3日に目黒雅叙園にて、NARグランプリ2010の授賞式が行われました!
昨年の地方競馬を彩った面々が集結して、本当に華やかでした♪
まずはマスコミ向けの会見の模様からご紹介します。
特別賞を受賞した、ばんえいの藤本匠騎手。
「3000勝を達成出来ると思わなかったので、感無量ですね。
好きでやってる仕事なので、あんまり辛いとかいう気持ちはないです。
一生懸命稽古をつけて、馬主さんや調教師の信頼を得る、それがここまで来れた秘訣ですかね。
昨年は成績があまり良くなかったので、今年巻き返したいです。
目標は、ミスターばんえいと言われた金山明彦現調教師が記録した、3299勝です。
金山さんは兄弟子でもあるし、自分が抜きたいですね」
続いては、優秀女性騎手賞を受賞した、高知の別府真衣騎手&名古屋の山本茜騎手。
[左から、別府真衣騎手・山本茜騎手]
2人とも、いつもの勝負服とはガラッと変わって、ドレッシーな姿で登場☆
こういう姿もとても似合ってますね。
別府騎手
「5年連続でこの賞をいただけて、いつにも増して嬉しいです。
デビューして6年...あっという間でしたね。
12月24日には『金の鞍賞』を勝って重賞2勝目を挙げることが出来ました。
茜が2歳の重賞を勝ってたのを見てたので、自分も勝ちたいって思ってました。
騎乗に際して注意していることは、馬に逆らわないように、馬と呼吸を合わせることです。まだ全然出来ないんですけど...。
今年は自分的に色々なことにチャレンジして、挑戦の年にしたいです!
海外に行ってみたいですね」。
山本騎手
「久しぶりにこの賞をいただけて、嬉しいですね。
昨年は重賞を勝てたことが大きかったです。
今まで、勝てる勝てると思ってて負けたり...重賞は、気持ちで変わると勝ってから気づきました。
2勝目を勝った時は、ゲートに癖のある馬で、そっちの方を心配してました。
今年も重賞を獲りたいですね。
あとは...ダービーを獲りたいです!」
続いては佐賀から、優秀新人騎手賞の清水裕一騎手と、殊勲騎手賞の山口勲騎手。
[左から、清水裕一騎手・山口勲騎手]
隣に山口騎手がいるせいか、清水騎手はちょっと緊張気味の様子。
「この賞を獲れて嬉しいです。
初勝利まではかなり時間がかかってしまって、人気馬に乗せてもらったのに期待に応えられずに失敗してました。
2年目になって勝ち星が伸びたのは、冷静になって馬に乗りながら展開などを考えられるようになったからかなと思います。
山口さんは、自分の乗りこなせない馬も難なく乗りこなすし、ここで仕掛けるんだ~とか色々勉強になります。
ゆくゆくは追いつきたい存在ですね。
今年は100勝を目指してます!そして重賞を勝ちたいです」
山口騎手
「初のグランプリ受賞なので、とても嬉しいです。
大きな怪我なく1年間通して乗れたことが、この成績に繋がったと思います。
勝率部門2位でしたが、その辺りはあまり気にしてなかったです。
昨年は2500勝しましたが、意外と通過点という感じでした。
2000勝の方が嬉しかったですね。
次は3000勝目指します。
清水君は、今どんどん吸収してる時期なので、先輩を見ていればもっと伸びてくると思いますよ。
昨年は地方での勝利数第1位ということで、このような素晴らしい賞をいただくことが出来ました。
この賞に恥じないように頑張りたいですね。
地方全国リーディングも目指しますけど、他地区のことはあんまり意識しない方がいいと思ってます」。
最優秀勝率騎手賞の、高知の赤岡修次騎手。
「一昨年も獲らせていただいたので、昨年も意識してました。
本当は40%狙ってたんですけど...最初ハイペースで行けたんですけど、最後の方で落としてしまいました。
昨年一年は、最初からいい馬が回って来て、そのチャンスを生かせたと思います。
地方全国リーディングも目指したかったけど、夏場に開催日数が減ってしまうし、騎乗停止になってしまったことも大きかったですね。
その辺がもう少しあれば...。
高知の重賞14つ中8勝することが出来ました。
もう今は緊張しないようにしてます。地元ではいい馬に乗せてもらってますし、その能力を生かせれば結果に繋がりますから。
県外に行った時の方が、見られているという意味で緊張しますね。
でも、『福永洋一記念』は緊張しました。
自分と共通点もあったし、第1回ということでどうしても獲りたかったんです。
今年の目標は...40%はさすがに難しいので、3年連続でこの賞を獲ることを目指します」
最優秀勝率調教師の船橋・出川克己調教師と、
最優秀勝利回数調教師に輝いた、高知の田中守調教師。
[左から、出川克己調教師・田中守調教師]
田中調教師
「この賞を受賞したと聞いても実感がなかったんですけど、この会場に来て初めて実感が沸きました。
大切にしているのは、馬の体調管理です。
馬主さんにも協力してもらって、スタッフが一生懸命頑張ってくれたお陰です。
昨年はたくさん重賞を獲らせてもらいましたが、やはり『福永洋一記念』を獲れたのが良かったです。第1回だったし、馬(フサイチバルドル)にも獲らせてあげたかったので。
今年も1つ1つ勝ち鞍を積み重ねて、また来年ここに来れるよう頑張ります」
出川調教師
「98年に最優秀調教師賞をいただいて以来、ずいぶんご無沙汰しましたね(笑)。
目標はいつも勝つことですから、勝った時よりも負けた時のことをよく覚えてるんですよ。なんで負けたかな、と考えるので。
目指すのは勝率100%です!
あとで田中先生に、勝ち鞍を上げる秘訣を聞こうかな(笑)。
私たちに出来ることは、公正競馬を確保すること、馬たちに全能力を発揮してもらうこと、ファンに手に汗握るレースをお見せすることです。
自分の仕事をキッチリこなして、変わらず馬大事で進んで行きます」。
トリは、最優秀賞金獲得調教師の船橋・川島正行調教師、
最優秀勝利回数騎手賞&最優秀賞金獲得騎手賞をダブル受賞した、大井の戸崎圭太騎手、
そして最優秀短距離馬【ナイキマドリード】主戦騎手の、船橋・川島正太郎騎手です。
[左から、川島正太郎騎手・川島正行調教師・戸崎圭太騎手]
川島調教師
「スタッフが一丸となって馬を管理してくれたお陰で、この数字を挙げられたと思います。
交流重賞では悔しいレースもありましたね。
最高のデキだと自分では思っていたので、最後の『東京大賞典』を取りこぼしたのが一番悔しかったです。
隣に戸崎くんもいますけれども。
『JBCクラシック』の時はまだ本調子ではなかったので、『東京大賞典』の方が悔しいです。
【フリオーソ】はすごく状態がわかりやすい馬で、1着2着に来る時には、当日の朝必ず馬房で寝てるんですよ。
エネルギーを蓄えてるのかな。
今後はオーナーの意向もあって『フェブラリーステークス』を使うかもしれません。
使う予定は組んでなかったんですけど、状態は変わらずいますし。
本音は地方で地方のファンに見せたいんですけど。
私はいいスタッフに巡り合えて、強い馬たちに出会って、賞金が6億の大台に乗ることが出来ました。
せっかく船橋には強い馬が揃っているんでね、もっと主催者が努力してくれないと、ファンは去って行きますよ。
もっと前向きにアピールしないと。
JBCの時もやる気があるんだかないんだか。
ファンのみなさんにいいレースをお見せしたいですから、これからもみんなで相談していきたいですね」。
戸崎騎手
「本当は山口勲騎手の方が、地方では勝っているので、受賞出来ないんじゃないかと思ってました。
地方と中央の勝利数を合わせて全国リーディングということで、発表された時は嬉しかったですね。
昨年は自分が立てた目標からかなりかけ離れた勝ち星だったので、納得してないです。
ただ、南関東4場すべてでリーディングを獲れたことは、オーナーや調教師の先生、厩舎スタッフのお陰です。とても感謝しています。
中央は地方にない芝のレースがありますから、いい経験をさせてもらってます。
これからもたくさん乗せていただきたいです。
やはり昨年は納得いってないので、数字というよりも1つ1つ大切に乗って、その馬の能力を出したいです」。
川島正太郎騎手
「こういう形で栄誉ある式に出席させていただき、光栄に思います。
【ナイキマドリード】は、毎回一生懸命走ってくれて、全力を出してくれる真面目で素直な馬です。
『オーバルスプリント』は人気になっていたのでプレッシャーもありました。
『JBCスプリント』2着で負けられない気持ちでしたから。
今年は、少しでもレースに乗る回数を増やして昨年以上の成績を残したいです」
再び川島調教師
「戸崎くんの言葉通り、正太郎くんも同じですけど、昨年は取りこぼしが多かったですね。
川島厩舎はずっと連対率5割、勝率3割で来てたのに...出川先生が出てきてしまったので、いい刺激になりましたよ」。
そして表情を固くした、両サイドのお2人でしたが...
最後は笑顔になりました♪
今年の活躍も、期待してます!!!