地方通算626勝を挙げ、日本の女性騎手最多勝利を挙げた宮下瞳さん。
2011年、長男の妊娠を期に引退されましたが、なんとこの度復活!騎手免許試験に再び合格しました!!
〈引退式にて、旦那さんである小山信行騎手と〉
赤見:騎手免許試験合格、おめでとうございます!!
宮下:ありがとうございます。昨日発表になったので、今朝もたくさんの方から「おめでとう」って言っていただいたんですけど、まだ実感がないですね。本当にレースに乗れるのかなとか不安な気持ちもありますが、ここまでたくさんの方々にサポートしていただいたので、まずはスタートラインに立ててホッとしています。
赤見:もう一度騎手を目指すことは本当に大変なことだと思いますが、キッカケは何だったんですか?
宮下:息子の言葉です。上の子が4歳で下の子がもうすぐ2歳なんですけど、上の息子はいろいろなことが分かるようになって来て。わたしの昔の写真を見て、「これ誰?」って言うので、「ママもパパみたいにお馬さんに乗ってたんだよ」って言ったら「見たい見たい」って。そこから復帰を考えるようになったんです。まず旦那さんに相談してみたら、意外とすんなり「いいんじゃない」って言ってくれて。去年の11月から厩務員として働き出したので、鹿児島の実家の父に頼んで一緒に住んでもらっているんですけど、子供たちも父にすぐになついてくれたし、「応援する」って言ってくれてます。
赤見:騎手免許試験に向けて、一番大変なことは何でしたか?
宮下:やっぱり学科の勉強ですね(笑)。だいぶ忘れていたので。あとは、実技試験に飛び乗りと乗馬もあるんですけど、その練習が大変でした。飛び乗りはなかなかできないし、障害飛越では何度も落馬するし...。でも、引退したあとは出産・育児に専念していて、ほとんど馬と関わってこなかったんですけど、久しぶりに乗った馬の背中は最高でした!
赤見:8月2日からの名古屋開催で再デビュー予定ですか?
宮下:いえ、免許が8月1日付けの交付なので、2日からの開催は騎乗申込みが間に合わないみたいです。その後の中旬の開催から復帰の予定です。
赤見:では、今後の意気込みをお願いします!
宮下:今はスタートラインに立ったばかりなので、まだ実感があまりないのですが、ここまで来るのにたくさんの方々にサポートしていただきました。所属の竹口先生はじめ、周りの方々がいなかったら実現していないので、本当に感謝しています。少しでも恩返しできるようがんばります!それから、先日別府真衣騎手が600勝を達成して、わたしの記録にかなり迫って来ました。すごく刺激になるし、復帰するからには負けたくないので、女性騎手最多勝でいられるようにがんばります!