昨日京都競馬場で行われた、安藤勝己騎手の引退式に行って来ました。
最終レース後に行われた引退式&インタビューをお届けします!
最終レースが終わってからも、たくさんのファンの方々が残って、安藤騎手への想いを胸に登場を待っていました。
ファン、関係者、そしてご家族が待つ中、安藤さんが登場すると大きな拍手が沸き起こり、あちこちから声援が飛び交います。
子供たちの「安藤さ~ん!」という声に温かい笑いが起こり、和やかな雰囲気の中引退式がスタート。
ターフビジョンにこれまでの功績や名場面が映し出されると、「おぉー!」という歓声が上がりました。
ライデンリーダー
ビリーヴ
ザッツザプレンティ
キングカメハメハ
ダイワメジャー
ダイワスカーレット
映し出された名シーンに、ファンの方々も安藤さん本人も、想い出を噛みしめているように見えました。
その後は、お世話になった馬主はじめ、調教師や騎手からの花束贈呈。
武豊騎手、福永祐一騎手が騎手を代表して花束を渡すと、ちょっと照れたような笑顔を浮かべていた安藤さん。
続いて、お兄いさんである安藤光彰調教助手から花束をもらう場面では...
光彰さんの方が照れたようで、花束を渡すとすぐに安藤さんに背を向けて、サッサと戻って行ってしまいます。
これには後ろに並んでいたジョッキーたちや、ファンのみなさんから笑いが起こりました♪
そして、最後に花束を渡したのは、安藤さんのお嬢さんです。
愛娘の登場に、この日一番の笑顔を見せてくれた安藤パパでした☆
恒例の胴上げでは、参加したジョッキーから「重い!」という声が...
「少し汗取りして来て下さいよ!」と冗談が飛び交い、温かい笑いの中で引退式が幕を閉じました。
安藤勝己騎手
「全部終わって、なんだかホッとしてます。ファンのみなさんがたくさん集まってくれて、本当にありがたいですね。
正直、(今シーズンで引退する)みんなと一緒でいいと思ってたんだけど...バレちゃったから(笑)。
競馬場に来てレース乗らないっていうのが今日初めてで。上に行ったのも初めてだし、なんかまだ違和感あるね。
上から見てると、直線が短く感じるんですよ。乗ってるともっと長く感じるんだけど。
(レースに乗れなくて)淋しい気持ちはないです。ただ、上から見てるとキレイだなと思いました。あの角度でレースを見ることはないですからね。
自分でカッコ悪いから辞めた方がいいと決心して辞めたんで、サッパリしたもんですよ。特にこみ上げるものとかはないです。
ましてや、中央に来れるとも思ってなかったしね。42歳で来て、10年...10年乗れればいいなって最初思っていたので。
またね、JRA通算1111勝って...やろうと思っても出来る数字じゃないから。別にこの数字になったから辞めたわけじゃないですよ(笑)。
自分では全然気にしてなかったです。1000越えてからは数えてなかったし。
引退発表してから聞いて、持ってるな俺、と思ったよ(笑)。
笠松でデビューした頃は、こんな引退の形になるなんて全然思ってなかったね。ましてや、この年まで乗ってるなんて思わなかったから。
こういう時代になってくれたんでね、移籍させてくれたJRAにも感謝してます。
デビューした頃は兄貴にくっついてるような感じで。大きい存在なんで、正直去年兄貴が騎手を辞めたことは、自分にもガクッと来るものがありました。
ただ、兄貴と俺とは目指してるものが違ったから。性格も違うし。
あっちはコツコツ勉強して試験受けて...俺には絶対無理だから(笑)。
辞めるって決めたのも、正直前のように馬乗ってて楽しいって感じじゃなくなったんですよ。それが自分自身でもイヤで...。
レースが終わって、納得できないような競馬が多くなって。だからやっぱり、楽しんで馬に乗らないと馬も動かないと思うからね。
普段だったら、例えば怪我して2か月休んでたら、早く乗りたい!って思うもんだけど。それでも乗りたいって思わないのは、これはもう潮時だなって。
今後のことはまだはっきり決まってないけど、競馬と関わって行けたらと思います。
競馬が好きだし、ついつい見ちゃうから。
解説やなんかの話も来てるんでね、とりあえず一回挑戦してみてダメなら止めようと思ってる(笑)。
ああいうのは知ったような顔して言わないとダメなんだよね(笑)。
騎手生活はすごく恵まれました。いい馬に乗せてもらって感謝しています。
たくさんの方々にも支えてもらいました。本当にありがとうございました」
安藤勝己騎手!たくさんの感動をありがとうございました!!