今回の北海道も美味しいもの色々食べて来ました〜♪
まずはずぅ〜と行きたかった[いずみ食堂]。札幌から浦河へ行く途中にあります。
ここの田舎蕎麦はソバの味がしっかりしてて、でも癖がないので誰にでも好かれそう☆
私が食べたのは鴨せいろ!鴨肉も美味しかった〜
続いては静内にある鵬竜ラーメン。
サマーセールの時に初めて食べに来たんですが、お母さんが1人で切り盛りしてて、ものすっごく美味しかったんです!今回は看板メニューの[鵬竜ラーメン]を食べました。野菜たっぷりのあんかけ塩味です。あまりの美味しさに、2日連続で来ちゃいました。
ここも夏に続いての[南蛮亭]。この前なかった、生ラム&生ロースを堪能しました♪
[生ラム]
[生ロース]
こんなに食べて飲んで・・・何キロ太ったかな・・って相当びびってたんですが、実際は−0,5キロ!やったねぇ〜。これはきっと、三石こんぶ温泉のおかげでしょう♪
浦河にあるオンワード牧場。広々とした緑の土地で、馬たちがのんびり草を食んでいる・・本当に美しい光景です。
夏に訪れた時には、【オンワードセイント】が原因不明の病気で苦しんでいました。喉に穴があく・・というとても恐ろしいものです。でも、関係者の懸命の看病と、セイント自身の生きる意志、そしてお腹の赤ちゃんの強い生命力とが重なって、元気になっていました〜♪
1頭で優雅に放牧してました。喉はもうほとんど完治して、普通にご飯も食べられるようになりました!
現役時代は中央から遠征して、川崎の『エンプレス杯』を勝った女傑ですから☆お腹の仔(ファンタスティックライト)が生まれるのが楽しみですね!
[2001年エンプレス杯:勝浦正樹騎手]
そして松岡正海騎手の思い出の1頭・・・という【オンワードマルタ】。
東京競馬場で勝った時はものすごい末脚でしたからね〜。
今ではすっかりお母さんの顔。
繁殖1年生のくせしてすでにエバってました・・・さすがマルタ・・。
夏に来た時には、お母さん馬たちと当歳たちが一緒に放牧してたんですけど・・・・今回はすでに乳離れして、別々に放牧していました。
当歳たち。一度お母さんと離れると、2度と会えません。。。。牝馬で、しかも繁殖として牧場に戻ってくればまたお母さんと一緒に放牧できる可能性はあるけれど、牡馬なら確実に会えません。競走馬は過酷な運命なのです。
放牧場に川が流れているオンワード牧場!本当に広い・・・ここで育まれた馬たちは、精神的に落ち着いている馬が多い理由がわかります。
10月13日から5日間で開催されたオータムセール。不景気と重なって、前年を大きく下まわる結果となってしまいました。
今まで、サマーセールは何度も行っていますが、オータムセールは初めて。やはりというか・・厳しい現実を見ることになりました。
初日は当歳のセリ。人も少なく、売り上げ的にかなり厳しいものがありました。。。セリで馬を買うと、すぐに餌代などの預託料が発生します。当歳だと競馬に使えるのは約2年後ですから、やはり1歳馬の方が人気ですね。
2日目からは1歳のセリ。ここからはだいぶ人も増えて、活気がありました。
ただ、オータムセールで求められている馬というのは、「いかに安く、走る馬であるか・・」ということです。だから血統がよくて高い馬は売れない・・。
競走馬というのは、安い買い物ではありません。馬主さんというのは、莫大なお金をつぎ込んでいるんです。買う時は本当に真剣。何十頭も買う人はなかなかいませんから、コレ!と思う馬に狙いを付けて、誰も競ってこないことを祈るのです。ここまで社会が不況になってしまった現在、馬主さんは本当に大変だと思います。
そして競馬界で1番大変な思いをしているのが生産者。これはもう、本当に深刻です。
まず、種付け料を見てください。人気の馬たちをあげてみました。
・ディープインパクト 1200万円
・アグネスタキオン 1000万円
・キングカメハメハ 500万円
・シンボリクリスエス 500万円
・ダンスインザダーク 400万円
・ネオユニヴァース 400万円
・ハーツクライ 400万円
・フジキセキ 400万円
・サクラバクシンオー 300万円
・ゼンノロブロイ 300万円
・マンハッタンカフェ 300万円
・キングへイロー 250万円
・ステイゴールド 250〜350万円
・マヤノトップガン 200万円
・アドマイヤコジーン 150万円
・マーベラスサンデー 130万円
・アジュディケーティング 100〜150万円
・ティンバーカントリー 80〜120万円
・ホワイトマズル 80万円
・スキャン 60〜100万円
・マイネルラブ 50〜70万円
・アドマイヤドン 50万円
・エイシンサンディ 50万円
・ザッツザプレンティ 30〜50万円
・へクタープロテクター 30〜50万円
・ツルマルボーイ 30〜50万円
・タップダンスシチー 30〜50万円
・トウカイテイオー 30万円
・トーホウエンペラー 30万円
・ニューイングランド 25〜35万円
[スタリオンレヴュー2008&ジェイエスネットワーク平成20年度より]
種付け料と言ってもすべて同じではなく、条件によって値段が多少変わってきます。例えばディープインパクトはすごく高いですが、その代わり不受胎の場合は全額返還の条件がついていますし、支払いの期日によって値段が変わったり、牝馬が生まれたら安くなる・・・等々、種馬によって条件はまちまちです。
とりあえず目ぼしい種牡馬の種付け料を集めてみましたが、この値段にここまで育てた餌代や人件費などがかかります。それが1年で約100万円として、1歳馬なので約200万円のプラス。種付け料にプラス200万円した値段で売れなければ、完璧に赤字なのですよ。
オータムセールの売却価格を見ると・・・売れてマイナスになっている馬がかなりの数になっています。
今回のオータムセールの結果は、904頭上場して290頭が売却。売却総額は9億4908万4500円。前年と比べると、3億9903万6000円の減額となりました。
売れてマイナス、売れてマイナス・・・こういう現象が、すでに何年も続いています。逆にゴールドへイローのように、30万円の種付け料でここまで活躍馬を輩出する馬もいますが、なかなか馬産地全体を救うまでとはいきません。
そして買う方の馬主さんたちも大変な思いをしている・・・このままでは、日本の競馬は生産界と馬主界から崩れてしまいます。今考えなければいけないこと、今しなければいけないこと、少しづつでも、明るい未来に向けて進んでいってほしいと切に思います。
今年も日高に牛が増えました。。。これが今の現実なのです。