釜山駅からKTX(日本の新幹線のような電車)に揺られて2時間半、ソウル駅に到着しました。
ソウル競馬場は初めての私。
ちゃんと辿り着けるかかなり心配してましたが...
ソウル駅の地下鉄の券売機は日本語バージョンがあるので大丈夫でした!
ソウル競馬公園まで約30分。
地下鉄の駅から地上に出ると、たっくさんの人で賑わっていました。
門から入口まで、馬車で移動出来るんです!
けっこう距離があるし、こういうサービスは素敵ですね♪
ソウル競馬場は、新スタンドと旧スタンドがあって、どちらも広い!
こちらが旧で...
こちらが新。広いだけじゃなく、オシャレな造りです。
馬場は外が1800m、内が1600mで、直線は約380m。
いたるところをお花で飾っている釜山より、さっぱりしててモダンな雰囲気です。
先週売上レコードを記録し、約850億ウォン(日本円で約60億円)も1日で売り上げたそうです。
ソウル・釜山に続く3つ目の競馬場も建設中ということで、今韓国競馬は伸び盛りといった印象。
賞金も南関東と同じくらい高く、荒尾の廃止報道があったばかりだったので、羨ましいような切ないような気持ちになりました。。
気を取り直して...
高知の別府真衣騎手、頑張ってましたよ。
ソウルに来て間もなく、調教中に大きな怪我をしてしまいましたが、今は完全回復して元気に騎乗。この日は8鞍も乗っていました。
ソウルは女性騎手が多くて、別府騎手を入れて6名もいるそうです。
その中には、大学の教授をしていたり、ママだったり、女優だったりと、騎手とは別の顔を持つ人もいるそう。
女性騎手だけでなく、男性騎手も色んな目標がある人がいて、ちょっと日本の競馬社会とは違う考え方だなと感じました。
ソウルは釜山に比べると直線が短めなので、中団より前にいないと勝ち負け出来ません。なので、先行争いはけっこう激しかったです。
福山の野田誠騎手は、残念ながら騎乗停止中。
ちなみに、この日騎乗停止中のジョッキーは10名もいました!
ソウル競馬、恐るべし。。
次の日も競馬ですが、調整ルームがないので騎手は外出自由。
別府騎手とご飯を食べて来ました♪
こういうことも、日本じゃ出来ないですよね。
またまたサムギョプサル~+チゲ鍋☆
おまけもいっぱい~☆
競馬と焼肉を堪能し、KTXの時間が迫っていたので慌てて地下鉄へ。
切符買うところまで付いて来てくれるという真衣ちゃんに、「大丈夫大丈夫~」と豪語した私でしたが...
いざ券売機の前まで行くと、日本語バージョンがない!!!
予約したKTXの時間は迫っているし、ハングルは全く読めないし。
どうしよう...と狼狽えてても、誰も助けてくれない。
意を決して、近くにいた中学生に「アニョハセヨ~」と声をかけ、拙い韓国語と英語と、結局日本語を駆使してなんとかソウル駅までの切符購入に成功。
中学生たち、めんどくさがらずに付き合ってくれました。
私も、外国の方が迷ってたら絶対助けてあげよう!と心に誓い、釜山に戻ったのでした。
日帰りソウルはちょっと忙しかったけど、真衣ちゃんのハツラツとした騎乗と、言葉がわからない中での優しさに接することが出来て、とても満足でした!
博多港から船に乗って、韓国に行って来ました♪
初めての船旅でしたが、そんなに揺れないし、酔うことなく2時間55分過ごせました。
釜山港に到着して、巡回バスで釜山駅へ。
今回も駅の隣にある東横インに泊まりました。
ここはフロント全員日本語を話せるし、場所的にもとても便利です。
最初の食事は、釜山駅の中にあるお店で、キムチチゲをチョイス☆
アツアツでけっこう辛くて、汗だくになりながらいただきました。
この日は木曜日で競馬がないため、夕方からナンポドンに繰り出して買い物タイム。
洋服や化粧品などを購入して、かなり満足でした♪
夕ご飯もナンポドンで。
サムギョプサルです。
野菜で巻いて食べるので、油っぽくないしヘルシーだし最高です。
2日目は釜山競馬場へ!
釜山駅から地下鉄でハダン駅まで行って、そこから無料バスが出ています。
天気も良くて、お客さんもたくさん入ってました!
初めて4コーナーからレースを見ましたが、「ウォー」とか「ウラー」とか声を出す騎手が多くて、けっこうびっくりしました。
内田利雄騎手は今期リーディング第1位☆
山本茜騎手もかなり高い連対率を誇って、大活躍しています。
この日は内田騎手が1勝、同じレースで山本騎手が3着に入り、馬券的にも嬉しい配当でした♪
レースの後は、茜ちゃんと一緒にジャンユでお食事。この日は茜ちゃんの誕生日☆
誕生日ディナーはテジクッパ。豚肉です。
すごく美味しかったし、かならず付いてくるおまけもいっぱいで幸せでした。
3日目はKTXに乗ってソウルに向かいます!!
競走馬の引退後というのは、悲しい末路が多いものです。
種牡馬になる馬、繁殖になる馬、乗馬になる馬などいますが、すべての馬たちがなれるわけではありません。
そんな中、私の大好きだった馬が、素敵な余生を過ごしていました。
このブログのトップの写真で私が騎乗している白い馬、【オンワードクウガ】くんです。
彼は競走馬引退後、高崎乗馬クラブにやってきました。
元々人懐こくて明るい性格だったので、乗馬に適していると思いましたが、何せパワーがありすぎて、なかなかお客さんを乗せられる状態になりませんでした。
そんな時、クウガ担当のインストラクターさんが熊本の実家に帰ることになり、クウガも一緒に連れて帰りたい、ということで一緒に熊本に行ったんです。
『霧島賞』の前日に、会いに行って来ました♪
手作りの馬屋に、専用の放牧場まであって...
リラックスしてとてもいい表情をしていました。
昔はもっと子供っぽかったのに、だいぶ大人な雰囲気に☆
もう本当に真っ白だし。
こんな風に余生を過ごせるなんて、私にとっても、すごく嬉しいことです。
私に10勝もプレゼントしてくれた、想い出の馬ですから。
のどかな環境で、家族みんなに愛されて...
どうか、長生きして欲しいです。
今年の『霧島賞』は、1番人気【メモリアルイヤー】が勝利しました!
初のダート、初の荒尾という条件を克服し、見事逃げ切り勝ち☆
スタートをしっかり決めてハナに立つと、終始危なげない様子で進み、昨年の覇者【テイエムヨカドー】の猛追を凌いで九州産馬の頂点に立ちました。
川田将雅騎手
「荒尾での騎乗は初めてでしたが、返し馬で内が深いと感じたので内を開けて乗りました。初めてのダートでしたが上手にこなしてくれたし、最後まで頑張ってくれましたね。
僕自身、荒尾は子供の頃から来ていた競馬場で愛着もあるので、勝てて嬉しいです」
村山明調教師
「3コーナー辺りでは物見をしていたようで、川田騎手の手が動いていましたが、初めてのコースで力を見せてくれましたね。」
装鞍所では、村山調教師がつきっきりで自分の手で扇いで風を送っている姿がとても印象的でした。
「普段は大人しいんですけど、何かあると一気にテンションが上がってしまうんです。初めての場所だったし、装鞍所まで馬場の近くを通って来るので、少しテンションが上がってだいぶ汗をかいていました。
でも、しばらくしたら汗も引いて、落ち着きを取り戻してくれましたね。
まだ幼い面はありますが、今日でダートも距離も克服してくれたので、今後の選択肢が広がりました。
芝ももっと試したいし、少し夏休みをさせてから、次はどこを使うかじっくり考えます」
まだ3歳の牝馬ですから、これからどんな成長を見せてくれるか楽しみですね♪
2着は【テイエムヨカドー】。
森泰斗騎手
「理想は2,3番手だったんですけど、思ったより前に行けませんでした。
でも4頭くらい行っててペースが流れたんで、展開は悪くなかったです。
4コーナーは外を回りたくなかったので内から行きましたが、先行有利の馬場の中、よく追い込んでくれました。
今日は底力を見せてくれましたね」
3着は【ミゲール】。
7番人気と人気薄でしたが、川須騎手の積極的な騎乗に導かれて、3着に粘りこみました。
『霧島賞』で盛り上がった荒尾競馬場でしたが、次の日の朝、廃止報道がありました。
経営再建を断念し、今年度限りで廃止するという提案をする、というものです。
来月の議会で審議されるということですが、前向きな話し合いになることを期待しています。
これ以上、競馬場が無くなって欲しくないです。
さ~『霧島賞』当日を迎えました♪
天気は晴。馬場は今のところ不良です。
これまで騎乗したジョッキーによると、かなり脚抜きが良く前が止まらない馬場だということです。
12:07現在の単勝1番人気は、昨年のチャンピオン【テイエムヨカドー】。
去年と同じように、早めに荒尾入りして調整を進めました。
とにかく圧倒的な強さを見せつけた昨年の『霧島賞』。今年はどんなパフォーマンスが見られるでしょうか。
【カシノアクセル】に騎乗する吉留騎手は、
「今日の馬場はこの馬にとってプラスですね。
大外だし、2,3番手で砂を被らない競馬をするつもりです」
と話してくれました。
同じくTRを勝っている【キリシマウイング】も前に行きたい馬だし、初ダートの【メモリアルイヤー】も抜群のスピードを見せています。
前有利な馬場で先行馬が多いということで、先行争いは激化しそうですね。
ただ、初ダートの【メモリアルイヤー】がどのくらい砂に対応出来るのか。
そこが大きなポイントです。
『霧島賞』とは直接関連はないんですが、久しぶりに荒尾に来たら、競馬場実習に来ていた騎手候補生に会いました♪
小山紗知伽(おやまさちか)ちゃん、17歳。
現在騎手課程の2年目で、半年間の競馬場実習中です。
「先生も先輩もみんな優しいです。特に岩永先輩は、わからないことがあったら何でも聞いてねと言ってくれて、本当に優しくしてくれます。
まだまだ上手に乗れなくて、難しいことも多いんですが...。馬たちを気分よく走られる騎手になりたいです!」
と、目を輝かせていました☆
来年4月デビュー予定。このまま順調に頑張って欲しいです!