S級選手12人と、他B級による異色の開催!
今節はレース様態が通常開催とは大きく違う点が何点かある。まず、7車立て。これは各レース場で試験的に行なわれている。次に、ハンデ差も通常とは異なりそう。そして、今節特筆すべき重大な点は、A級選手は不在。S級選手が12人の参戦。他は全てB級選手による戦いになっている。おそらく予選中は、S級選手が各レースに1人ずつ7枠に入り、他はB級選手6人でのバトルになりそう。車券的にはアタマ固定で買えるレースが多くなるということ。
まずはS級12人の近況を追ってみる。
地元ランク最上位は荒尾聡。前走は伊勢崎でのSG日本選手権。順当に優勝戦まで勝ち上がり、優勝戦では3着という結果だった。優勝できなかった悔しさはあるだろうが、試走タイムが劣勢だったのを考慮すれば、3着は上出来だったのではないだろうか。エンジンの仕上がりは悪くない。
次に田中茂。前走はやはり日本選手権で、スタートを含めて序盤の展開に苦しんでいたが、エンジンの方はそこまで悪くはない。今回は強烈な追い込みを見せてくれそう。篠原睦も前走は日本選手権。シリーズで2勝を挙げたが、準決では惜しくも3着で優出はならなかった。しかし、エンジンはずっと安定している。東小野正道も直前は日本選手権で、初日に白星を挙げたが、その後はやや下降。今回のB級相手なら問題はないか。桝崎陽介も日本選手権帰りで、エンジンの仕上がりにずっと苦しんでいたが、最終日に1着を取れた。久門徹は日本選手権で白星はなかったが、エンジン自体はマズマズで、その前までの動きも悪くなかったから問題はない。
外来勢では全国ランク1位の永井大介が優勝候補筆頭。SG後の地元開催は、ブチ走路の準決で追い込みが決まらず優出モレとなってしまった。しかし、完全な晴れの動きには不安を感じさせないので、今節も順当に勝ち上がって行きそう。同期の若井友和が川口から参戦。前走は日本選手権で1着2本。仕上がりは悪くない。伊勢崎からは高橋貢。地元のSGの準決で不利を受け落車してしまった不運はあるが、最終日はキッチリ決めた。浜松の金子大輔は、直前のSGでは本人にとって不本意な成績だったと思われる。今回の巻き返しに期待。山陽からは松尾啓史と藤岡一樹が参戦。松尾は完調ではないが、ソコソコの仕上がり。藤岡の方は徐々に車速が出てきている模様。
今回、大勢いるB級の中から注意したい選手をピックアップ。
地元からはエンジン状態が良い水口寿治、スピード自体はソコソコ良い井上智詞。インをしっかり回れる船橋の佐野末公、上昇気配の松永幸二。独走が魅力の川口の鈴木健。レースでは試走以上の走りを見せる伊勢崎の深沢悟。粘り強い浜松の石田智之や、最高齢勝利記録を塗り替え続けている谷口武彦。腕がシッカリしている山陽の別府末彦、A級並のスピードがある畦坪孝雄あたりに注目。
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主な出場予定選手
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荒尾 聡〔飯塚 S-4(27期)〕
田中 茂〔飯塚 S-12(26期)〕
篠原 睦〔飯塚 S-21(26期)〕
永井 大介〔船橋 S-1(25期)〕
若井 友和〔川口 S-11(25期)〕
高橋 貢〔伊勢崎 S-7(22期)〕
金子 大輔〔浜松 S-6(29期)〕
松尾 啓史〔山陽 S-8(26期)〕