12月9日、園田競馬場3レースで、有馬澄男騎手が地方通算4000勝を達成しました!
史上5人目、現役では4人目となる快挙ですっ☆
ちなみに、これまで4000勝を達成した騎手は...
・佐々木竹見元騎手
・石崎隆之騎手
・的場文男騎手
・桑島孝春騎手
というそうそうたるメンバーなのです!
有馬騎手は、1974年に中津競馬場で騎手デビュー。
2001年に廃止になるまで何度もリーディングを獲得し、3516勝をあげたのでした。
そして兵庫に移籍して1年間の厩務員生活をした後、再デビュー。
見事4000勝を達成したのです!!
[兵庫県競馬組合]
早速インタビューしました♪
:4000勝達成、おめでとうございますっ!
「ありがとうございます。
これを目標にして来たんで、嬉しいですね。感無量です」
:達成した第3レースは1番人気馬でしたね。意識はしてましたか?
「そうですね。いい馬に乗せていただきました。
あと2勝になってから、なかなか勝てなくて時間がかかってしまいました。
自分としては、ここまで来たら達成出来ない数字じゃないんでそれほど意識はしてなかったんですけど、周りの方はいつ達成するだろうと、気にしてたようでした。
ファンのみなさんや関係者の方、調教師の先生も喜んでくれました。
お祝いのセレモニーまでしていただいて...ありがたいです」
:園田に移籍して8年目、振り返ってみて大きな出来事はなんでしょうか?
「1番大きいのは、今回の4000勝ですね。ずっと目標にしてたことですし。
中津が廃止になった時、色々考えたんですけど、思い切って九州を離れて兵庫に来ました。
家族には苦労をかけたし、1年間厩務員をしてからでないと、免許が取れないということも大きかったです。
でもそれでも、兵庫で乗りたいと思いました。
人馬のレベルの高さは遠征して感じていたし、そこで自分も頑張ってみたいと思ってましたから。
4000勝は、自分一人で達成したのではなく、応援してくれたファンの方、支えてくれた家族、そして受け入れてくれた調教師の先生、みんなのお陰です。
家に帰って、家族から「おめでとう」と言われた時は、涙が出るほど嬉しかったですよ」
:1年間の厩務員生活は、騎手とは違うご苦労があったんじゃないですか?
「騎手と違って、自分の担当馬がいるわけじゃないですか。そうすると、1頭に対する思い入れも違うんですよ。
担当馬のレースはテレビで見てたんですけど、勝ってくれた時は本当に嬉しかった。
騎手として勝つのと、また違う嬉しさです。
この経験があったから、厩務員さんの気持ちがわかるようになったし、前とは気持ちが全然違いますね。
大変だったけど、いい経験をさせていただきました」
:厩務員期間中には、大きな怪我をしてしまったんですよね?
「そうなんです。膝を蹴られて4ヶ月入院しました。
それで再デビューも延びてしまったんです。
再デビューした時は、1年のブランクがあるし、膝も治ったばかりだし、思うように乗れませんでした。
中津とはコースや展開が全く違うし、難しさを痛感しました。
でもレースに乗れることは本当に嬉しかったですね」
:4000勝という大きな目標を達成して、今後はどんなことを目指していますか?
「数字的には特にないですけど、競馬はどこまでやっても常に勉強で、他のジョッキーに教わることもまだまだありますから、体力が続く限り乗り続けたいですね。
1鞍1鞍大切に乗って、勝つことに対して貪欲でいたいです。
それと...中津が廃止になって、バラバラになってしまった仲間たちに、少しでも励みになったらいいなと思うんですよ。
競馬から離れてしまった人たちも、やっぱり未練はあると思うから、まだ頑張ってるんだなって思ってくれたら、自分にとっても励みになります」
現在52歳の有馬澄男騎手。
これだけの成績を挙げても、まだまだ勉強と仰る姿勢に、長く活躍を続ける秘訣があるんだなと感じました。
困難を乗り越えて大記録達成、本当におめでとうございます☆