地方競馬はダービーWeek真っ盛りですが、今日は先日の笠松競馬場明け渡し命令の件について書こうと思います。
まだ確定したわけではないので取り上げるのを控えていましたが、心配しているファンの方も多いと思って、私自身と笠松競馬の現場の方の意見を伝えることにしました。
笠松競馬場は、約98%が借地なんだそうです。そのため、廃止問題が浮上した時に地主の方々に協力してもらって、借地料を引き下げ、廃止を乗り切った。でもその後は、多少金額を上乗せしただけで、地主さんたちが納得のいく金額にはならなかったそうです。地主さんは何百人もいるために、話し合いは大変でしょうが、誠意が見られなかったということで、今回の提訴となった模様です。
訴えた地主さんは1/4ですし、すぐに競馬廃止・土地明け渡し、ということではないそうですが、地主さんたちの協力があってこその存続だったわけで、競馬ファンを大切にするのはもちろん、地主さんたちにも誠意ある対応が必要です。
笠松競馬場は存続といっても、なかなか状況は厳しく、賞金も手当ても低いし現場の方々の生活は大変です。笠松競馬組合の資金繰りも、大変なんだと思います。だからこそ、真摯な態度をもって地主さんたちと話し合ってほしいと思います。
こういったやり取りは、現場の人間にはなかなか伝わって来ません。笠松競馬場の騎手も調教師も厩務員も装蹄師も獣医師も記者もアナウンサーも、みんな一生懸命いいレースを見せようと頑張っています。
こういうニュースはいいもんじゃないし、「地方競馬の役目は終わった・・」みたいな記事も出てるけど、そこで働く人たちにとっては、ただただ自分のできることを精一杯やるだけなのです。
誘導馬だって・・
馬たちだって・・みんな頑張ってますっ!