それでは調教師編いってみましょう!
まずは235勝を挙げて全国リーディングとなった、高知の雑賀正光調教師。この賞を受賞するのは4年連続!もうすっかりお馴染みですね。
【最優秀勝利回数調教師】
雑賀正光調教師
「4年連続でこの賞をいただきまして、とても嬉しいです。
去年の最初はちょっとキツくて、この賞を獲るのは無理かなと思った時期もありました。自分のことよりも、所属の永森大智を育てたいという気持ちが強かったんですけど、それが終盤に成功して、一気に上手くなりましたね。
馬たちが本当に頑張って走ってくれましたし、馬とファンの方々に背中を押してもらいました。今年は、今牧場で休養しているグランシュヴァリエとエプソムアーロンが帰って来たら、盤石の布陣になります。2頭とも牧場でしっかりと休養を取っているので、戻って来るのが楽しみです。数字的な目標は...、それを口にすると自分自身が苦しくなるので(苦笑)、とにかく精一杯頑張ります!」
最優秀勝率調教師賞を受賞したのは、名古屋の川西調教師。38.9%という素晴らしい数字を残しました!
【最優秀勝率調教師賞】
【4歳以上最優秀牝馬】ピッチシフター
川西毅調教師
「2年ぶり3度目の受賞ということで、非常に光栄です。ただ、一昨年よりも出走回数が減っているのが心残りですね。出走回数を増やして、勝率も上げたいです。出走回数が少ないということは、預けて下さったオーナーに迷惑を掛けているということですから、本当に申し訳ないです。去年は重賞を9勝させてもらってまずまずですけど、いつも目標に置いているのが、年間重賞10勝、収得賞金1億円です。今年もそこを目指していきたいです。
ピッチシフターは去年も本当に頑張ってくれましたね。ただ去年はJBCの頃には体調が下降気味になってしまって...。やっぱり地方競馬の人間としては、JBCを最大の目標にしていますから、今年はそこで一番いいパフォーマンスが出来るようにしたいです。現時点では、今年1年で現役生活は最後と考えていますので、今年はぜひともダートグレードのタイトルが獲りたいです!今は岩手の遠野にあるグランド牧場で英気を養っているので、馬の様子を見て、3月か4月に復帰したいと思います。
グランダム・ジャパン2歳シーズンの女王となったジュエルクイーンは、うちに来てからまだ2戦で、力はかなりあるんですけど把握し切れていない部分があります。大井の年末のレース(東京2歳優駿牝馬5着)もしっくり来なかったし、前走(ゴールドジュニア)も勝ったには勝ったけど、底力で押し切ってくれた感じで...。いろいろ探っている中で、オーナーとも相談して、一度JRAの芝を使ってみようということになりました。2月14日のクイーンカップに向けて調整を進めています。
僕自身としてのタイトルも大事ですけど、年度代表馬を受賞してここに来ている方もいるわけじゃないですか。すごく憧れますね。来年は年度代表馬でこの場に立ちたいです」
堂々の年度代表馬を受賞したサミットストーン☆
浦和記念を内から差し切り、年末の東京大賞典では強豪相手に3着と頑張ってくれました!地方の総大将として、今年の活躍も楽しみです。
【年度代表馬】サミットストーン
矢野義幸調教師
「何と言ったらいいのか...。大変嬉しく思っています。こういう賞は、毎年川島正行先生がもらっていて、自分にとっては雲の上のことのように思っていました。まさか自分がこういった賞をいただけるとは思わなかったです。
サミットストーンは、ちょうど去年の今ごろにうちに来て、最初は南関東のオープンではちょっと足りないのかな、という感じでした。それが、3月のダイオライト記念(3着)の頃からダートグレードでもやれるかなという手応えを掴みました。スタッフ、オーナー、そして馬たちが一生懸命頑張ってくれたおかげで、今日ここに立つことが出来ました。
他の馬と同じように育てて来たんですけど、この馬は寒い時期はあんまり良くないのかもしれません。もともと右の腰に不安のある馬で、冬場はどうしても体が硬くなるんですよ。春になると徐々にほぐれてくるので。体重は、最初の頃は重いのかなと思っていましたけど、それが身になってさらにパワーアップしてくれました。まだ良くなる伸びしろはあると思います。今年はもっと頑張ってやらないといけないなと思っています。
今年初戦の川崎記念(2着)でもよく頑張ってくれましたね。東京大賞典(3着)の時の差が、ちょっとだけ縮まった気がしています。使った後の方が元気がいいんですよ。次はダイオライト記念を目指しているので、またいい状態で挑めるよう頑張ります」
石崎駿騎手
「去年のダイオライト記念の頃は、正直ダートグレードだとどうかなと思っていましたけど、返し馬で跨ったら背中もいい感じでしたし、レースでは思った以上にいい走りを見せてくれました。どんどん状態が良くなって行くのを感じましたし、右腰の弱いところもまだあるんですけど、改善に向かっているのが強くなった要因だと思います。ダートグレードでも十分戦えるので、今年も頑張ります」
続いては、最優秀賞金収得調教師賞を受賞した、浦和の小久保調教師。ジャジャウマナラシが兵庫ジュニアグランプリを快勝!サトノタイガーもJBCスプリントであわやの2着と魅せてくれましたね。
【最優秀賞金収得調教師】
【2歳最優秀牡馬】ジャジャウマナラシ
【最優秀短距離馬】サトノタイガー
小久保智調教師
「自分の力でここまで来たわけではなく、スタッフ、オーナー、たくさんの方々のお蔭です。スタッフが頑張ってくれたというのが一番ですね。
ジャジャウマナラシは、僕も未熟、馬も未熟という中で、試行錯誤しているところです。南関東の番組だと、斤量がかなり重くなるので、JRAに挑戦してみようと思っています。現状では、アーリントンカップを視野に入れています。
サトノタイガーは、前走の根岸ステークス(13着)では、1200mのレースと勘違いしたような走りをしていました。その辺りをきっちりと修正して、次走はフェブラリーステークスを目指します。
これからも努力を続けて、地方と中央の差を埋められればと思います」
そして、特別賞を受賞した、兵庫の吉田勝彦アナウンサー。厩舎関係者、牧場関係者以外での受賞は21年ぶりという快挙です☆
【特別賞】
吉田勝彦アナウンサー
「わたしはギネスというものに全く関心がなかったんですけど、まさか自分の実況の歴史がギネスの対象になるなんて思ってもいませんでした。ここにいる木村健、田中学のお父さんが現役の頃からしゃべっていて、今は息子たちが頑張っている...たまらないですねぇ。
厩舎関係者や牧場関係者以外の人間が受賞するというのは、山内瞳先生以来21年ぶりということで、大変光栄に思います。山内先生が生きておられたら、とても喜んでくれたのではないかと思いますね。
ここまで長年しゃべって来ましたけど、しゃべり終わった後はいつも自分が情けないんですよ。あれだけ素晴らしいレースをしてくれているのに、素晴らしい実況が出来なかったといつも悔やんでいます。次のレースで取り返そう、今日はダメだったから明日取り返そう、という風にやって来たら、いつの間にやらこの年になっていました。
年齢的にはそろそろ辞めなければいけないんですけど、自分自身で満足していないのに、辞めるわけにはいきません。今も1日3レースくらい、若いもんに割って入ってしゃべっています。
今日は大勢の方の前で、このような賞をいただきまして...。思いっきり照れております(笑)」