浦田信輔が名匠戦を制す!
良走路で行なわれたGⅡ名匠戦の優勝戦は、飯塚の浦田信輔が制した。試走タイムから他を圧倒する3・30。次に好タイムを出したのが池田政和と片平巧の3・33なので、実に3ツも機力で上回っていた。
レース展開は0ハンから飛び出した五所淳に湯浅浩がマークする形。それを10線から好スタートを決めた浦田が難なく捌いてあっさり先頭に立つ。その後はマイペースの走りでゴールイン。後方では五所と湯浅が重なって走っていたため苦労していた片平が、1車ずつ割り込んで交わし2着に入った。10線のもう一人、池田は道中の進み方がイマイチで5着に終わった。
今回は名匠戦で若手の参加がなかった開催。最も若い期の23期が戦前の予想通り活躍した。更に、その中でも現在23期ナンバー1の浦田が優勝。SGの優勝戦でも好勝負ができる浦田なので、今回の優勝は順当だったのかもしれない。年末のスーパースター王座決定戦に弾みがついたことだろう。
GⅡではいろいろな企画が用意されていて、いつもとは趣が違った開催になることが多い。今回の名匠戦も、グリップ開け開けのレースとは違った迫力ある競り合いが多く見られた。これからも楽しい企画が用意されることを期待したい。
今月の23日からは、山陽で若獅子杯争奪戦が行なわれる。インが混み合う展開とは異なった、ハイスピードのバトルが繰り広げられると思われる。こちらも楽しみにしたいところだ。
日本選手権Vの木村武之が凱旋!
今回の開催で最も注目が集まるのは、なんと言っても木村武之。11月4日に伊勢崎で行なわれたSG日本選手権で優勝。自身2度目の選手権V。今回も勢いそのままに素晴らしい走りを見せてくれるに違いない。
木村同様に選手権で優勝戦まで進んだ伊藤信夫も注目の1車。優勝戦ではエンジンの仕上がりがイマイチだったが、選手権の優勝戦に乗れるのだからやはり底力は高いものがある。今回は一般開催なので、現状の仕上がりでも十分通用するだろうが、本人は整備に余念がないので更なる上昇も見込める。
他の地元S級は佐藤貴也と岩科鮮太の29期両者。佐藤の方は前走は選手権だが、その開催では不本意な成績に終わった。しかし、0メートルオープン戦での枠順に恵まれなかっただけで、それまでの動きは悪くなかったし今回は地元なので活躍に期待。岩科も前走は選手権だった。スタートがやや不安でオープン戦は厳しいが、エンジンの方は悪くなかった様子。
地元成長株の渡邊篤と辰巳裕樹はだいぶスピード面が強化されている。今回、追加斡旋の岩科州は決め手抜群。遠藤誠は速攻があるし、筒井健太や浅田真吾はスピードがあり一発も十分。粘り強い野上史豪や時折り大駆けがある浅野浩幸など、浜松勢は個性のある選手が多い。また、32期新人の成長も見どころ。
対する外来勢では、伊勢崎勢が多数参戦。ランク筆頭は渋沢憲司。前走は選手権で、3日目に白星を挙げている。SGで1着を取ったことは本人の自身につながるだろう。同期の森村亮や仲田恵一朗、猪熊龍太らが切磋琢磨しており、その走りに注目。
船橋勢では鈴木聡太がS級で唯一の存在。前走はやはり選手権だが、序盤の展開さえうまくいけば通用することを証明した。他では、前節で優出した平塚雅樹が急成長中で期待できる。
川口からは大木光、高橋義弘、岩田裕臣がS級で参戦。いずれも状態はマズマズで、良い走りができそう。山陽からは角南一如が参戦。選手権ではスタートが切れず苦戦を強いられたが、気温が下がってくるこの時期にエンジンは合ってきている。飯塚からは藤川幸宏に期待。やはりスピード派なので冬場のこの時期は活躍することが多い。
今節は全レース7車立てで行なわれます。
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主な出場予定選手
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木村 武之〔浜松 S-9(26期)〕
伊藤 信夫〔浜松 S-13(24期)〕
佐藤 貴也〔浜松 S-36(29期)〕
岩科 鮮太〔浜松 S-43(29期)〕
鈴木 聡太〔船橋 S-37(29期)〕
大木 光〔川口 S-35(28期)〕
高橋 義弘〔川口 S-42(29期)〕
角南 一如〔山陽 S-25(27期)〕