食い付くため、数々のスピードバトルが繰り広げられてきた。今回も各地区から好調な車が参戦し、熱い戦いが見られそうだ。
S級選手の動向を中心に追ってみたい。まずは地元勢から。
地元でランク最上位は松尾啓史。前走は飯塚のオートレース7に参戦。1着、1着、1着で優出し、優勝戦では2着の準優勝だった。調子の波が穏やかな選手で、今は好調時なので積極的に狙ってみたい。2番手の藤岡一樹は前走が地元のGⅡ若獅子杯。藤岡らしいスピードに乗った走りが見られた。濱野淳は前走が浜松のGⅡ。なかなか良い結果を出せないでいたが、最終日はしっかり1着と調子を上げてきているか。岩崎亮一は前走が川口のオートレース7。1着、1着、1着で優出し、優勝戦も3着。仕上がりの良さを示している。前田淳は前走が浜松のGⅡ。1着こそなかったが、準決で2着に入りキッチリ優出。マズマズと言える。
逆に佐々木啓、角南一如は調子が上がってきてない様子。岡部聡も堅実な走りはできているが、1着がないのが気になる所。
地元のA級では穴見和正が船橋に参戦してきて優出7着。乗れてる選手が多い船橋で優勝戦まで進んだのは価値がある。他では、人見剛志が前走、地元の若獅子杯で優出しており存在感を示している。
外来勢では船橋地区が強烈。全国ランク1位の永井大介は、前走の地元開催で優出5着とやや不安の残る内容だったが、しっかり合わせてくれば優勝候補筆頭に挙げられる。中村雅人は前走が山陽のGⅡ若獅子杯で優出し6着。優勝戦は重走路で力を出し切れなかったが、晴れに関しては好仕上がりだ。黒岩明は前走の地元開催で準優勝。ここ2節で4着以下を1回も取っておらず、エンジンの安定ぶりが際立っている。
川口地区も好調車が多い。ランク筆頭の若井友和は前走の地元開催で優出し3着。なかなか鋭い追い込みを見せていた。森且行は前走が浜松のGⅡ。初日、2日目は1着だったが、その後はイマイチ。しかし、試走タイム自体は出ているのでエンジン基本的には悪くない。同じ大会に参戦していた深谷輝は優出し5着。スタートも良くなっていたし、車の伸びもかなり良かった。
伊勢崎からは早川清太郎と浅香潤がS級で参戦だが、共にリズムを掴めていない様子。早めの立て直しに期待したい。逆に、A級の猿谷敦が絶好調。前走の浜松のGⅡでは大活躍していた。
浜松地区で最も注目するべき存在は金子大輔。前走の地元GⅡは優出したものの4着だったが、その前の山陽GⅡ若獅子杯では見事優勝している。優勝戦の雨の難走路もこなしているし、予選中も晴れで結果を出している。その時のデータが大いに参考なるだろう。伊藤信夫は地元のGⅡで優出8着だったが、エンジンがしっかり合えば戦えることを証明している。青島正樹は前節で珍しく2日連続で反則してしまった。同期の笠木美孝は少しずつ調子が上がってきた模様。
最後に飯塚地区からは浦田信輔に注目。前走は川口のGⅡ名匠戦だったが、前評判通りの走りで見事優勝。エンジンも晴れに関しては全く不安のない動向を示している。篠原睦も状態は良い。前走は浜松のGⅡだったが、しっかり優勝戦まで進んで3着。常に不安要素であるドドドが出なければ、得意の速攻からペースを上げる。
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主な出場予定選手
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松尾 啓史〔山陽 S-8(26期)〕
藤岡 一樹〔山陽 S-18(29期)〕
濱野 淳〔山陽 S-19(24期)〕
永井 大介〔船橋 S-1(25期)〕
若井 友和〔川口 S-11(25期)〕
早川 清太郎〔伊勢崎 S-16(29期)〕
金子 大輔〔浜松 S-6(29期)〕
浦田 信輔〔飯塚 S-3(23期)〕