若手主体による限界ギリギリのバトル開幕!
先日、川口で行なわれたGⅡ名匠戦とは間逆の企画レース、GⅡ若獅子杯争奪戦が11月23日から山陽で開催される。冬場の食いつく走路状況を背景に、壮絶なスピード戦が繰り広げられる。各地区別にS級選手を中心に動向を追ってみる。
まずは開催される山陽から。S級はただ一人で藤岡一樹のみ。前走は飯塚で1着、1着、1着で優出し、雨の優勝戦は4着だった。その優勝戦では展開が厳しかっただけ。車の仕上がりは他と引けを取っていなかったので、今回も期待できる。他に、A級で調子がいいのは松生信二。前走は浜松で好結果を出している。
船橋地区は層が厚い。デビューから今まで前評判に違わぬ活躍を見せている青山周平は、エンジン状態がずっと良い。地元でなかなか優勝できない傾向はあるが、基本的に苦手なレース場はない。2番手の中村雅人は、前走は地元で優出し4着。状態としてはハイレベルにある。その同期の西原智昭は、前走が地元開催で優勝。厳しいメンバーの中での優勝だったので、また一段と自信に繋がったことだろう。もう一人のS級の鈴木聡太は、前走が浜松だったが物足りない動きだった。
川口からはS級選手が最多参戦。ランク上位は大木光で前走は浜松。しっかり優出している。大木も長らくエンジン状態が安定している一人だ。高橋義弘もここ何節かで調子を上げている。その同期、青木治親と平田雅崇は本来の実力を考えれば、近況はピリッとしてない。31期の岩田裕臣はスランプ気味だったが、前走あたりから回復傾向が見られる。A級では山田達也の活躍が目立っている。
伊勢崎からのS級選手は早川清太郎ただ一人。前走は地元のSGだったが、活躍できなかった。スタートに課題があり、連日のオープン戦では苦しい展開になっていたが、通常のハンデ戦なら強烈な追い込みを見せてくる。他にも、三浦康平、田村治郎、渋沢憲司など快速派が多いので注目したい。
浜松からは金子大輔、佐藤貴也、岩科鮮太らが参戦。金子の前走は飯塚で優出し6着。佐藤は地元開催で優出し4着。岩科は優勝戦には進めなかったが、エンジンはマズマズ良い。他に、渡辺篤、辰巳裕樹、藤波直也らの31期勢も力を付けているので楽しみ。
飯塚からは、S級は岩見貴史だけ。伊勢崎SG以来で久々のレースになるが、その時のエンジンはソコソコ良かった。他には伸び盛りの鐘ヶ江将平、中尾貴志、内山雄介がいるし、近況エンジンが安定しているのは辻大樹、阿部仁志などでスピード戦も得意だ。
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主な出場予定選手
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藤岡 一樹〔山陽 S-18(29期)〕
青山 周平〔船橋 S-2(31期)〕
中村 雅人〔船橋 S-5(28期)〕
大木 光〔川口 S-35(28期)〕
早川 清太郎〔伊勢崎 S-16(29期)〕
金子 大輔〔浜松 S-6(29期)〕
佐藤 貴也〔浜松 S-36(29期)〕
岩見 貴史〔飯塚 S-45(29期)〕