サマーセール3日目、静内農業高校生産馬が上場されました!
曳いているのは、3年生の佐藤嶺くん。
会場に入ってくるなり帽子を取って、元気に「よろしくお願いします!」と挨拶。
ここまでのピりりとしたセリの空気から、爽やかな雰囲気に変わりました。
最初の一声70万から、何か所からか声が上がり、値段はどんどん競り上がって...最終的には140万円で落札。
ハンマーが鳴った直後には、会場中から温かい拍手が巻き起こりました。
父:ヨハネスブルグ
母:ゴートゥザノース
愛里子(アリス)
愛里子を育てた3年生2人と、ピンクのジャンパーの2年生たちで記念撮影。
1年生で種付け、2年生でお産、そして3年生でセリを経験するという静内農業高校の競走馬生産カリキュラム。
愛里子の落札とともに、3年生2人も無事カリキュラムを終了したことになります。
佐藤嶺(さとう れい)くん
「セリの会場に入る時はちょっと緊張したんですけど、無事落札して感動しました!
会場にいた方から拍手していただいて、とても嬉しかったです。
この3年間、種付け、お産、そしてセリと、一通りのことを学びました。
振り返ってみると色んなことがあったけど、お産の時はものすごく感動しましたね。
最初はやっぱり男の子が生まれて欲しいなって思ってたんですけど、いざ生まれるとなると、もう性別なんてどっちでもいいから、とにかく無事に生まれてくれって思いました。
この後は、ケガせずに、みんなに愛される馬になって欲しいですね。
僕自身の将来の夢は、JRAの厩務員になることです!」
井手坂駿也(いでさか しゅんや)くん
「無事に売れて安心しました。これで、この馬の将来が決まったようなものなので。
今はなんか、これまでの苦労が色々蘇って...。やっぱり、一番大変だったのは馴致です。1つ1つ馴らして行くのが大変でした。
これで3年間のカリキュラムは終了です。この仔が売れたんで、この仔と共に巣立つって感じですね。
これから無事に活躍して欲しいです。
僕の夢は、牧場に就職して競走馬の育成をやりたいです。
最終的にはJRAに入って、厩務員になりたいです。GI馬の世話を出来るように、頑張ります」
愛里子とともに育ってきたホースマン2人。
この経験を糧に、競馬界の新たな担い手として頑張って欲しいですね!
そして、愛里子がどんな風に成長して競走馬デビューを迎えるのか...こちらも注目です☆