日曜日に東京競馬場で行われた共同通信杯。
大井のサイバーエレキングが初の芝に挑戦しました。
クラシックに直結するレースでもあり、レース後の関係者コメントをお伝えします。
1着 スワーヴリチャード
四位洋文騎手
「強いですね。思っていた通りのレースができて良かったです。
デビューから3戦ゲートが遅れていたんですけど、次は中山なのである程度出して行って、ある程度の位置を取りたいと思っていました。
少し遅れたけど、流していたらいいところにつけることができましたね。
道中も折り合っていたし、直線はこないだの負けを活かして早く動かないようにと思っていました。
ここまで順調に階段を上っていて、あと大きいところがまだ2つあるんでね、
今日は無事に勝てればと思っていたので特に注文はないです。
使うごとにレースを覚えてくれているし、この先も無事に行って欲しいです」
庄野靖志調教師
「今日は馬場入りから返し馬にかけても成長を感じました。
まだまだこの馬に求めているのは大きなものがあるのですが、馬体的にも精神的にも成長してくれましたね。
今日もしっかりとレースをしてくれて、こちらが思っている以上にどんな競馬場にも対応できるのが強みです。
馬の間を抜け出す時の速さ、瞬発力は本当にすごいです。一瞬でトップスピードになりますから。
オーナーも牧場も、当歳の頃からクラシックを意識してきた馬で、無事に重賞を勝つことができてホッとしています。
賞金を加算できたし、胸を張ってクラシックに挑みたいと思います。
この後は直行で皐月賞の予定です。
形態的には東京の方がいいのかなとは思いますが、中山にも十分対応できると思いますし、まだまだ奥が深い馬なのでこの先が楽しみです」
2着 エトルディーニュ
柴山雄一騎手
「坂の上でもうひと踏ん張りしてくれました。本当に根性がありますね。
勝った馬は強かったですが、この馬も安定して走れていますよ」
3着 ムーヴザワールド
戸崎圭太騎手
「感じもよかったし仕上がりもよかったです。
直線向いた時には手ごたえがよかったんですけど、今日のところはちょっとじりっぽい感じでした。
でも、まだまだこれからの馬なので」
サイバーエレキングは好スタートから3番手につけ、直線を向いた時には持ったまま先頭を伺う勢い!
しかし、その後は力尽き、下がっていって11着となりました。
今野忠成騎手
「思ったより道中一生懸命に走りすぎてしまいました。
初めての芝で嬉しかったのかな。走りやすいよーっていう感じで走ってました。
最後はムキになった分、疲れてフラフラしてしまいました。
やっぱり周りの馬たちは強かったです。でもその中でよくがんばってくれました」
優秀女性騎手賞
木之前葵騎手
2年連続で優秀女性騎手賞を受賞することができて、とても嬉しいです。
去年は一昨年より上の勝ち星を目標にしていたので、70勝することができて良かったです。でも勝ちきれなかったレースも多いですし、先輩にも怒られることが多いので、もっともっと努力して上手くなりたいです。
カツゲキキトキトで初めての重賞を勝つことができて、本当に嬉しかったです。キトキトが本当に強いので、周りからは普通に乗れば大丈夫だって言われたんですけど、ものすごく緊張しました。
去年の重賞は本当にキトキトが強くて勝たせてもらったんですけど、今年またカツゲキの馬で(尾張名古屋杯・カツゲキライデン/園田クイーンセレクション・カツゲキマドンナ)勝つことができて、本当に嬉しいし有り難いですね。
今年の目標は、難しいとは思いますが、年間100勝を目指します。去年からプラス30勝ですから、たくさん努力して上手くなれるようがんばります!
特別賞(出産後現役復帰)
宮下瞳騎手
まさかこういう賞をいただけると思っていなかったので、とても嬉しいです。NARGPはかなり久しぶりですし、またこの場に立つことができて本当に感謝の気持ちでいっぱいです。
去年の8月からの現役復帰で24勝を挙げることができました。去年の成績はちょっとできすぎだったかなと思います。周りの方々がサポートしてくれましたし、旦那さん(小山信行騎手)もかなりバックアップしてくれましたから。それでも2着が多くて迷惑をかけてしまったので、今年はきっちり勝ちきれるようもっともっとがんばります。
今年の目標は、今年中に700勝することです(現在654勝)!今年は旦那さんが韓国へ(騎手を休業して調馬師として)行ってしまうので、仕事でもプライベートでも去年よりキツい面はあると思います。仕事面は自分自身が精いっぱいがんばって、プライベートでは子供たちに寂しい思いをさせないようにいっぱい遊んであげたいです。
最優秀勝率調教師
2歳最優秀牝馬:ピンクドッグウッド
川西毅調教師
勝率39.6%という結果になりましたが、自分では全然実感ないんですよ。特に1月2月はいつもあんまりよくないんですけど去年も全然勝てなくて。なかなか波に乗れませんでした。
しかも重賞がまったく勝てなくて、10月のゴールドウイングでやっと勝てたんです。これは苦しかったですね。
大みそかに大井で東京2歳優駿牝馬を勝つことができて、一年を通してトントンだったかなと。
東京2歳優駿牝馬は本当に嬉しかったです。ゲートに行っていたので厩務員さんたちと一緒に車の中で見ていたんですけど、周りがびっくりするくらい叫んでました(笑)。
南関東で勝つことを一つの目標にしていたので、本当に嬉しかったです。
所属の加藤騎手も新人賞を受賞することができました。あれは僕の力ではなく、周りの調教師さんたちがたくさん乗せてくれて、バックアップしてくれたお陰です。
本人も努力しましたけど、まだまだですね。多少はよくなって来たので、このまま真面目に頑張ってくれたらと思います。
優秀新人騎手賞
加藤聡一騎手
今日は名古屋で9レースまで乗ってから来ました。9レースで勝てたので、気持ちよくここに来ることができましたね。
デビュー年の去年は56勝することができましたが、本当に乗せていただいた関係者の皆さん、がんばってくれた馬たちのお陰です。
いい馬にたくさん乗せていただきましたから。その中で本当はもっと結果を出せたと思うので、今年はもっと上を目指します。
デビュー前の目標は、初騎乗初勝利、そして年間80勝という目標を掲げていたんですけど、初騎乗初勝利は周りの方々のお陰で達成できて嬉しかったです。
年間80勝は減量がなくなる数字なので目標にしましたが、まぁ、かなり大きすぎる数字ですよね...。でも、小さい目標よりもどーんと大きなところを目指した方ががんばりがいがあるかなと思いまして。去年は達成できなかったけれど、今年はもっと努力を重ねて、今はまだまだですけど、周りの方々に信頼してもらえる騎手になります!
*7日佐賀 第10R『佐賀記念』 2000m 16:40発送*
ここは地方競馬を代表する一頭に育った愛知のカツゲキキトキトを本命にします!
初めての古馬ダートグレードだった白山大賞典では6着と上位争いに絡むことができませんでしたが、
2度目の挑戦となった名古屋グランプリでは、中団から長くいい脚を使って3着に食い込みました。
もともと先行馬というよりも、前半じっくり行ってジワジワと伸びて来るタイプ。
2000mの流れはもってこいで、小回りの佐賀もばっちりでしょう。
あとは相手関係ですが、もちろんJRA勢は強いですが、昨年の覇者ストロングサウザーは名古屋GPで先着しているし、
初の地方ダートのメンバーもまったく不安がないというわけではありません。
ここは初のダートグレード獲りを大いに狙えるレースだと考えます。
対抗はストロングサウザー。
昨年のこのレースでは、3コーナーからペースアップして差し切り勝ちを収めました。
盛岡のマーキュリーカップでもいい内容で勝利していて、流れがはまった時には本当に強いレースを見せてくれます。
ただ、負ける時の脆さも併せ持っているので、今回は対抗評価にしました。
初の地方ダートグレードとなるリッカルドとタムロミラクルにも注目。
まずリッカルドですが、昨秋の成績はいまいちでしたが、真夏の札幌でのエルムステークスのレースぶりが秀逸でした。
好スタートから少し控えて中団を追走すると、勝負所で自ら動いて行き、前を捉えきって重賞初制覇。
好位に行けるスピードがあるし、ロングスパートもできるという地方小回りにはもってこいです。
ここもいきなり好勝負できるのではないでしょうか。
タムロミラクルは準オープンを快勝して挑んだみやこステークスは自分のレースをすることができなかったけれど、
前走のオープン特別では中団から長くいい脚を使って3着に追い込みました。
今回は小回りの佐賀なので、前半どのくらいの位置につけられるかがポイントになりそうです。
同じく地方初挑戦のロンドンタウン、佐賀の総大将キョウワカイザーまで。
◎7、カツゲキキトキト
〇9、ストロングサウザー
▲3、リッカルド
△2、タムロミラクル
△6、ロンドンタウン
☆5、キョウワカイザー
続いては、個人賞を受賞した方々の喜びのコメントです!
最優秀勝利回数騎手賞
最優秀賞金獲得騎手賞
森泰斗騎手
2年連続で受賞することができて、とても嬉しいです。自分の目標を追いかけていたら、こういう結果になってくれました。
年間300勝と全国リーディングが達成できて、ホッとしましたね。
ただ、300勝という目標を掲げていたので、その数字に追いかけられて、なんだかチグハグした時期もありました。
自分としては、数字がいくつというのではなく、もっと自然体でいた方がいい結果に繋がるのではないかと考えているので、今年は数字的な目標ではなく、自然体で過ごしたいと思っています。
それで一年終わった時に、いい成績が残せればと。1頭1頭に対して、しっかりと向き合って仕事したいです。
あと、東京ダービー制覇という目標は達成することができませんでした。
それに、交流重賞も勝ちたいですし、GIジョッキーにもなりたいです。去年はダートグレードで2着3着に入ったりしましたが、やっぱり勝たないと意味がないですよね。
なので、今年は勝てるようがんばります!
最優秀勝率騎手賞
ベストフェアプレイ賞
山口勲騎手
2年連続で2つの賞をいただき、とても嬉しいです。
勝率は高知の永森騎手と差がなかったので、自分自身は意識しないようにしていたんですけど周りからけっこう言われました。
永森くんは勢いありましたし、3割いって勝てなかったら仕方ないなと思っていました。結果的には31.7%(永森騎手は31.2%)だったので、たくさんの馬たち、関係者の方々に感謝しています。
フェアプレイ賞は、正直聞くまでわからなかったですね。2年連続で獲らせてもらって、余計にフェアプレイで乗ることの大切さを実感しています。
一昨日佐々木竹見カップだったんですけど、ほとんどがもう年下のジョッキーで、自分も年を取ったなと思いました(笑)。
若手も育ってますけど、まだまだ負けたくないですね。
殊勲騎手賞
永森大智騎手
まさか自分がこういう賞をいただけると思っていなかったので、とても嬉しいです。本当に応援して下さった方々に感謝しています。
SJTは最初盛岡で8位だったんですけど、まぁ自分らしいなという感じでした(苦笑)。名古屋の時は、とにかく悔いが残らないよう思い切って乗ろうと思っていて、いい馬にも当たりましたし、2連勝することができました。
WASJは、初めてのJRAで緊張しましたが、すごく楽しかったです。一つ勝つことができて、自信になりました。
去年は他にもジョッキーレースに参加させていただき、内容の濃い一年だったと思います。
高知リーディングは2年連続なんですけど、全国の勝ち星では一昨年は(赤岡)修二さんの方が上だったんです。去年は数字の上では初めて抜くことができたので、技術面でも少しでも近づけるようがんばります。
特別賞(3000勝達成)
赤岡修二騎手
3000勝というのは実感があまりないんですけど、こうやって賞をいただけると実感が沸いてきますね。
NARGPは久しぶりなので、またこの場に来ることができてとても嬉しいです。
今は全国の重賞で呼んでいただいたり、南関東の期間限定騎乗もさせてもらったりと、高知を空けることが多くなりました。
僕が外に出ている分、若手が育っているので、そこはすごく嬉しいですね。
今はとにかく毎日のように乗りにいっているので、休みの日はありません。忙しくて体調を崩した時もあったので、そこはしっかりと管理していきたいです。
たくさん重賞に呼んでもらっているのに、まだ南関東で勝てていないんですよ。
今年は南関東で重賞を勝ちたいです!
特別賞(ダートグレード100勝)
武豊騎手
名誉ある賞をいただき、とても光栄です。
ダートグレード100勝というのは意識していなかったんですけど、浦和記念を勝った時に周りから聞いて、そんに勝っていたのかと嬉しかったです。
どのレースもどの馬も勝った時は嬉しかったですし、この1頭というのは挙げられないですね。たくさんにいい馬たちに乗せてもらったお陰です。
中央も地方も海外も、特別意識はしていません。競馬があればどこでも乗りにいきたいです。
今年は芝もダートもいい馬たちがいるので、またいい結果を残せるようがんばります。
2月2日、NARGP2016の受賞式が行われました!
受賞された方々のコメントをご紹介していきます。
年度代表馬 ソルテ
吉原寛人騎手
自分が年度代表馬となった馬に関わらせていただいたこと、心から感謝しています。年度代表馬ですからね、なかなか獲れるものではないですし、そういう馬に出会えたことは騎手として本当に幸せですね。
僕が初めて乗せてもらった時には、一つ勝ったら変わるんじゃないかっていうところまで来ていたんです。あともう一つ、もうワンパンチだなと思っていましたが、OP特別、重賞と立て続けに勝って、ガラッと変わってくれました。
かしわ記念は初めてのダートグレードで、しかもすごいメンバーでしたけど、それでもあのときの僕とソルテは負ける気がしませんでした。そのくらい信頼関係ができて、勝ちに行くレースをしたんですけど、コパノリッキーの強さにはびっくりしました。あそこまで行ったら勝ちたかったですね。
さきたま杯はソルテらしいレースをしてくれて、会心のレースでした。ダートグレードを勝てて、本当に嬉しかったです。
だからこそ秋2戦は悔しい内容でした...。去年はなんとかGIを勝ちたいとやって来たんですけど叶わなかったので、今年こそ夢を叶えられるよう、ソルテと共にがんばります!
寺田新太郎調教師
年度代表馬ということで、とても嬉しいですし、応援してくれた方々に感謝の気持ちでいっぱいです。
この馬は最初は普通の馬でしたけど、使いながらだんだん強くなってくれて、本当にすごい馬です。
強くなったきっかけは、吉原くんに最初に乗ってもらった時にゲートに入ってから入れ込んで蹴ったんですよ。今まではそんなことなかったので、何かイライラしているんだなと。それで、調教をつけている上田健人騎手と、担当厩務員と話し合って、追い切りのローテーションを変えました。そこから良くなってくれたんです。
今年もフジノウェーブ記念からかしわ記念を目標に調整しています。今年こそかしわ記念を勝ちたいです!
ダートグレード競走特別賞 コパノリッキー
小林祥晃氏
ラブミーチャンで年度代表馬を獲った時とはまた違う喜びを感じています。ホッコータルマエがGI10勝しましたから、リッキーはあと2つなんでね、(武)豊さんに言ったんですよ。『あと2つ勝ってください』って。リッキーは強い時と弱い時の差が激しくて、皆さまにご迷惑をおかけして本当に申し訳ないです。なんとかあと2つGIを勝つ、それが目標です。
それから、今年はいよいよラブミーチャンの初仔が村山厩舎からデビューする予定です。こちらも応援よろしくお願いします!