ザ・地元勢VS飯塚勢
今節は山陽と飯塚の選手だけでレースが行なわれるが、戦力的には飯塚勢にやや分がある。中でも、荒尾聡(飯塚)、有吉辰也(飯塚)の両者は直前の飯塚SGで優出と好調をアピールしている。肝心の優勝戦ではエンジンの仕上がり不足で優勝とはならなかったが、両者共いいスタートを決めていた。今回は一般開催なので、エンジン100%の仕上がりにならなくてもそれなりの走りを見せてくれるだろう。スタート早い篠原睦(飯塚)は、常にドドドの不安が付きまとうので試走の気配に注意したい。同期の田中茂(飯塚)は一時期の強烈な追い込み見られないものの、しっかりインを突いて好レースしている。
迎え撃つ地元勢の有力候補は角南一如(山陽)。スタートを含めて序盤のレース運びにやや難を残すものの、周回ごとにパワーを増すタイプで、誰も使わないような大外のコースを回れる強みがある。直前のSGでも4日目、最終日とエンジン状態も上向いてきていた。また、藤岡一樹(山陽)は近年メキメキと力を付けてきており、ランクも山陽で上位に喰い込むようになった。一方、岡部聡(山陽)、濱野淳(山陽)らは、このところやや精彩を欠いているので、立て直しに期待したいところ。
主力級とはいかないまでも、動きに注目したい選手を挙げてみる。まずは、岩見貴史(飯塚)。近況はエンジンが好調であり、直前のSGでは優出してもおかしくない走りを見せていた。節中もスタートが切れに切れていたので速攻が見られそうだ。他には鐘ヶ江将平(飯塚)が、1走ごとに力を付けていながら、まだまだ成長の余地を大幅に残している。また、長らくスランプに入っていた人見剛志(山陽)は、直前のSGで復活の兆しが見られていた。
全体として言える事だが、この時期は気候も暖かくなってくるので軽ハン勢の残りにも注意したい。
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主な出場予定選手
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荒尾 聡〔飯塚 S-4(27期)〕
篠原 睦〔飯塚 S-8(26期)〕
有吉 辰也〔飯塚 S-12(期)〕
田中 茂〔飯塚 S-13(26期)〕
角南 一如〔山陽 S-14(27期)〕
浜野 淳〔山陽 S-15(24期)〕
藤岡 一樹〔山陽 S-18(29期)〕
岡部 聡〔山陽 S-20(19期)〕
オールスター優出組を中心に中堅勢の競り合いが楽しみ!
この開催を引っ張っていく存在は、4月に飯塚で開催されたSGオールスターで優勝戦に駒を進めた高橋貢(伊勢崎)、中村雅人(船橋)の両者。高橋貢は優勝戦ではいいところがなかったが、周りのメンバーの仕上がりが良かっただけで、完調ではない中でもSGの大舞台でしっかり優出を決めたのは流石である。今回は一般開催なのと地元での出走という事を考慮すれば、優勝候補筆頭に挙げられるのは間違いない。一方、中村雅人は長期欠場後、数節かけてゆっくりジワジワと元の動きを取り戻している感がある。前回のSG優出でほぼ復調したとみてよさそう。伊勢崎走路は出身地である栃木からも近いので、無意識にでも気合は2割増しとなるだろう。
他にも優勝戦線に加わってくる選手は多い。山陽からは岩崎亮一や松尾啓史に注目。松尾は直前のSGで日ごとに車の状態が上向いてきており、持ち味である自在の捌きを披露してくれるだろうし、岩崎の方もスタートの切れは相変わらず良いので厳しいハンデ位置になっても序盤で好位に付けてきそうだ。
今回、特に気にしてみたいのは30期勢。デビューしてからなかなか突出した選手が現れなかったが、ここに来て数選手が着実に力を付けてきてる。まずは、地元の田村治郎(伊勢崎)。スタートにやや課題を残してる上に直前のSGでもフライングを犯し、序盤の争いは厳しくなりそうだが、道中のアシはマズマズで特に捲りの迫力には目を見張るものがある。新井恵匠(船橋)は意欲的に整備に取り組み、エンジンのパワーアップに余念がないし、松生信二(山陽)も独走力が上がっており、抜け出せる展開になりそうなら要注意だ。
その他、追い込み鋭い早川清太郎(伊勢崎)や、試走タイムが出なくてもスタート力でなんとかしてしまう藤川幸宏(飯塚)、成績は不安定ながら一発力を秘めてる瀧下隼平(飯塚)など魅力的な選手が多く参戦しているので楽しみだ。
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主な出場予定選手
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高橋 貢〔伊勢崎 S-1(22期)〕
中村 雅人〔船橋 S-3(28期)〕
早川 清太郎〔伊勢崎 S-9(29期)〕
岩崎 亮一〔山陽 S-16(25期)〕
松尾 啓史〔山陽 S-25(26期)〕
新井 恵匠〔船橋 S-36(30期)〕
田村 治郎〔伊勢崎 S-39(30期)〕
仲口 武志〔船橋 S-44(24期)〕
瀧下 隼平〔飯塚 S-46(28期)〕