*14日(月)盛岡 第11R『マイルチャンピオンシップ南部杯』 1600m 17:30発走*
今年も好メンバーが揃った南部杯。
本命はゴールドドリームとアルクトスで迷いましたが、昨年2着のゴールドドリームにしました。
前走のかしわ記念は、直線で逃げるインティをしっかりと交わして、強い内容で連覇達成。
今回は5か月ぶりのレースとなりますが休み明けは苦にしない馬だし、
これまで戦って来た、負かして来た馬たちを考えると、今回は負けられないくらいの一戦ではないでしょうか。
2年前のこのレースでは大きく出遅れて5着に追い込んで来ましたが、その後さらにパワーアップし、ゲートも安定。
昨年はルヴァンスレーヴに敗れましたが、今年こそは勝ち切ってくれるのではないかと期待しています。
しかしアルクトスの勢いも怖いところ。
前走のプロキオンステークスでは道中内々を立ち回り、直線も最内から一瞬行き場がないか?という場面もありながら、
ミッキーワイルドを抜かせることなく、渋太く伸びて重賞制覇。
勝負根性を見せてくれたし、まだまだ上を目指せる内容だったと感じます。
今回は初の盛岡コースがカギになりますが、立ち回りの上手な馬なのでむしろ合うのではないかと思っています。
3番手評価にしたのはロンドンタウン。
前走の日本テレビ盃は4ヵ月ぶりの休み明けでしたが、スムーズに逃げて4コーナーの立ち上がりでは、一瞬やったか?と思うほどの勢いがありました。
勝ったクリソベリルは強かったですが、この馬自身のスピードも光りましたね。
盛岡コースは初めてですが、左回りのコリアカップを連覇しているし、まったく問題なさそうです。
御神本騎手鞍上で、どんな競馬を見せてくれるか楽しみです。
マーキュリーカップを連覇しているミツバ、休み明けの大井記念も強いパフォーマンスだったモジアナフレイバー、強烈な末脚をもつサンライズノヴァまで。
◎13、ゴールドドリーム
○4、アルクトス
▲14、ロンドンタウン
△1、ミツバ
△5、モジアナフレイバー
△3、サンライズノヴァ
宮崎光行騎手(門別)が、フローラルカップ(1番人気ミステリーベルン)、イノセントカップ(6番人気ヘイセイメジャー)、サンライズカップ(5番人気ティーズダンク)で3週連続重賞制覇をやってのけました!
ホッカイドウ競馬は若手騎手の活躍が目立っていましたが、52歳の大ベテランが改めて存在感を見せてくれましたね。
サンライズカップ優勝時
赤見:3週連続重賞制覇、おめでとうございます!
宮崎:ありがとうございます。馬たちが頑張ってくれたお陰ですよ。
赤見:ミステリーベルンは1番人気でしたけど、ヘイセイメジャーとティーズダンクはそこまで上位人気というわけではない中で、勝ち切ってしまうのがすごいです。
宮崎:2歳戦なので、どうしても前走の成績とかが大きく影響しますし、古馬の人気とは違って、人気のない馬でも力差がなかったりするんです。
その中で、いろいろなことが噛み合って上手くハマってくれたなと。
赤見:2歳戦だからこそ、少しのことで結果に大きく影響すると思うのですが、意識していることって何ですか?
宮崎:ホッカイドウ競馬は2歳戦が主な競馬なのでね、そこは36年も乗っていますから(笑)。
特に返し馬から繊細な馬が多いですから、入れ込んだり、周りを気にしたり。そういう部分はかなり気を使っていますね。
赤見:では具体的にレースを振り返っていただきたいのですが、まずはフローラルカップのミステリーベルンからお願いします。
宮崎:その前のレースで初めて乗せてもらって、逃げてスムーズな競馬で勝たせてもらって。その時に返し馬からカーっとなる馬だなという印象があったので、なるべく落ち着かせるように気を付けました。
レースはポケットに入って、狭いところを抜け出して勝ってくれたから成長を感じたし、強い競馬でしたね。
今まで1200までだったから、1600の競馬も合ったのかもしれません。
赤見:イノセントカップのヘイセイメジャーは6番人気で勝ち切りました。
宮崎:この馬は自厩舎なんですけど途中から乗せてもらってて。
最初は1700mの重賞で4着で終わってしまって、その後JRAの芝に挑戦してダメで。
以前僕の弟弟子(山本咲希到騎手)が乗って栄冠賞で2着に来ていましたし、今回1200mに戻ってやれるんじゃないかっていう気持ちはありました。
赤見:3,4コーナーで先頭を伺うと直線しっかり伸びての勝利。いい勝ち方でしたね。
宮崎:今まではメンコをしていたんですけど、僕2回乗せてもらってちょっとズルい面があるなと。
今回は外して欲しいと言ったんです。それで行きっぷりが変わったみたいで。
赤見:そういうところもベテランの経験値ですね。
宮崎:そうですね。そういう部分は経験を重ねている分、プラスの部分だと思います。
なかなか若い子たちは調教師に助言するというのは難しいでしょ。
そういう意味でも僕なんかは言いやすい立場ですから。
赤見:そしてサンライズカップのティーズダンクは大外から差し切り勝ちでした。
宮崎:あの馬にも以前1度乗せてもらってて、その時は1700mで3着で。
今回特に指示もなく任せてもらえましたし、距離が延びるのは合うと思っていて、人気薄だったし、気楽に乗れたのも良かったかもしれないです。
赤見:今後の可能性というのはいかがですか?
宮崎:3頭ともまだまだ成長する部分はありますし、今後もすごく楽しみですね。
この後は人気になりそうですけど、人気に応えられるよう頑張ります!
赤見:来月53歳の誕生日を迎えますけれども、長く活躍する秘訣はなんですか?
宮崎:体力的にはけっこうキツイですけど、今でもいい馬に乗せていただいていますし、こうやって勝たせてもらうと楽しいです。それが一番ですね。
赤見:では、ファンの方々にメッセージをお願いします。
宮崎:ホッカイドウ競馬は今年あと4週なのでぜひ注目していただきたいです!
2歳馬たちはその後も全国的に活躍していきますから、お気に入りの馬を見つけて応援していただけたら嬉しいです。
10日に門別競馬場で行われたエーデルワイス賞。
地元門別所属のコーラルツッキーが、7番人気という低評価を覆して勝利しました!
管理する田中淳司調教師にレース後のお気持ちを伺いました。
赤見:エーデルワイス賞制覇、おめでとうございます!
田中:ありがとうございます。上手く行きましたね。
前回出遅れて着順落としただけなのでちょっと人気無さすぎかなと思っていて。状態も良かったですし自信はありました。
赤見:これまでの勝利が1000mだったので、1200は若干長いのかなと勝手に思い込んでいました。
田中:そういう風に言われるんですけど、栄冠賞でも3着に来ていますし、前走は出遅れたことが大きかったので。
瞬発力というか切れる脚はないけど、最後までジリジリと伸びてくれる馬です。
逆に1200mの方がゆったりと走らせられる分、いいと思っていました。
赤見:今後距離に関してはさらに伸びてもという印象ですか?
田中:そうですね。今後はローレル賞などのグランダム・ジャパン2歳シーズンのレースを考えていて、
今年の最大目標は暮れの東京2歳優駿牝馬を予定しています。
コーナー4つ回る距離や左回りなど未知の部分もありますけど、また少しずつ教えながらやって行きます。
赤見:エーデルワイス賞が行われた当日は、ハッピーグリンがJRAに移籍するというニュースが出ました。
田中:そうなんですよ。当日の午後に登録抹消の手続きをして、その日の夜にダートグレードを勝つことが出来たので、
コーラルツッキーの頑張りはもちろん、ハッピーが後押ししてくれたのかなって服部騎手と話してました。
いろいろな想いがあって、余計にグッと来たというか。
赤見:ハッピーグリンはずっと地方所属で頑張っていましたが、出走出来るレースがないというのは本当に残念ですね。
田中:現行のルールでは、古馬になるとなかなかJRAに挑戦出来るレースがなくて。
オーナーも出来るだけ地方所属でという気持ちを持ってくれていたんですけど、こればっかりは仕方ないですよね。
これを機にもう少し柔軟なルールになってくれると嬉しいです。
赤見:では、ファンの皆さんにメッセージをお願いします。
田中:いつも応援していただき、ありがとうございます。コーラルツッキーはレース後もとても元気に過ごしています。
また一生懸命頑張りますので、応援よろしくお願いします。
我らがビッグシューターが、本日盛岡競馬場で行われるダービーグランプリに出走します!
登録馬が出た段階では補欠1でしたが、無事出走が決まって嬉しいです。
*6日(日)盛岡 第12R『ダービーグランプリ』 2000m 18:10発走*
新馬戦は中団追走から、ロングスパートを決めて完勝。
2戦目のJRA認定競走は早め先頭で押し切る強い内容で勝利。
ここまでは順調だったのですが、その後長い休養を経て今年6月に復活。
なかなか本来の走りを披露出来ずにいましたが、復帰3戦目の岐阜金賞で走りが一変、2着に頑張ってくれました。
やはりある程度距離があった方がこの馬の持ち味が生きるし、今回初めての2000mはプラスと考えます。
錚々たるメンバーですが、ここでどんな競馬を見せてくれるでしょうか。
メンバー的に抜けているのは北海道のリンノレジェンドでしょう。
北海道三冠戦線はリンゾウチャネルに屈しましたが、前走大井遠征の黒潮盃を圧勝。
好位から王道の競馬での勝利で、相当な能力を感じさせました。
遠征競馬についても問題ないし、初の盛岡も中心的存在でしょう。
対抗にビッグシューターを入れたいところですが、予想は私情をなるべく排除します。
兵庫のバンローズキングスは兵庫ダービー制覇後勝ち星がありませんが、2戦とも僅差での上位着順。
必ず伸びて来る末脚は魅力だし、距離2000mも合いそうです。
地元勢は、前走ものすごい末脚を見せたヤマショウブラック、デビューから10戦すべて馬券圏内のエムワンピーコ、岐阜金賞を勝ち切ったニューホープなど粒ぞろい。
3歳秋のチャンピオンシップでボーナスが懸かるのは、黒潮盃(カテゴリーA)を制したリンノレジェンド、岐阜金賞(カテゴリーB)を制したニューホープ、不来方賞(カテゴリーB)を制したヤマショウブラック、サラブレッド大賞典(カテゴリーC)を制したタンクティーエーの4頭。
こちらの行方も楽しみです。
◎4、リンノレジェンド
○7、バンローズキングス
▲2、ヤマショウブラック
△9、ビッグシューター
△8、エムワンピーコ
△10、ニューホープ
*10月1日(火)金沢 第11R『白山大賞典』 2100m 16:25*
今年も好メンバーが集まったこのレース、本命にしたのは昨年レコードで逃げ切ったグリムです。
昨年のこのレースは初の古馬相手でしたが、先手を奪うとその圧倒的なスピードで押し切って、強い内容で勝利。
その後の活躍を考えると当然とも言えるのですが、当時はちょっとびっくりするくらいのレースぶりに感じました。
53キロだった斤量が、今年は56キロになり、さらに大外枠が当たってしまいましたが、
斤量に関してはマーキュリーと同じなのでまったく問題なし。
枠順も、前は揉まれ弱い面があり、行ってこそというイメージでしたが、マーキュリーでも外の馬を行かせて切り返していますから、むしろ外枠はプラスと考えます。
対抗は3歳馬デルマルーヴル。
今回初の古馬対戦になりますが、52キロで出走出来るのはかなり有利ではないでしょうか。
ノーヴァレンダとどちらを上にしようか悩んだのですが、JDDで好位から上手な競馬を見せてくれたデルマルーヴルにしました。
全日本2歳優駿では最後の末脚が際立っていましたが、経験を重ねて競馬の運び方がとても上手になった印象。
超小回りの金沢でもスムーズに運べれば、結果はついて来ると思います。
特に、鞍上は金沢の吉原寛人騎手ですから期待が膨らみます。
ノーヴァレンダはまだまだ粗削りな部分がありそうですが、能力の高い馬。
全日本2歳優駿では早め先頭で押し切りました。
今回は小回りの金沢コース、特にコーナーをどう走るかがポイントになりそうです。
和田竜二騎手とのコンビでどんなレースを見せてくれるでしょうか。
マーキュリーカップで差のない3着だったテルペリオン、スピードがあるリアンヴェリテ、地元の大将格ティモシーブルーまで。
◎10、グリム
○4、デルマルーヴル
▲6、ノーヴァレンダ
△8、テルペリオン
△5、リアンヴェリテ
△1、ティモシーブルー