今年も真夏の交流重賞が行われました!
12日・門別『ブリーダーズゴールドカップ』
16日・盛岡『クラスターカップ』
18日・佐賀『サマーチャンピオン』
3つのレース共に、新チャンピオンが誕生する、熱いレースとなりました。
まずは、門別『ブリーダーズゴールドカップ』。
1番人気に推されたのは、骨折から復帰して、『帝王賞』2着・『マーキュリーカップ』1着と完全復活を果たした【カネヒキリ】でした。
スタートして先行争いは少しゆったりめに流れます。
岩手の【エイシンイッパツ】が先手を取ると、【ロールオブザダイス】が2番手、【カネヒキリ】はイン4番手に着けました。
勝負所の3,4コーナーで一気に【マイネルアワグラス】が進出。
その後ろから【カネヒキリ】、【シルクメビウス】が追い上げます。
直線に入ると【シルクメビウス】の末脚が爆発!力強く突き抜けました。
2着【カネヒキリ】、3着【マイネルアワグラス】という結果に。
[ホッカイドウ競馬]
【シルクメビウス】、本当に強くなりましたね。
折り合いもしっかりとついていたし、鞍上の田中博康騎手の騎乗も馬の力を信じてのもので、改めてこのコンビの信頼関係を感じました。
正攻法で【カネヒキリ】を破ったことは、とても大きいと思います。
これまでは上がり馬として頂点にいる馬たちを追いかける立場でしたが、今度は追いかけられることになります。
王者として、これからどんなレースをしてくれるのか...人馬ともに、とても楽しみですね。
続いては、盛岡『クラスターカップ』。
地方交流重賞初登場となった【サマーウインド】が1番人気、前走『北海道スプリントカップ』を快勝した【ミリオンディスク】が2番人気でした。
レースは、外から【サマーウインド】がハナを主張すると、2番手に【ミリオンディスク】、内に【メイショウバトラー】が続きます。
3,4コーナーでは、内を突いて【メイショウバトラー】が先頭に。
直線を向くと【サマーウインド】がグイッと伸びて1着、2着【ミリオンディスク】、【メイショウバトラー】は3着に粘りました。
これで【サマーウインド】は、ダート戦10戦7勝2着3回とパーフェクト連対を続行中。
デビューした時は未勝利戦を勝ち切れず、1度は道営に移籍しましたが、そこで2連勝して再びJRAに復帰すると、一気にここまで上り詰めました。
まだまだ、この勢いは止まりそうにないですね。
2着に負けたとはいっても、【ミリオンディスク】も安定して力を発揮していますし、3着だった【メイショウバトラー】は、10歳牝馬ながら果敢に攻めて見せ場を作ってくれました。
新しいスター誕生に、ベテラン牝馬の活躍。
レース的には前に行った3頭の決着でしたが、レコードのおまけもついて、内容の濃いレースになりました。
そして、佐賀『サマーチャンピオン』。
このレースは【スーニ】が断然の人気を集めます。
スタートすると激しい先行争いが繰り広げられ、外から【ユニティ】がハナへ。
【セレスハント】が内枠を利用して楽に2番手につけると、【ヴァンクルタテヤマ】、【スーニ】と続きます。
1コーナーで【セレスハント】がハナを奪い返すと、2番手は【ダイショウジェット】。
向正面から3コーナーで、今度は【ダイショウジェット】が先頭に立つという忙しい展開に。
直線を向いた時にはすでに2頭の一騎打ちの様相で、【セレスハント】がもう1度伸びて初タイトルを獲得。
2着【ダイショウジェット】、3着争いは【スーニ】の追撃を振り切った【マンオブパーサー】、そして【スーニ】は4着に敗れました。
[さがけいば]
【セレスハント】は終始絡まれる展開ながらも、福永騎手の落ち着いた手綱捌きで道中無理することなく流れに乗り、最後まで脚色が鈍ることはありませんでした。
【セレスハント】と同じく、初の地方コースだった【ダイショウジェット】も、早め早めの競馬で積極的に攻め、この馬の力は出してくれたと思います。
地元・佐賀代表の【マンオブパーサー】は、途中の追走でいっぱいか...という場面もありながら、最後までよく踏ん張りましたね。
【スーニ】は59キロを背負っていたこともそうですが、コーナーコーナーで置いていかれ、本来のスピードが出せなかったように思います。
新チャンピオンは【セレスハント】。
ダート界は本当にどんどん新しいスターが誕生しますね。
この結果を踏まえ、秋の『JBC』がさらに楽しみになりました!